2023.08.26
Sシステムのこと🎶
渋谷教室の夏期は10回で実施してきましたが、これは子どもたちの家庭学習を前提としてのものでした。ところが昨今子どもたちの申告とは裏腹に申告通りの勉強時間が確保されているのか、甚だ疑わしい事例ばかりで、さらには子どもたちの能力にもよるのですが、そもそも自学学習が意味をなしていないのではないか、の疑いも浮上していました。かつてのSシステムは徹底して竹の会に毎日10時間拘束して、指導かつ勉強をさせるもので、子どもの自主性を信じないわけではありませんが、10時間指導つきの勉強をさせることの効果は過去の竹の会の合格実績に如実に顕れていたところです。申告では8ないし10時間の家庭学習をしたとあるのに2学期以降全く伸びないという事態に子どもに期待することのあやふやさが現実化した思いでした。元代々木教室時代の竹の会の合格者の99%がSシステム所属であったことは紛れもない事実です。つまり、長時間指導以外からは有力校に合格した人はほとんどいないというのが事実でした。竹の会が大手に負けない進学実績を出せたのは長時間指導があってのことでした。
平成18年あたりから指導を始めた公立中高一貫校志望者の指導は、私立には行くことのない子たちを相手に少ない費用で少ない時間で合格させることをコンセプトとしたものでした。公立中高一貫校制度の初期はそれでも合格者を出すことができました。しかし、近年都立中高一貫校は私立難関中学の一つの重要な選択肢として変貌を遂げてしまいました。芝中レベルから開成中学や麻布中学まで、優秀な受験生がこぞって小石川などの都立中を視野に入れ始めたのです。かれらは早くから進学塾に週3ないし5回は通い、季節講習、土曜特訓、日曜特訓などのオプション講座にも申し込み、とにかくカネを惜しみなくかける人たちです。こういう人たちに、ほとんど塾にカネを使わない人たちが勝てるわけはないのです。
制度が始まった当初は、私立中学と適性問題は違うから、私立中学受験生は問題にならないとの考えが一般でした。しかし、昨今の算数は難関私立ほど適性問題に類似したものでした。作文云々と言いますが、私立受験生は国語で読解を徹底して鍛えられています。牧歌的な公立受検生とは下地が違います。理科・社会の素養も昨今の適性問題の理科重視。社会資料重視の傾向に合います。これは勝ち目のない試合です。これまでのように子どもの自主的な家庭学習に依存するやりかたでは無理です。特に、公立志向の親は私立志望の親とは明らかに違います。やたら習い事、稽古事に拘り、実家帰省、家族旅行などで平気で勉強を犠牲にする意識、そういうものが私立受験の親にはないのです。この点は、よく入試というものを知っている、ということです。これからの受検は、公立志望のカネをかけられない家庭は脱落していくことになる、とわたしは見ています。
🎶さて、実際問題を解く段になってどうなのか、ということ
いやいろいろ何か問題集なり、テキストりをやる場合の話です。
想定しているのは、実際本番で問題を解いた時にどうなのかということです。
これはそこまでに至るまでにどのような勉強をしてきたか、と大いに関係します。
大手のような過去問を集めたテキストをやってきたのか、塾で配布される塾用テキストをやっていたのか、市販のそれなりに信用のできる問題集をやっていたのか、受験生によって区々でしょう。
この過程を効率よく、しかもレベルを落とさずにやるにはどうしたらいいか。実に、竹の会は早くからその研究に取り組んできました。現在のようなレジュメ指導が完成するまでに、過去問合格法を昭和60年から平成16年まで20年近く続けてきました。そのためにわたしは首都圏の過去問ならほとんど解き尽くしてきました。例えば、慶應義塾高校過去30年分の過去問を解いてきました。その蓄積が、その反動が、今のようなレジュメに結実したのだと思います。問題を微細にレジュメに再現すること、その上で詳細な、オリジナルの解説、解法を書くこと、解説は、カラーにより輪郭を明瞭に、一見して、理解できるように工夫するように心がけました。微細な表現を駆使し、関連事項を詳しく紹介しました。
竹の会の受験メイン・レジュメ「入試数学ベーシック」は、約70問ほどしかありませんが、詳細な解説と相俟って、一気に中堅高校(国学院久我山レベル)の数学で60〜90%を取れるまでの実力をつけることが実証されています。都立共通問題なら満点も可能です。もちろん個々の数学的センスの差もありますから、その辺の影響は反映されてしょう。
要は、ある教材をやったとして、どこまで実践に通用するか、です。
大手のように、テキストを使った授業方式でどこまで戦えるか、ということです。
竹の会のレジュメは、僅か70問ほどで一気に私立中堅に通用する力をつけられることです。無駄を一切省いた、効率性は他の追随を許さない教材と思います。
大手塾のように単元ごとに書かれたテキストを使って、授業を進めていくというのとはまるで違うわけです。竹の会は数学と英語をいかに短期間で効率よく仕上げるかを考えて、レジュメ指導体系を完成させました。