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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

高校受験で成功するには 小学時代をどう過ごすか❓ 都立日比谷、開成への道

2023.03.25

高校受験で成功するには
 小学時代をどう過ごすか
 指導は、小2から始めるべきだ。それまでは何をしたらいいのか。
 言えることは、平仮名、漢字の楷書をきちんと書けること、である。公文をやっていたという子に多い「文字をまともに書けない」子。日本語をまともに書けない子だけにはしてはならない。勝負は小1までである。いったん身についた悪字は二度と元に戻らない。芸事は三歳からという。世阿弥の「花伝書」には、そう書いてある。親の教えること、それはまずまともな日本語を書けるようにすることである。早期英語なんてやって、まともな漢字も書けない子なんかにしてどうするというのか。習い事、稽古事、なんでもやらせる親が、なんでまともな文字も書けない子を恥と思わないのか、不思議な話しである。
 これまで小学生の我が子が英検2級とか、誇らしげに言う母親は多く見てきたが、小学高学年になって、判別不能な文字を書くのを見て、そのことを恥じる母親を見たことがない。こういう母親の頭の構造を理解できない。
 悪字の子は、ノートもまともに作れないのだ。中学になって、ノートが殴り書きなんて、ありえない。教科書でもなんでも文字媒体をまとめるということは勉強の基本中の基本であろう。そういうことに考えが及ばないのは、どうしてなのか。
 小2は、1年かけて計算という抽象的形式的操作を理解させなければならない。竹の会の実績では、この計算を早くマスターする子ほど、後の伸びが早い。小2が終わる頃には、なんと難関中学の入試に出た計算問題が解けるまでになっている子も多々いる。計算をそれこそ自由自在に操れるようになったら、次は、割合の勉強にステップアップする。割合そのものをマスターするというより、割合の理解を通して、思考する習慣をつける、というか、思考するスタイルを身につける、と言ったほうがいい。それはとりも直さず、生活の中心が勉強を軸として回っているということである。勉強習慣というのは、早い時期からつけておくもので、小学のとき、遊ぶだけ遊ばせておいて、つまり放って置いて、いきなり中学になって勉強しろ、なんて言っても無理な相談である。また思考スタイルというのも、小学の早い時期から仕込んでいくもので、これもいきなり中学生になって「もっと考えろ」と言ってどうにかなるものではないのである。
 考えるというのは、割合概念を理解する過程で自然身についていくもので、小学の早い段階から、大手の集団授業に慣れさせていたら、思考を習慣化する機会もなかろう。
割合を大手のようにテキストの一つの単元として終わらせて後は問題練習して、次の単元ということでは、いったい何が学べるのか。おそらくほとんどの子どもは、割合を真に理解することはない。だから、「わからない」と親に訴える子もいるだろう。割合の問題のパターンを覚えて、このパターンにはこの解き方なんてやる子も出てくる。公式を覚えさせる塾もあるだろう。それでどんな思考力が身につけられたというのか。
 割合というのは、思考をするきっかけに過ぎない。割合は公式で当てはめるものでもない。割合の仕組みを理解することが、頭を使う、訓練する、一つの道具なのだ。
 わたしは、公立小の多くの子たちが、割合を全く理解しないことをよく知っている。学校の優等生でさえも、ベタな問題の解き方を暗記しているから解けるという程度だ。
 その実態を知ったのは、平成19年のことだ。それまでも割合のできない小学生はいたが、ただ頭が悪いだけだ、と簡単に考えていた。しかし、都立中高一貫校受検の小6が集まった、平成19年、わたしは衝撃を受けた。割合を理解している小学生は皆無と言ってよかった。割合の仕組みを説明しても、「ちんぷんかんぷん」と言われる始末だった。学校の優等生にしても、「1000円の20%は何円か」程度の問題が解けるレベルなのだ。こんなことってあるのか。いったい学校では何を教えてきたのか。まあ、発達障害が2割はいる、実は5割はいそうだが、というのだから小学校の先生も大変だ。
 わたしが、小学生の救済のために、割合概念の指導法を研究するきっかけとなったのは、実に、都立中受検指導であった。この時、初めて今の小学生の学力の実態を知ったのだ。わたしは、19年、20年、21年、22年とそれこそ何百枚もの割合の指導レジュメを試作しては、実際に使い、何度も挫折を繰り返しては、工夫を重ねて、新たな試みを続けたものだ。23年の指導生の中から、私の割合の「ある」レジュメで「割合がわかった。あれはすごい。あれで分かった。」という会話が聞こえてきた。わたしは、その会話に割り込み、そのレジュメがどのレジュメか、尋ねて、すぐに、「あっ、あれか」とわかった。竹の会では、今みんなが知っている、「割合の魔法」「ミクロマクロ」の誕生秘話だ。わたしは、早速、そのレジュメ集を軸として、さらに改良を加え、アイデアを盛り込み、さまざまなレジュメを執筆していった。
 竹の会で学ぶ子どもたちが、いとも簡単に割合をマスターしていく姿を見ていると、それまでの苦しみながら試作を繰り返していた日々が懐かしく思い出される。
 割合という考えかた、仕組みに、枠組みを与えたことで、子どもたちは、その枠組みを使って、とにかくも考えるということを学んでいった。問題が解けるとそれが自信になり、割合の理解はますます深まっていくという好循環が拍車をかけた。割合と言いながら、単位当たり量、縮尺、単位の変換、流水問題、鉄橋問題など、みな割合の延長のように学び取っていくようになった。考えることが、身につくと、それがスタイルとなり、家庭学習でも、そのスタイルがスタンスとなった。
 わたしは、定義を重んじる。それは大学受験生に数学を指導した経験からきたことが大きい。東大受験生(都立西高)を指導した時、彼が持ってくる難問をよく考えさせられた。わたしはもともと国立文系だから、数学ⅢやCはやっていないわけだが、そこは塾の先生だから、独学でも勉強したわけです。そうして「わからない」と持ってくる難問を考えるしかなかったわけです。そういう時、わたしを救ってくれたのは、元々の概念の定義でした。わたしは、どんな問題もまず定義から掘り起こして考えていくようにしていました。そうしたら、不思議と解決の糸口が見つかるのです。不思議と見つかるのです。わたしが、指導したその西高生は、一浪しましたが、その時の全国模試で、20番台でした。それも三大予備校の全てで、20番台でした。ですからわたしは東大理系に合格すると思っていましたが、数学で失敗して、結局慶應の理工に行きました。
 だからわたしは割合の指導法として、いかにして定義を子どもたちの脳に植え付けるかに腐心しました。定義を枠組みとして、図化し、子どもたちに視覚化させて、ほとんど自販機のように、解ける型を作りあげたのです。子どもたちは、最初は、この型を自分でかいて考えるが、次第に慣れてくると、頭の中で、脳の中に、その型がイメージされ、まるで脳の中に割合自販機を設置されたような感覚で解けるようになっていったのです。これが思考の型とわたしが呼んでいるものなのです。子どもたちが、割合を、通して思考のスタイルを獲得していく、というのは、都合そのようなことを指している、と考えていいと思います。
 長くなりましたが、わたしが、小学2年から、指導するということの意味を理解してもらうためには、ここまで説明しなければ通じないだろうと思ったからです。
 竹の会の子どもたちが、算数を得意とするようになること、そしてなによりも思考というものがどんなものであるのか、を一年、二年と時間をかけて身につけていく、ということの意味がわかってもらえるのではないか、と思うのです。
 もし、高校入試で、都立日比谷、いや開成高校でも同じことですが、めざすのであれば、スタートは、小6の2月がベストです。竹の会で指導を受ける中1は、春休みの指導で、早い子で、関数、遅い子でも一次方程式までは終わらせています。早い子は、一年生の冬期には、中3までの数学を終わらせる子もいます。少なくとも学校の授業と同じ進度ではいずれ落ちこぼれるでしょう。英語は、小6の2月から春休みの終わる時までに、500単語を覚えるように指導しています。単語を覚えたら、数百枚に及ぶ文法レジュメをできるまでやります。理想は、夏休みまでにこのレジュメによる訓練を終わらせることです。これが終われば竹の会の定番テキスト「新英語指導案を最低3回回します。この文法問題集は、竹の会が長い年月をかけて改良に改良を重ねて作り上げたものです。参考にしたのは、市販の英語問題集、プログレステキスト、青山学院中等部の英語プリント、塾専用教材、教科書などです。中学三年間で学ぶ英語のすべてがこのテキストには網羅されています。それでいて100ページほどです。これだけでかつての都立富士高校に合格した女子もいました。竹の会の中学生は、このテキストで一気に、早い子で1か月、遅い子でも3か月もあれば、このテキストを終わらせます。これが終わると、竹の会伝統の英文読解訓練が待ち受けています。今は絶版となった研究社の高校用英語副読本を使います。竹の会の英語指導のリズムに乗れば、それがそのまま日比谷、開成の対策になっているのです。
 竹の会の高校入試の指導は、すべて前倒しです。早く早くです。そうでないと、筑駒、開成には間に合いません。
 それから竹の会の季節講習は、必須です。自由参加ですが、高校受験で成功した生徒で講習に出なかった人は一名もいません。普段の指導ではどうしても細切れになるのです。季節講習、季節指導が竹の会で成功するには必須なのです。たまに受検というのに、不参加を決め込む人もいますが、例外なく成績不振で、落ちこぼれていきます。すぐいなくなりますよ。竹の会では、中学生は、多くて2人、普通は1人です。中学は、部活があるので、これで高校受験を捨てる生徒が大半です。低偏差値私立に単願推薦、つまり無試験入学で逃避の人生の第一歩を踏み出すのが定番コースです。

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竹の会定番のテキスト

歴史をたどれば、下記の流れになる。

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