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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

🔛 αでやること、やれること

2024.05.11

🔛 αでやること、やれること
 わたしはもう何度となく申し上げてきたのですが、竹の会の夏季にしても冬季にしても節約コースだけでは、成績も変わらないし、ましてや受験に成功することなどほとんどないと思います。
 数年前、「都立青山」を受けると言っていた女子は、竹の会の週2時代のBに通い、季節講習は、いつも春、冬は午前中だけの本当に短いコース、夏は、基本設定の中でも一番短いコースしか申し込みませんでした。内申は良かったので、親は「日比谷も」と言うほどでした。しかし、実力は、せいぜい都立広尾か、いやそこも危なかったと思います。結局どこやらの私立に行ったようです。
 昔から受験に失敗するのは、そういう家庭でした。
 わたしは、受験というのは、カネのかかる投資なのだという事実はあえて口にはして来ませんでした。中学受験を経験した親ならそのことはよく理解していました。かつて早稲田実業高校に合格した生徒は、小4から日能研に3年間通った子でした。だから竹の会のSコース(毎日無制限コース)や夏季のS日程(10時間コース)に何の疑問もなく通ってきました。それが当然のように申し込んできました。彼の体験記(平成10年)を読むと、Sコース、地獄の10時間コースなどという言葉が出て来ますが、何のことか分からないと思います。
 平成10年代は、少子化と公立中学の学習不振児、都立高校の凋落の時代でした。平成18年から竹の会は公立中高一貫校対策にシフトしました。もはや高校入試でまともな生徒は集まらないことが大きな理由でした。公立中高一貫校スタートから10年はまだ竹の会の基本設定と自宅学習を充実させることで、合格が取れたのです。しかし、難関中受験者が都立中学を併願するのが当たり前になってきたここ数年からもはや普通に最小のコース設定で指導しても受からなくなったのです。
 そのことがはっきりしたのは、平成28年の受検の結果でした。これまでなら小石川に受かっていただろう子たちが、軒並み落ちて、一人が補欠で合格したのがやっとでした。
 わたしは、このときこれまでの設定では合格は無理と悟りました。しかし、公立中高一貫校を受検する家庭というのは、カネをかけられない家庭が主流です。だから、基本コースしか受けない子たちは決して受かることはありませんでした。
 わたしは、本当に合格したい、そういう子のために、かつてのSコースと同じアルファαコースを設けて、勝負するしかない考えてきました。

 
 基本コースは費用は節約できますが、成績はせいぜい現状維持、合格というのは、まずないということです。
 

 ここ何年か、冬季講習や春季講習の案内を配ると、必ず退塾する家庭が出るようになったのも最近の特徴です。受検といっても教育にカネをかけられない一定の家庭がいることは確かです。教育にカネをかけられるかどうかが、格差社会の背景にはあるのです。

 わたしは時間をかけなければ合格はないことを知っています。どんなに能力の高い子でもそれは変わりません。いや能力の高い子に時間をかけてやって受かるのが受験なのです。

 もし教育にある程度の投資はするという家庭が少ないながらあるならば、わたしはそのための機会は提供しなければならないと思います。

 
 わたしは、本当に合格したい、そういう子のために、かつてのSコースと同じアルファαコースを設けて、希望者がいたら最大の指導時間をかけて合格へ導きたいと考えています。
 基本コースは費用は節約できますが、成績はせいぜい現状維持、合格というのは、まずないと思います。
 それから小6になってから勉強量を増やすのでは、遅い。竹の会流のやり方というのは、早めに前倒しに仕上げて、合格へと導くものです。そのことは、高校入試はもちろん、小学期の指導でも変わりません。コロナ時期の夏、小5の中には、夏は出ないという選択をした子がいましたが、そのつけは受検のときに払うしかなかった。模試の成績が冴えないと親が訴えてきましたが、とにかく指導時間があまりにも少なすぎました。直前にいくら合格したいと子どもが泣いていたとしてもわたしにはもうどうにもできないのです。

 指導時間が足りない、それは決定的なことです。できないのは、指導時間が足りないからです。指導時間が多いほど伸びている、しかも驚異的に伸びている、それはわたしにはあたりまえのことです。

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