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都立日比谷高校合格の基準について

2023.06.16

🟡日比谷基準について
 日比谷に行きたい、という生徒は、たまにいました。もちろん学区制が完全に撤廃されて以降(2003年)の話しです。それまでは、グループ制と言って、渋谷区だと21と22グループに分類され、そのグループにある都立しか受けられない仕組みでした。22と21では21の方が上で、21の最上位に戸山が位置していました。つまり、渋谷区の生徒は最高でも戸山でした。その後隣接区の特例ができて、隣接区の都立が受けられるようになりました。その隣接にあったのが都立西というわけです。竹の会でも都立西を受験する生徒が出てきました。依然として日比谷は受験できなかった。ただ日比谷を受けられるだけの実力はあったが学区制に阻まれて受験できないという生徒の多くは私立難関へと流れて行った。平成20年に都立西に一般で合格しています。この生徒は女子ですが、小6から竹の会に通っていた子です。実は、この子の年から高校入試のレジュメ指導がスタートしました。この子の成長に合わせてわたしは竹の会のレジュメ体系を作っていきました。彼女はこのレジュメ指導で豊島岡女子にも合格を果たした第1号ということになります。同学年の男子もわたしのレジュメで立教新座、桐蔭理数に合格し、桐蔭に進んだのですが、一浪して東大文II 合格しております。レジュメ世代は見事に開花して華々しい成果を残していきました。
 それから竹の会は都立中高一貫校の対策にシフトします。高校受験はひとまず置いておくという感じでした。
 それでも都立受験生は1人か2人といました。そのほとんどは都立中 に失敗した子がそのまま残るというパターンでした。だから多くて3人、たいてい受験の年には1人、0人ということになります。つまり,公立中学というのは,3年間モチベーションをもって勉強を続けるというのは難しいということです。勉強しなくてもすぐに重大な事態にはならない。それでサボる生徒が出る。部活は勉強嫌いな,怠け者には格好の言い訳となりました。親も学校の先生も公認の怠け装置です。これに加えて学校活動,学校行事と内申を盾に勉強を中断する理由はやまほどあります。だから中3まで成績を維持して,竹の会に残るの人は少ないわけです。

 参考までに平成20年以降の都立合格者を列記してみましょう。★印は都立中失敗組
 平成20年都立西高等学校 *豊島岡学園女子高等学校
 補注 小6から在籍
 平成22年都立富士高等学校
 補注 中2入会・推薦合格
 平成23年都立小山台高等学校
 補注 中1入会
 都立文京高等学校
 補注 小6入会
 都立産業技術高等学校
 補注 中1入会
 平成24年竹の会渋谷教室移転
 平成25年都立北園高等学校
 補注 竹の会OG(竹の会から中学受験) 私立高校からの推薦合格(内申オール5)
 平成26年都立駒場高等学校
 注 小4から在籍
 ★平成27年都立戸山高等学校
 補注 現在一橋大学
 ★平成28年都立戸山高等学校
  都立文京高等学校
 平成31年都立青山高等学校
 ★令和4年都立広尾高等学校
  この年,私立難関受験
  筑波大附属駒場高等学校
  開成高等学校
  渋谷幕張高等学校
  城北高等学校
  など撃破
 ★令和5年都立広尾高等学校
以上です。

 竹の会から日比谷合格は出ていませんが,実は卒業生には区立中学から複数の日比谷合格者からの報告があります。
また令和4年に開成高校などに合格していますが,この生徒は日比谷を滑り止めにしていましたが,結局受験しませんでした。なお,彼は駿台模試全4回とも日比谷志望者千数百人中の1位を取っています。
 令和4年の開成高校などの合格は,わたしに都立日比谷の見方を変えさせることになりました。日比谷に行きたいといって,日比谷の対策を取るのではだめだということです。日比谷を受験したければ合否レベルの思考ではなく,合格が前提でどれだけ上位にあるかこそが問題だということです。そのためには,日比谷対策というものはなく,開成,筑駒,慶應,慶女などを第一志望として対策を組むことが,その爾来の目的を実現する最高の方法となるということです。
 都立日比谷は,慶應女子合格者はもちろん不合格者も,慶應・志木などの合格者の多く,早実合格者の多く,開成などの受験者が,東大をめざして集まる学校です。つまり,中学校の優等生ではかりに推薦で入れてもとてもついていけないということです。また日比谷を第一志望として,勉強して,その優秀性のゆえに合格しても,もっとできる奴が私立難関を蹴って入学してきているわけでとてもそういう連中を押しのけて上位に食い込める望みはないということです。
 日比谷に入って喜ぶな! 日比谷は入ってから上位にあるかどうかだけが問題なのだということです。
 巷の親が「うちの子は学年1番でオール5だから日比谷しかない」と塾にカネかけないで合格しても喜んではいられないということです。ちょっと内申がいいとたいてい親は「日比谷を受けたら」と言いますが,無知も甚だしいことです。
 竹の会の日比谷基準は,私立難関高校合格の実力を実質的な基準としております。

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