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国語の解き方第9回

2022.06.03

 

 

※国語の解き方第9回

 接続語続き

 型Ⅰ AつまりBの型=つまり、すなわち、要するに、言い換えれば、いわば

   A=B の場合ですが、Bが大切です。

   これらの接続語は、要約(まとめ)・換言の接続語とも言われ、これまでの内容を「まとめ」て、「抽象化」するという働きがあります。

 型Ⅱ AしかしBの型=だが、ところが、けれども、でも、が

    A↔B ここでもBが大切

    逆接は、相手の意見を否定して自分の意見を言いたいときによく使う言葉です。

 型Ⅲ 型Ⅱの応用型=いったん反対意見を受け入れてから(譲歩)、自分の主張を述べる型

    たしかにA、しかしB の型

    この場合、Aでは一般論、つまり筆者の意見ではないものが述べられます。Bは明らかに筆者の意見となります。

    これは、譲歩逆接です。内心は、自分の意見こそ至上のもので、他の意見は無価値だと考えての表現です。

 型Ⅳ AだからB=したがって、それゆえ、そこで

    この場合、Aは原因で、Bは結果の関係にあります。もちろんBに重点があります。

    「だから」という接続語は、因果関係をつくる接続語です。接続語の下にある結果は、結論であることが多い。似たものに「したがって」がある。こちらの方が、より重要な結論を導く場合に使われることが多い。

 型Ⅴ AたとえばB→具体例の直前・直後には「まとめ(抽象)がある。

    この型は、A=Bである。Aは抽象、Bは具体の関係にある。もちろんAが大切

    「たとえば」の後には具体例が来ますが、逆に言えば、その具体例の直前・直後なは「まとめ、すなわち抽象」があるのです。つまり、「たとえばは、間接的に「まとめ(抽象)」を示してくれているのです。

    この型の文章の場合、どこからどこまでが具体例なのかを見抜くことが勝負です。そのうえで、具体例の直前・直後にあるはずの「まとる(抽象)」を見つけるのです。そこで、具体例とまとめが同じことを言っているに過ぎないと理解することです。読解というのは、文章の中に抽象を見つけることと言えます。

 型Ⅵ AまたB=および、並びに、そして

 並立の接続語です。このような接続語に出会った場合は、その接続語の前と後のどちらが大事な内容だったかを考えなければならない。

 問題

 「だから」と「つまり」の違いについて

  ① 今日は晴れている。( だから )暖かい。

  ② 今日は晴れている。( つまり)暖かい。

  ①では。因果関係が示されています。②では、要約・言い換えです。つまり、②の場合、今日は晴れている=暖かい という関係にあります。

  ①は、原因・・・今日は晴れている。  結果・・・暖かい。 の関係が示されています。

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