2024.08.27
夏季はお疲れさまでした。プラスで17回の指導を実施しました。これは2年前までの10回を大幅に超えるものです。都立中高一貫校受検は年々難しくなっております。これまでのような指導回数ではもはや太刀打ちできない状況です。特に、小5の指導を充実させることが小6からの飛躍の原動力となるのです。これまで小5は習い事や稽古事優先の家庭が多くどんなに優秀でもみな落ちています。小5に勉強に専念できない環境では受検はまず失敗するでしょう。また高校受験は独自校と難関私立はもはや別格として指導時間数が足りなければ受験そのものが難しい状況です。指導時間数が少ないために必要な過去問の練習もままならないままに直前期に入るともはや確信はもてません。
竹の会ではかつて竹の会にはパスポートコースやSコースというものがあり、1人か2人がこれに申し込み必ず難関校に受かっていったものです。平成十年代前半まであったように記憶していますが、竹の会の難関校合格はすべてのこのコースからでした。この当時から指導時間が多ければ多いほど合格する可能性が高かったのです。都立中高一貫校制度が始まってから私立に出せるほど経済的に余裕のない家庭が受検するようになりました。もちろん竹の会はそういう家庭に合わせてカリキュラムを組んでまいりました。
○月8回出たら効果が上がるか⁉️
実際は、下がっている。
普通の子は、成績は横ばいか、ゆるやかに下がる。
緩やかに上がるのは、もともと知能が高い子であり、成績カーブの傾斜は知能に比例する。
ここで知能的に、やや難がある子だと、成績が上がるのは無理かもしれない。ただそれで成績が上がらないからと止める親子がこれまでの止めパターンの典型であったかもしれな。成績が上がらないのは、知能が足りないからであり、だからその分指導時間を増やさない限り、現状は変わらない。そういう親子が、「竹の会がいい塾じゃなかった」と言いふらす。
塾は少ない費用でそれに見合ったカリキュラムで成功させるほど、神業を持ち合わせているわけではない。
そもそも大手ではなく、個人塾に来たのはなぜか。要は、大手でうまく行かなかったということではないか。これは単に大手が合わないとか、大手では成績が上がらなかったというだけのことではない。大手は費用がかかる、という理由が大きいのではないか。少なくとも竹の会の方が安いと判断したのではないか。
しかし、それは勝手な思い込みであり、竹の会は最小のカリキュラムで必ず言う通りにやれば合格するなどと言ったことはない。それでは足りないから、家庭学習平日5時間、休祭日10時間を求めてきたのである。しかし、小学生の個人でやる勉強などもともと信用できるわけがなかったのである。それが証拠に「10時間やりました」などという子が受かったという話しは、ほとんどない。
大手であろうが、竹の会であろうが、受験の本質は変わらない。時間、すなわちカネをかけなければ受からないのである。竹の会を都合よく誤解して、最小のカリキュラム、最小の費用でも受かる塾などと思うから、落ちて竹の会を非難するのだ。その非難の内容は、「先生の言う通りやったが落ちた」というものだ。それまで「無から有を生じる」ほどに思考力をつけたことに対する感謝の言葉もない。
そもそも塾に行けば必ず受かるという前提から間違っている。受験というのは、不確実なものであり、それは塾に行ったからといっても変わらない前提である。それから「決して言う通りにはやってない」。親は自分の子がどれだけいい加減なのか全く把握していない。
おそらく親の意識は、毎月月謝を払い、季節講習もきちんと出たのにという気持ちが強く、そのことを言いたかったのではないか。
しかし、残念ですが、竹の会のカリキュラムはこれで絶対に合格できるという指導時間を提供して来たわけではない。都立志望の家庭は経済的に余裕のない家庭が普通であり、それに合わせて相当な費用を設定し、已む無く最低の時間数を設定するしかない。しかし、これは合格しない設定であり、個人の責任でなんとかするしかない。
竹の会の難関校合格者は、時間をかけたから合格したというのが99%であろうと思う。
例えば、都立富士に推薦合格した女子は、一般なら落ちていたと思う。竹の会では最低の節約コースのみで済ませて来た家庭であったから、いわゆる実力はつけられなかった。そういう子はそれなりにいたと思う。都立は制度がかつてとは大きく変わり、かつてとは合格ラインが厳しくなった。これは独自校において顕著である。少なくとも独自校はかつての節約家庭では無理と思う。