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合格への道とは

2022.11.29

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合格への道とは
 都立中高一貫校は、誰でも勉強すれば、努力すれば、受かるという試験ではない。親なら誰しも「受検させよう」と考えるのは、ごく自然なこととは思う。しかし、倍率8倍、昨今は、中堅以上私立中学受験者の併願校化した状況を踏まえて、誰でも受かる試験ではないことはわかりそうなものです。中堅以上私立とは、芝中あたりを考えていただければいいかと思いますが、実は、開成、麻布などの難関校受験者も一様に併願校として受検しています。こういう子たちは、早い子で、小3あたりからもう大手進学塾にせっせと通い準備を始めているわけです。通常の授業は週に3回から次第に増え、5回以上通う。季節講習は目一杯受け、そのほかにオプション講座なんかも受ける。中には、それ以外に家庭教師や塾に通う子たちもたくさんいます。親はつきっきりで勉強のホローをします。中学受験というのは、そういうものなのです。そういう子たちが大挙して都立を受けようとするわけです。都立中高一貫校オンリーの公立小の子は、早くて小4からエナのような公立中高一貫校向けの大手に通う子もいます。しかし、私立受験の子たちとは違い、のんびりとしたものです。多くの小学生は、小5の秋あたりから動き出すのがほとんどです。それまで塾に行ったと言えば、精々公文とか、花丸とか、Z会の通信とか、チャレンジやってたみたいな子ばかりです。計算もまともにできない。割合もよくわからない、そんな子ばかりです。お話しにならない。親の頭もお花畑です。私立受験の親とは、覚悟が違います。漠として、受検する、これから頑張れば受かる、と考えている。特に、自分の子が学校でできる、優等生だという親はかなり甘い考えに支配されている。まあ、すでにして勝ち目はないわけです。
 こういう私立難関受験組に勝つには、きちんと早くから対策を取ってこなければならない。
 幸いなことに、こういう人たちは、理科と社会に膨大な時間を割かなければならない。都立受験では、その辺がない。ただ算数能力は群を抜いた才能が必要です。なにしろ敵は開成、麻受験者です。算数だけは彼らに負けない力をつけなければならない。竹の会の合格者は、例えば、令和2年桜修館合格者には、500点中480点、作文200点中180点取った女子もいます。あるいは同じ桜修館に合格した男子は、巣鴨の算数選抜(定員3)攻玉社の算数選抜に、いずれも合格しています。しかし、作文というか、国語がダメで薄氷の合格でした。ちなみに適性点は、440点でした。
 竹の会で、算数を鍛える、これは、算数の才があって、その上で、開成レベルにまで持っていくこと、本来そうでした。しかし、この2年、そういう子はいなくなりました。入会試験を緩くした悪影響ははっきりと出ていました。基本を学ばせるだけで終わった、そういうことだと思います。それにしても小5の夏に、夏期に参加しなかった子たちは、私は、本当にそれでいいのか、と失望しました。あのときは絶望的な観測しかなかったですね。小6ショック(小6になって伸び止めとなる。模試の結果が悪いままに推移するは既に想定されたものだったのです。
 竹の会の合格を飾ってきた子たち、みなわたしの渾身のレジュメにその真価を見せてくれました。レジュメを通しての会話が成立していたのです、開成の難問に全力で思考をぶっつけてきた子たち、わたしはかれらの答案に感嘆し、私のとっておきの解説を、思考の粋を見せてきました。会話が成り立っていたのです。
 私の究極のレジュメは、開成、麻布、灘中、早稲田中などの第6問(いわゆる最高の難問)を私の算数生命をかけて、解き明かした作品です。私のこのレジュメをやれるというのは、本当に選ばれた人でした。しかし、ここ何年か、この私のレジュメが使われることはなくなりました。令和2年の桜修館合格者たちも使うことのなかったレジュメでした。才能のある子に出会えなくなった、寂しいことです、いつの頃から竹の会には、そういう才能のある子たちは消えて、基本の理解で精いっぱいという子たち、そういう子たち指導の場になってしまいました。
 

 近年入会試験に合格する子がいなくなり、基本をマスターさせるために、エネルギーを消耗し、私のとっておきのレジュメを使える子が皆無になりました。
 それでもわたしは丁寧に基本を指導して中学になって困らないようにと心を砕いて来ました。だからといって手を抜いたことなどありません。できないならできない子たちに少なくとも困らないだけの理解をもたしてあげたい、そう心に決めたのです。合格は最初から「望めない」とわかっていたのです。
 竹の会の合格は、わたしの取っておきのレジュメを使いこなせた子じゃないと、ダメなんですよね。
 わたしのレジュメで会話ができる子、そういう子じゃないと、無理なんです。わたしのレジュメが、「わからない」、それで解説を読む、そこには会話なんてありません。一方通行なんですよね。それじゃダメなんです。
 わたしに語りかけてこれる子を、わたしは待ち望んでおりました。答案で才能の片鱗を見せてほしい。わたしは、そういう子が成功することを知っています。
レジュメによる会話ができるとは、私の「これがわかるか」という発信に、合格答案で応えることです。その合格答案を見て、わたしは更なる問いかけができるのです。レジュメによるやりとりが上手く機能したとき、子どもは伸びていくのです。ここ何年か、そういう会話がありませんでした。だから私は合格するとは思っていなかった。というか、私の中に確かな手応え、そういうものが空虚なくらいになかったのです。
 塾をわかっていない親が多過ぎる、と思います。私立難関中学を受けるという親にして初めて勉強の取り組みがまともなのです。公立小の親というのは、子どもが家庭学習をいっさいやらなくても鷹揚なものです。ましてや塾にやることなど考えてもない。精々公文にやる程度でお茶を濁している、親ばかりです。特に、女の子に関しては、女の子の場合、勉強熱心な子も多いのですが、親はなるべくカネをかけない、ように動く。男の子には夏期講習なんか頑張って出してやっても女の子には我慢させる、そういう親が多いわけです。だから公立中高一貫校を受検すると決めてもなかなか煮え切らない。それでタイミングを逸する。小5なんかでは真剣にならないわけです。そういう親というのは、なぜか試験が近づいてくると、やたら夢中になる。もう手遅れだという時期になってなんとか受からせたい、と思うようなる。親の行動パターンがあまりにも場当たり化していて、もう落ち込んでいるわが子を、みて嘆くわけですが、どうにもならないですね。
 小6ショックを回避するために、小5、小4から時間をかけて指導しておかねばならなかったのです。
 小6ショックというのは、才能がなかったということもありますが、才能があったのにという場合は、小5、もっと小4から、手をかけてやらなければならなかった、ということです。
 だからこの辺は、私立難関中学をめざす親の方がずっとわかっている、ということです。もう小2、小3から、かけられるだけの時間をかけてやる、その辺は徹底しているわけです。
 小3からもう塾に通わせて、家庭学習も親が付ききっりで見るわけです。これは大手の塾がはっきりと親も子が一緒に受験勉強するように指導していることからも明らかです。小4になると週3回〜5回通うのが普通です。中には他塾をかけもちという子もいます。家庭教師を2人雇っているという家庭もありました。公立中高一貫校を受けようとする家庭とは、もうカネのかけ方が違うわけです。季節講習も目一杯受けます。今は、そういう子たちが、都立中高一貫校を併願する時代です。かつてとは違います。
 できれば塾なしで済まそうとする、節約思考の公立狙いの親とは、認識が根本から違うのです。
 子どもは、カネをかけてやらなければ、伸びるものも伸びない、それが真理です。現実です、公立しかない親にはそれができない、わからないのです。

 

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