画像
中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

Z会、日能研、四谷大塚、エナ、栄光~大手塾は諸刃の剣 自分の子をダメにするB層の親たち

2016.03.10

  おはようございます。本日は「寒」の日です。しかも曇天です。みなさま風邪をひかないようにお気をつけください。

  竹の会では、今新中、あるいは新小5といったところが、初めて取り組む内容に四苦八苦しているようです。最初は超えがたい、聳え立つ壁に見える、そういうことでしょう。最初の壁が一番高いかもしれない。

 新小5(現小4)などは、3月指導開始で昨日は3回目、それでもう分数の四則をマスターし、昨日はちょっとだけ込み入った四則をやらせたのですが、パニック気味でした。まあ、この分数だけで1年近くかかった子もいますから、初めてまだ3日目というのはいかにも早すぎる、それでわたしも期待含みでできるならと試しにやらせているわけですが、さすがに小4の2月に入会試験A合格をとっただけのことはある、小石川に今度は油断なく導く、とわたしの思いも弾みます。竹の会というところは、優秀な子ほど1か月、2か月の指導開始の差というのが実は大きな差となる、このことは多くの竹の会の卒業生たちが口にしてきたことでした。

 新中1では、正負の数を一気に駆け抜けた子もいれば、正負の数でもたついている子もいます。しかし、これも遅れたからといって焦ることはないけれど、もし勉強やめたらそれで終わり、そういう程度のことです。中学というのはまず実行でしょ。昨日は英語の単語テストをやりましたが、なかなか覚えられないと嘆く子もいました。単語がなかなか覚えられない子というのは昔からいまして、こちらのほうは実は致命的な結果になることもある。竹の会では、中学に入る前、だから4月5日まで、に単語500語を覚えるのが最初のノルマです。過去30年の竹の会の記憶をたどってみればすぐわかることですが、この単語記憶に成功した者はこれから中3まで英語で90点、いや時には100点をとることがかなりの蓋然性をもって保証されるけれど、もし失敗したならば、99%英語で失敗する、つまり日比谷、西はあきらめるほかない、これも確かなことです。

 竹の会の中学生は英語ができてあたりまえということになっています。

 最初の指導でまず英単語を500語覚えさせて、以後嵐のような英語レジュメが課されます。この大量のレジュメをこなし、いよいよ竹の会の伝統の定番テキスト、阿部雄彦編著「新英語指導案」に入ります。ここまでくればもうかなりのものですよ。

 新中1のみなさん、ここでへこたれてはもう終わりです。中学は毎日実行すること、これしかないのです。

 さて、今日のテーマはいろいろありますけど、いわゆる大手塾で子どもをダメにしてしまうB層の親たちのことです。

 Z会なんかはわたしは評価していましたけど、近頃は新教室をどんどん出し始めて、なにやら一気に商売に重点が移ったようです。教室が少ない頃は都内の天才たちだけを集めて英才教育しているなという実感があったのですけど、教室がこのまま増え続ければ、結局、他の日能研、エナなどと変わらないですね。

 日能研などの大手というのは、一部の天才とその他のバカ小学生から構成されていることはだれでもわかることでしょ。日能研や四谷大塚というのは、もともと中学受験の進学塾ですからここにバカ小学生が行くのは本来ありえないわけですが、こういう大手というのは天才の残した実績で食ってますから、つまり凡人小学生を大量に集めて食っていくというのが宿命ですから、とにかく来るものは拒まない。「わたしのところは天才だけを相手にした進学塾ですから、あなたのような凡人が来ても無駄ですよ」とは言わない。逆です。「成績がよくなり志望校に合格できる」と言うのですから、はっきりと大嘘つきなわけです。日能研、四谷大塚には昔から落ちこぼれが必ず出た。それはそもそも内在する矛盾が当然のように表面化していただけにすぎない。ただ落ちこぼれの親たちはおとなしいものでした。子どもの能力のないことを嘆いても大手を非難することはない。わたしのところにはよく大手で落ちこぼれた子たちがきたものです。そして竹の会で思考力というものに目覚めて中学受験、高校受験で奇跡を起こしたものです。しかし、大手で落ちこぼれた傷心から抜け出せない子もいましたね。

 エナや栄光のようにあれだけたくさんの教室を出して、生徒を集めると、もうこれはバカの比率が半端ではないでしょ。こういうバカを相手に集団授業をやることのアホらしさはだれでもわかることですが、しかし、通わせる親にはわからない。

 だいたい自分の子の能力も考えないで、無思慮に大手にやる親も親ですからね。

 B層というのは、あの小泉内閣の支持基盤を指しての言葉です。小泉のときは、IQが低い、というのがひとつのメルクマールでした。構成層は、主婦層、若年層、シルバー層です。特徴は、具体的なことはわからないが、小泉総理のキャラクターを支持する層のことでした。これは当時の自民党が広告会社に企画を作らせたときにその報告書に登場した分析概念でした。このときのB層というのは、騙される層です。念のために、収入とは一切関係ありません。

 B層の特徴(適菜収著作群より)

 近代的諸価値を盲信するバカ。「改革」「変革」「革新」「革命」「維新」というキーワードに根無し草のように流されていく。権威を嫌うが権威に弱い。テレビや新聞の報道、政治家や大学教授の言葉を鵜呑みにし、踊らされ、騙されたと憤慨し、その後も永遠に騙され続ける存在である。B層は単なる無知とは違う。新聞を丹念に読み、テレビニュースを熱心に見る。そして自分たちが合理的で理性的であることに深く満足している。他方、歴史によって培われてきた「良識」「日常生活のしきたり」「教養」を軽視する。これがB層である。

 B層に属する親たちが、いとも簡単に大手に騙される。今の選挙なんかはみなこの踊らされたB層が自らの首を絞めていくようなものです。普段テレビしか見ないような連中が、テレビを見てご来店し、すぐ行列を作る。「雑誌、新聞、テレビでおなじみ」と言えばそれだけで信用するアホです。今の雑誌、新聞、テレビなんて詐欺師みたいなものです。そう思っていたほうがちょうどいいくらいのものです。そういう詐欺師を使って宣伝する大手塾がなんぼのもんですか。

 B層の親というのが陥る罠というものがあります。B層というのは、いちおう教育熱心な人が多いわけです。だからあのように大手塾に自分の子を入れたがるわけです。小さい頃から「この子はできる」「頭がいい」とちやほやされて育てられた子ほど扱いにくいものはない。まず自分ができると思い込んでいる、いや中にはそろそろただの思い込みということに他者との比較から気づいている子というのもいます。しかし、周りの高い評価に自分を合わせようとするからどうしても勉強が空回りしてしまう。勉強というものが「かたち」だけになってしまう。だから成績というか、実力というのはほとんどついていかないことになっている。これはある時期に自爆するしかないわけです。恐ろしい爆弾を作っているようなものです。

ページトップへ