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竹の会回顧録(平成22年)~合格だるまとオクトパス~

2015.10.28

 

★都立両国高等学校附属中学校・合格(男子)T君

 

平成22年、都立両国高校附属中学に8倍の難関を突破した小学6年生のT君は、小学3年の2月から竹の会に通った、竹の会の水に慣れた子どもでした。

 

小学4年のときは、4年生が1人だけということもあってかなりのんびりしたものでした。

夏期指導などは休みましたし、1年かけて分数をようやくマスターしたくらいですから、本当にのんびりしていたのだと思います。今の小4が、早い子だと超難関中の計算問題は簡単に解きますし、割合だって理解しますから、まわりに刺激のないことが良かったのか悪かったのか、とにかく我が道を行くという感じでした。

小5の夏以降くらいから、受験を意識した指導に変わったと思います。その頃は「割合」に何か月もかけました。小5の夏に優秀な小4の男子が入会してきて、かなり刺激になったようです。

 

竹の会伝統の過去問指導法は、夏休みくらいにスタートしています。

が、10月に土日大手の講習に行くということで、過去問指導法から離脱してしまいました。

これは正直、私には痛手でした。私の合格コントロールから離脱してしまったわけですから。

 

私は、私の過去問指導法を実践した子でなければ合格をとれないと思っていたからです。私は、その子を合格させるためには、いや私が合格をコントロールできるようにするために、過去問指導法に再度立ち向かわせることにしました。その子は、冬期前半すべてを過去問指導法に使いきりました。

土日などは、 1日10時間を課しました。

達成したら縁起のいい合格だるまをやることにしていました。

彼は2度にわたる土日を1日10時間やりぬきました。

オクトパス(注釈:竹の会にあるタコの置物。置くとパス)も喜んだことでしょう。合格後お母さんにお聞きした話によりますと、彼は、竹の会特製Tシャツを着込み、その上から私があげたアディダスの上着(息子のお下がりです)を着て、オクトパス(注釈:キーホルダー版)を鞄に、適性試験に臨んだのだそうです。

彼は小学3年から竹の会にいましたから、ほんとうに竹の会のことを信頼していたのですね。

 

「難問は捨てろ」「見たことのない問題に出合ったら、みんな条件は同じだ。落ち着いてわかる問題を丁寧に丁寧に解いていけ」と指導の度に語りかけていたことを忠実に守ったに違いありません。

そのことは、私の与えた数々のものを身につけて受験に臨んだということでわかります。

 

彼に聞いた受験番号を、私は心に秘めて静かにその日を待ちました。

彼の「受かりました」というあの上ずった声が、私には天から降り注いだ神の啓示にも聞こえました。合格を与えてくださったことを心より感謝しました。

ありがとうございました。

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