2025.04.18
🟪合格請負人仕事録(2)
青山学院高等部(女子)H11/慶應義塾大学総合政策・上智大学経済H14
珍しくSシステムからの合格ではありませんでした。彼女は、ちょっと事情ありでした。中学受験をした子で、桜蔭を落ちた。竹の会には、中1の4月から。ただし、メインはサピックスで、竹の会は、そのフォローでした。詳細は、竹の会回顧録を見てください。
青山学院高等部合格後、竹の会のみで大学受験をしました。竹の会では、数学と英語を指導しました。
慶應大学受験記については、やはり、竹の会回顧録を読んでください。
彼女は、S出身ではありません。
真面目な彼女は、わたしの指示を実行できたから、実力を急伸させることができました。
当時は、過去問合格法が、全盛期で、彼ら彼女らの、こなした過去問は、二穴で紐綴じして、昔の電話帳の厚さになり、それが数冊にもなり、段ボール二箱というような子もいました。それを7回解き直しするのです。彼らの過去問帳が厚くなったのは、わたしのオリジナル解答(たいていコピー、原本は取り合いになった)が加わったこともあります。オリジナル解答は、藁半紙に、詳細な図、色を駆使したものでした。直前には、過去問の問題にそのまま解説を書き込み、コピーして、渡しました。市販の解答解説は難解で、複雑で、使えないことが多々ありました。どういう人が書いているのか、多分大学院生みたいな人ではないか。だから調べあげたような解答ばかりで、使えない。わたしもある出版社から解答制作を打診されたことがありますが、一年度三科目10万円のギャラでした。わたしは、かつてLECという資格試験の予備校で、司法書士試験の記述式問題を創作するアルバイトをしていたことがありましたが、そのときは、一問15,000円が基準で、それにプレミアムが付きました。わたしは、問題が評価されて、35,000円ほどもらっていました。しかし、先例や判例を調べて、裏を取るのは、大変で、解説とセットなので、時間を相当取られます。本業の塾が忙しくなり、途中でお断りしました。解説は、裏取りが大変で、国語、英語などは、国会図書館に行き、原典にあたるまでしなければなりません。交通費もなにもかも含めて100,000円は、決して高くありません。時間と労力のほうが、バカにならないのです。
過去問の、わたしの解答解説は、受験生には、わかりやすいと好評でしたが、わたしは、市販解答の何分の一、シンプル、明解な解答作りを心掛けました。声の教育社が、細かい活字で、1ページ費やすものをわたしは3から5行で、解き明かして見せるのを醍醐味として、アイデアに没入したこともありました。今は、レジュメ時代が当たり前になりましたが、昔は、過去問合格法という時代があったのです。