2024.12.12
🟥中学受験で難関に合格しても上位25%内にいなければ地獄❗️
Yahooの記事から抜粋
東京都教育委員会『令和5年度公立学校統計調査報告書』
令和5年3月に東京都の公立小学校を卒業したのは9万8,518人。そのうち9万6,575人が都内の中学校へ進学しました。その内、都内公立中学校に進学したのは7万6,611人、都内国立中学校に進学したのは443人、都内私立中学校に進学したのは1万9,521人。
私立中学への進学率は東京都全体で19.81%。
東京都23区に限ると25.00%、市部では10.48%、郡部では3.36%、島部では1.14%
東京23区では児童の4人に1人の割合で中学受験をしている。23区の中でも差がある。
【東京23区私立中学進学率トップ3/ワースト3】
1位:文京区…49.05% 2位:中央区…43.14% 3位:港区…42.47%
———————– 21位:葛飾区…14.31% 22位:足立区…13.39% 23位:江戸川区…11.46%
ある誤算
Aさん一家は、息子を小学校4年生の1学期から有名進学塾に通塾させた。月収で48万円ほどの父親の給与では私立中学校進学は心許ないと考え、入塾を機に妻もパートに出るようになった。
中学受験の親の負担は結構なもの。4年生は週2回通塾。5年生は週3回。6年生には週4回。受験前は週5回。塾の宿題は膨大で、親のサポートも必要。受験直前&試験期間は有給を使ってフルサポート。
こうして、第一志望に無事合格。偏差値は70、大学までエスカレーターで進学できる大学付属中学校。さてめでたし、めでたしであったはずである。
――有名大学の付属中学校に行けたら学歴で勝ったようなもの。子どものためにも最良の選択だと考えた。ところが、
中学受験を突破しても熾烈な競争は終わりではなかった…
――息子には、バラ色の中学生活が待っているはずだった。しかし、第一志望に合格したものの、そこには思い描く未来はなかった。中学入学後、初めての試験。苦戦し、下位グループとなる。それまで小学校でも、塾でも上位グループの常連だったのが、偏差値70超の秀才たちが集まっている中、それでも順位はついてしまう。初めての挫折。
学業の負担は非常に大きく、成績はなかなか上へ行くことができず、ある程度のところで順位は固定してしまった。努力しても努力しても……大きな挫折を味わうことになったのです。
そんなある日、不登校に。親はこのときやっと息子の胸のうちを知ることになった。父親はショック。そんな思い詰めているなんて。「お父さんと、お母さんが行かせたかった学校で、別に僕が行きたかった学校じゃない! 中学受験なんて、しなきゃよかった!」。中学受験なんてさせなければよかった……
中学校における不登校生徒数は21万6,112人。そのうち私立中学校では8,120人で全生徒数の3.2%に当たる。また私立中学校における不登校生徒において、成績不振などがみられたのがおよそ20%弱、友人関係等について問題があったのが10%強。
【私立中学校・不登校生徒について「把握した事実」】
生活リズムの不調に関する相談があった…31.9%
学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった…26.2%
不安・抑うつの相談があった…25.2%
学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた…18.8%
いじめ被害を除く友人関係をめぐる問題の情報や相談があった…12.3%
わたしは、この手の、すなわち中学受験に成功したが、落ちこぼれた中学生は、それなりに知っている。城北中学に合格した生徒は、うつ症状で区立中学に転校してきた。わたしはこういう生徒の扱いもそれなりに経験してきた。
早稲田実業佐賀校に合格した生徒は、半年もしないで退学、城北に転校、しかし、そこもすぐに退学、都立戸山に転入、しかし、戸山もなかなか馴染めず辞めたいと親を困らせている。
🟥中学受験は、子の心を蝕む❗️
合格してもだ❗️ 失敗してやる気をなくした生徒もたくさん見てきた。しかし、合格した生徒の精神的破綻は、もっと別のところにある。それは偏差値70という難関に合格して親も子も意気揚々と、薔薇色の未来を夢見たことだろうが、そういう選ばれた秀才たちは、それまでトップを走ってきて、存分に優越感を満喫してきたであろうところ、入学して見れば回りはみなそういう秀才ばかりである。そういう秀才の集団の中では、たちまち下位グループに転落という、自尊心高き子どもたちが多数いる。
大手進学塾では、もう昔から、精神を病む子どもたちが、一定の割合でいました。多くの親は、自分の子さえ無事なら見て見ぬふりをするか、敗残者として下に見てきた。大手塾も同じです。勝者のみが高らかに勝利に雄叫びをあげるのが中学受験です。
中学受験で病んだ人は、おそらくかなりの数いる。また第二志望、第三志望に流れた人、あるいはすべて落ちて公立に行った人の精神は蝕まれたままです。
また、第一志望に受かっても、次には、落ちこぼれという、新たな地獄が待っている。
中学受験は子の心を破壊する。そういう負の側面に背を向けて、いいことしかないと素朴に考える親たちの、デリカシーのない脳天気な親の頭の構造が子を破滅に追いやる。
「中学受験なんか、しなければよかった❗️」
多くの第一志望合格者が、そして親が、入学後2、3か月もしないで発する言葉である❗️
付言すれば、竹の会は少なくとも精神破壊塾ではない。寧ろその逆で、心に効く塾である。