画像
中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

平成25年 都立白鷗高等学校附属中学校・合格(女子)お母様からの寄稿

2015.10.28

【合格体験記】

 

★お母様からの寄稿

 

白鷗に合格した娘の母です。
阿部先生には感謝しきれないほど感謝しております。

都立中学を意識したのは子どもがまだ小学校に入らない時からです。

通いやすいところに学校があったことと、夫婦ともに公立なので私立の受験は敬遠していましたが、噂では塾がなくてもOK、作文が書ければOKというような噂を聞いていたので、宝くじを買ったつもりで受検するのもいいかもと思うようになりました。

先生のブログを読むと小5年3月はとても遅い時期ですが、周りものんびりムード。
栄光ゼミで数年前から公立中学受検コースをとっている友達から話を聞いても、6年からで充分な内容かなと判断していました。

やっと腰を上げたのが3月の早稲田進学会の新年度説明会でした。

説明会は大盛況で先生のお話もなるほどと思いました(いいお話しも説明会毎に何回も聞くともういいかと・・・)。こちらは単発3500円ととても良心的だと思いました。1学期は用事のない土曜日に8回程度通いました。内容はとても刺激的で楽しかったようです。

ただ回数を重ねていくと「?」と思うところがありました。

ここのビジネスモデルとしては、通常行っている私立用の塾に追加して、都立の対策をとることを考えているようです。

というのも、こちらは個人の面接も指導もありません。予備校の授業のみと言っていいと思います。手間のかかる個人指導のところは全くありません。大人数の保護者会は年に数回ありますが、そこで紹介される話は、大体同じ子どもの話です。

きっととてもよく出来かつ先生に質問をよくする子なんだと思います。質問など全然しないうちの娘はきっと全く覚えてもらっていなかったと思います。

また保護者会では、毎回新聞記事に感想を書いて持っていくという自由な課題がありましたが、戻ってきた課題は「見ました」というようなハンコだけ。とってもがっかりしたことを覚えています。

そして、ここでは子供のどこまで理解しているのかを誰も把握できていないと思い夏休みは別の塾を梯子してみました。

まずは、大原予備校です。

こちらは1学期に体験授業1回と保護者会に数回出ました。授業は教科の先生によってレベルがかなり違うこと。

こちらも50人くらいの大人数のクラスでしたが、先生とは別に数人の若い方が詰まっている子供を見ていました。毎回希望する親は授業に参加できるということは親にとっても頭の体操になりそうでいいのかな、と思いましたが、保護者会での話は正直ピンと来ず、結局通塾することはありませんでした。

 

次に多摩地区で実績のあるenaに行きました。

こちらは夏休み5期のうち2期を無料で受講できるという誘い水に乗った形です。授業は10人程度です。

こちらは作文を毎回書いたりするのですが、最初のうちはべた褒めな添削も数を重ねるごとにだんだん手抜きになっていき、決定的に辞めようと思ったのは作文の添削に「ウソっぽい」とだけ書かれたことです。ウソでもなんでもきちんと内容が問いに沿っているかや、「てにをは」の確認などしていただけなかったことにショックを受けました。
無料期間が終わった時点でフェイドアウトしました。

あと一つ栄光の個別指導のビザビにも行ってみました。

こちらは可もなく不可もなく、でした。自宅から一番近く自習室も充実していましたが、個別だと子供がどれだけできるのか把握することが難しいですし、テキストを利用していくのかどうかもわからなかったので、数日利用のみでした。

 

竹の会との出合いは、夏休みをどう乗り切ろうか、どこの塾も子供にぴったりと来ないと不安に思っていた時期のことでした。

以前にも数度「草枕」を読んでいますが、そこには新規の6年はとらないとあり、場所もちょっと遠いし、と思っていました。

夏のある日のブログに西高校に受かった女子は漢検2級をもっており、小学生のうちからどんどんチャレンジしてほしいと書かれていました。子供は白鷗受検に向けて特別枠でも受検できるように7月に漢検2級を取ったところでした。

そこでダメもとで竹の会に以下のようなメールをしてみました。
「6年はとらないことを知っているが、漢検2級をもっていますが算数に不安があること、なによりも静かな環境で集中して勉強できることにとても興味があります。」

先生からはすぐに返事が来て、一度見学に来てください、とのことでした。

お盆明けに見学に行きました。

渋谷という場所が塾としてはそぐわないような気がしていましたが、竹の会のある場所はセンター街などとは別の方向で、大通りをまっすぐ行くと方向音痴の子供にも間違えない場所で、人通りもあり最初の心配は杞憂に終わりました。

竹の会のあるマンションもびっくりするくらいきれいで新しく、とてもいい印象でした。

そして、阿部先生は想像していた以上に怖い印象が残っています。
風邪をひかれていたようでマスクをされていて、坊主頭に眼光鋭い目で、ちょっとたじろいでしまったことを覚えています。

ただお話ししてみると、見た目以上に怖いことはありません。子供の話によると、よく面白い話をしてくれるんだよ~と先生が大好きな様子です。

教室で整然と勉強している様子に驚きました。
先生のしつけがいいからでしょうか、5・6年生の男子もきちんと先生の言いつけを守り、とても静かにじっくり勉強しています。

中学生はさらに集中して英語を一心に訳していたのが印象的でした。

先生としばらくお話しした後、子供に簡単な割合の計算問題をやらせてみました(たぶん小5がやっていた問題だと思います)。

あまりの出来なさに愕然とした覚えがあります。学校でのテストはいつもよかったし、正直できる方だと親子ともに過信していたのですが、突きつけられた現実は厳しいものでした。
小一時間ほどして竹の会を後にしました。

帰り道に、「この塾で算数ができるようになったら鬼に両棒だね!」といった私に、子供が「ママ違うよ!鬼に金棒だよ!国語が鬼で、算数が金棒だよ。」といった会話をしたことを覚えています(国語に弱い母です)。

その後9月から入塾しました。

正味5か月間の短距離走のような受検生活でした。

はたから見れば、短期間に効率よく合格したように思えるかもしれませんが、できればもっと早く竹の会に入会していたらよかったと思っています。

竹の会イズムをもっと吸収したかったです。

受検が終わった今も、今まで通り通塾しておりますが、喜んで塾に通っている姿をみて、燃え尽きていないし、これからも勉強に真摯に取り組んでくれるであろうと確信しています。

竹の会が他の塾と違っている点は、勉強することのみを重点に置いていることだと思います。

もちろん他の塾でも勉強がメインだとは思いますが、女子にありがちな「塾の友達と会える」等はありません。

子供のモチベーションとして◯◯ちゃんに会えるという理由で塾に行く子も多いかと思いますが、モチベーションになる反面、ぎくしゃくすると人間関係が勉強する力まで奪ってしまいます。
竹の会はこういうことが一切なく、勉強だけしたい子が集う場所です。
そういう志をもつ仲間がいる場所です。

受検直前は、仲間のA評価の作文がコピーして配られると、「次は自分のものが配られるように頑張る!」といい意味での刺激があります。

同級生のA作文は本当に素晴らしく、読みやすく、内容もしっかりしていて、なるほどなぁと勉強になりました。

毎回指導は夜遅くまで勉強していますが、特に食事時間もなく、我が家は塾弁なしで過ごしました。

最初はおにぎりくらい持っていけば?と言っていたのですが、勉強に集中したいので食べないと言われました。当然おなかがすきますので、帰り道はたこ焼きやらデパ地下にお世話になりました。

当初、塾のお迎えは大変なので、途中から一人で行き帰りしてもらおうと思っていましたが、塾から駅までの10分と電車に乗っている時間の子供とのコミュニケーションは、普段バタバタしていてゆっくり話すこともままならない中、とても充実した時間でした。毎回「先生にこういわれた」とか、面白かった話などをしてくれて、実はすごくかけがえのない楽しい時間でした。

昨日子供と話していて、「中学生になったら先生に教えてもらえないから心配」と子供が言っていましたが、「先生はちゃんと考えることを教えてくれたんだから、これからもずっと先生の教えてくれた考える力ですすむんだよ」と言うとうなずいていました。

本当の考える力をつけていただいたことに感謝しております。
竹の会で学ぶことを考えていらっしゃる親御さんの参考になれば幸いです。

 

 

※その他のカテゴリ :「竹の会回顧録」 「思い出の声」

ページトップへ