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桜修館はこうして受かる/都立小山台の受かり方/私立中学の受かり方/区立中学に入る、私立中学に入る、なぜ落ちこぼれるのか

2023.10.07

🔛区立中学に入る、私立中学に入る、なぜ落ちこぼれるのか
中学はモチベーションを維持できた子が選ばれるシステム
 区立なら受検(公立中高一貫校)失敗組、受験失敗組、その他もともとの学問無関心組が、入り混じって、構成されています。
私立中学は、めでたく第一志望校へ合格した組、第二志望以下に合格した組(これがほとんどだと思います)に分かれます。

第一志望合格組の中から一定数の落ちこぼれが出ることはすでに市販の書籍などで明かされています。ここではその話しには入りません。
私立では、不本意ながら第二志望以下に入った人たちが問題性を抱えての入学です。後述します。
受検(公立中高一貫校)失敗組のお話しをしましょう。
この組は9割が地元の公立に進むことになると思います。1割は私立を選ぶ。この組も玉石混淆ですね。まず公立に進んだ8割は、落ちこぼれ予備軍と見ていいでしょう。その中には、大手の中高一貫校対策塾に行って、基礎学力「なし」というのが、ほとんどだと思います。基本をしっかり身につけている、そういう子が、どれだけいるのか。
2割は、もともと地頭のいい子と努力家がいるのか、と思われます。
中学は、この2割のための制度です。
ここで断っておかなければならないのは、中学というのは、勉強に対するモチベーションがなければとてももたないということです。これは公立に限らない。私立も同じです。常に高いモチベーションを持って勉強にスタンスを向け、勉強にエネルギーを燃焼させなけれならない、ということです。先程の落ちこぼれ8割組には、この緊張感、モチベーションというものが皆無だと思います。だから部活に流される、部活を口実に勉強しない、そういう「しない」という不作為の生活がいずれ常態になる人たちです。
 不作為(怠惰)を常態とする人たちのことはどうでもいいのです。おそらくは親もどこかの塾に入れてあるいは無関心のままにあるいは部活が忙しいのだから当面はしかたないという態度になると思います。エネルギーを燃やせるのは、せいぜい部活で燃やす程度です。不思議なのは、親は部活が忙しいというと、散々の成績からも目を逸らすことができる、ということです。部活公認の母親(むしろ率先して応援している)もかつていましたが,わたしとは別世界の人たちです。
 さて、こうして、モチベーションは2割の人たちにあるか、ということになる。しかし、残念ながら、モチベーションを維持できるのは、5%の選ばれた人です。もともとの地頭に恵まれ、トップ都立、難関私立を夢見て、努力を惜しまない,ごく少数の人たち、もちろん進学塾に熱心に通い、日々最低5時間の勉強を惜しまない人たち、それが1%、多くて2%です。たいていは地頭はよくないが努力は惜しまない優等生というのが大多数なのかと思います。
 私立進学組はどうか。
 第一志望合格組は、そのレベルの中で、やはり落ちこぼれる者が出てくる、これは能力が追いつかないということです。進学校の恐ろしく早い進度についていけない人たちです。
 第二、第三志望合格組とは、また事情が違います。この人たちは第一志望に入れなかった悔しさに「今に見ていろ」とモチベーションを持ち続ける人たちがいます。こういう人たちの中から成功者が出る可能性は高いのです。事実竹の会からもこの止む無く行った私立から3年後,早稲田大学や東北大学などに合格した人たちが出ています。逆に,都立戸山や青山に合格したのに3年後,立教,法政という人たちもたくさんいました。
 さらに、Fラン私立中学というのもいますね。こちらは、おそらくモチベーションはほとんどない、と思います。
 第二第三志望組は、それなりに、第一志望を落とした悔しさというのかありますから、それをバネにモチベーションは持てそうですが、この類のモチベーションは途中で萎えるのが普通です。二番目、三番目というコンプレックスはずっと付きまとうと思います。

 区立中学は、2割の生徒が、上位都立、あるいは難関私立を目指して、鎬を削るところ、と一応は言えます。公立には、学校に1人か0人、天才がいるものです。そういう天才はたいてい大手の進学塾に行くと思います。早稲アカとか、サピ、Z 会みたいなところです。
 それにしても高校入試を成功するためには、塾は必須と思います。しかし、特に、女子に多いのは、中2まで塾に行かないケースです。そういう女子は中2までオール5、学年トップみたいな子が多いのですね。結論から言えば、推薦で合格する場合を除いて、一般入試で希望の都立に入れることはほとんどないですね。
 これは高校入試の誤解からくるものです。高校入試とい1のは、中2までに既に一通りの準備が終わっていなければならない。学校の成績を取って行けば、合格が保証される、そういう制度にはなっていないということです。
 
 高校入試は、前倒しで準備しなければならない。できれば中1までに数学と英語は中3までの履修事項は終わらせていなければならない。もっと言えば、履修事項だけではなく、具体的に言えば、国学院久我山クラスの数学、英語は、中2の夏までに、80%は取れるほどに仕上げていなければならないということです。学校の授業を追うなどナンセンスです。ここは多くの親が誤解しているところです。学校の授業レベルでは都立でさえも受からない。まして中堅以上の私立などに対応なんかできるわけがない。
 それから今は私立は定員の50%は推薦で埋まりますから、一般で入るのはかなり難しい。件の80%の、落ちこぼれ層は、おおかた、単願推薦(無試験と同じ制度)で低偏差値の私立もしくは底辺都立に落ち着くことになるはずです。
 忘れてはいけないのは、できる層は、既に、中学受験、都立中受検で、かなり抜けている、ことである。だから区立中学の5%層が、都立日比谷など、開成、筑駒などに行く。これは考えてみれば、都立3年型高校から、中学受験経由でなくて、抜きん出る者がいる、ということである。中学受験組は、中弛み、モチベーションの維持の困難さなどがあるため落ちこぼれのリスクが高いのです。そういう層が、都立3年型の中の、天才層に追い抜かれること、これが現実です。

 ところで,竹の会の令和4年筑駒、開成合格者は、駿台模試で全国第一位であったから、あらゆる意味で、ごぼう抜きしたことになる。
 あらゆる意味とは、中学3年間、大手進学塾に通いながら、おそらく早稲アカ、サピなどでトップ層を形成したであろう、そういう連中を最初の模試で牛蒡抜きにしたことであり、中学受験組、都立中受検組のトップ層をも凌駕しているであろうことである。
 なぜ竹の会のような、一介の個人、小塾でそのようなことが可能であったのだろうか。
 わたしをみくびってもらっては困る、そういうことです。
 昔から、「竹の会ではだめだ」と、大手に鞍替えした生徒はよくいました。わたしがトップ層をいつも相手にしているわけではないので誤解するのかもしれません。わたしは、別に、何も言わない、個人の自由です。ただ竹の会ではだめだ、というのは、明らかに思い込みです。だからと言ってわたしは何も言いません。それはそう判断した親や子がその程度の人間だったというだけのことだからです。 
 わたしを動かすのは私を無条件に信頼してくれているという、ただそういう真摯ない思いだけです。大手を信仰する人は、大手に行けばいい、のです。

 わたしは、その道のプロと自負しております。高校入試が一番長いと思います。昔は、中学受験も、時には大学受験もやっておりました。
 今は、さすがに、高校、大学までは、とても気力がありません。というか、中学受験、高校受験、今は、一人一人に手をかけています。なかにはこのままでは志望の中学や高校にとても合格できないというケースもありました。特に高校入試ではもう後がないのでわたしも真剣になることが多いのです。しかし,これもわたしを信頼してがんばってくれているからです。そうするとわたしも自分の体調も顧みず無理をする。特に,わたしがなんとしても合格させなければと思ったときは壮絶です。試験が終わるとたいてい体を毀してとうとう病院ということもありました。

 受験というのは「手をかけて上げれば」合格するものだというのはわたしの長い間に学んできた教訓のひとつです。

 落としたくない,そう思うだけで胸が痛くなる,そういうときのわたしは必死です。とても余裕のあるプロの指導者とは思えません。神にもすがる思いのただの人です。

 「手をかける」とは,時間とカネをかけることです。例えば,筑駒・開成合格の年の指導では,カネを惜しまずあらゆる教材を入手しました。これはとても月謝でまかなえる額ではなかったのです。受験とは,時間とカネをかけなければ受かるものも受からない。これは大切なことです。

 

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