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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

○塾は季節講習で伸びる!

2024.10.12

○塾は季節講習で伸びる!

 季節講習をスルーするのは、塾に通う意味がない。普段の制約のある指導時間では、やれることは限界がある。学校の進度の後追いを避けるために季節講習でできる限り先へ進めることが、肝要である。季節季節の学校休暇こそ、学校の先取り、前倒し、先へ進めるチャンスであり、ここで指導時間がどれくらい取れるか、でその後の成否も決まる。なのに、折角の季節講習をスルーする人がいる。正直季節講習に出ないのなら、塾に来る意味はない。だから竹の会では、季節講習に出ない選択をした人には退塾をお願いしてきたのだ。普段のコースだけの指導では、受験は無理だし、さらには、季節講習でタメを作ってこそ普段の成績も伸びるのであり、成績が下がることがわかっているのに、指導する意味がないからである。コロナ時期は、自由参加としたが、その結果、全員不合格となった年も出てしまった。指導時間が足りないから落ちるのだ。
 特に、重要なのは、夏の講習である。中1は夏の指導時間でその後の生徒の力は歴然とした結果となる。スルーもしくは指導時間不足は、受験は確実に失敗する。
 これまで小5についてはあまり言ってこなかったが、今年の合格者は、小5の夏も目一杯出ている。というか、過去の合格者は、なんらかの形で目一杯指導時間を確保している。
 とにかく私がどうにもできないのは、指導時間が足りないことだ。高校受験は、直前期の指導時間不足で落ちた例なら枚挙に暇がない。今だから言うが、去年、一昨年の都立広尾合格は、冬期、1月、2月本番前日まで、ほぼ毎日指導した。学校を休んで、午後からずっと通ってきた。このときは、費用を格安にした。なぜって、いずれも小学からいる子たちで、広尾だけは受からせるという、私の強い意志があったからである。本来、2人とも落ちてもおかしくない成績だった。だからわたしはかかりきりで指導したのだ。
 過去都立を落ちた子たちは、そういう指導はしていない。夏も通常コース、普段も普通コース。内申は基準に達していたのに、落ちたのは、指導時間不足が原因です。そんなことはわかっていました。部活優先、コロナ期間はやむなしとしても、何かと塾は後回し、実家帰省・法事帰省という伝家の宝刀、家族旅行というかけがえのない時間という誤解、それでも直前頑張れば受かるという何の根拠もない思い込み、自らが為した判断が間違っていたとは決して思わない、都合のいい頭の構造。ところがそういう人ほど直前に悪あがきをします。「娘が泣いている」「子どもが可哀想で」などと「どうしても合格させたい」と無理難題を言ってくる。ちょっと待てよ、夏出なかったのはどうなの、家族旅行絶対優先は失敗も想定してのことではなかったの、実家帰省で潰した1週間はどうなの、言いたいことは山ほどある、ただ私の心の中は冷静に「もはや打つ手はない。不合格は確定している」と判断は揺るがない。気の毒には思うが私の思うようには指導はさせてくれなかった、のだからどうしようもない。
 小学、中学は、自分判断でやる勉強で成功した例を見たことがない。中学になっても母親がしゃしゃり出て、差配する。こういう母親は、ママ友との情報交換、学校説明会の食い潰しなど、私の知らない内部の話しなど、私から見ればどうでもいい話しを共有していて、まるで受験を知り尽くしているかのような振る舞いをする。だからわたしの指導にも口出しをしてくる。こういう母親は願い下げであり、私は指導は絶対嫌だ。幸い近年は母親の暴走、子のオレ様気分で、大手などに転塾してくれるので、ストレスがなくていい。
 指導者にとって、指導に素直に従わない、批判的な態度の子というのは、ストレスでしかない。受験というのは、先人に習うことが、成功の唯一の方法ということを悟らないで、異常に高い自尊心から自分の考えが、絶対に正しいと信じて疑わず、他人の意見に耳を貸さず、塾の先生の忠告も素直に聞けず、自分のやり方を通そうとする。そもそも自分のやり方にこだわる人というのは、必ず失敗することになっている。自分の、偏見を正しいと信じて、固執すれば、やらないでいいことばかりに時間を使い、本来やるべきことには、全く手をつけないという本末転倒の結果となるのがオチである。
 勉強というのは、先人に習うことが、早道になることは、賢明な人はよく知っている。若いというのは、先人に習うことを必然とする。自尊心から自己のやり方に固執する若い人も多いが、それは、歳を取った人に多い特質でもある。

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