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「わからない」という中学生の処方箋

2021.08.10

 

◎「わからない」という中学生の処方箋
 少なくともトップ都立をめざす生徒なら、紙に書かれたことを読んで理解できないことは、致命的です。すなわちその時点で既にトップ都立受験の資格はない、ということです。
 紙に書いてあることが、読み取れない、つまり「わからない」という中学生は、教えるという処方しかないとして、もし教えるとして、教えて「わかる」となると、これは、教えなければわからないということで、トップ都立にはまず受からない程度の能力ということになります。
 そうなのです。トップ都立を狙える子というのは、教えなくてもわかる子でなければならないのです。例えば、関数の概念を紙で説明する。この紙を読んでなにもかも悟らなければならない。私は最高のわかりやすさで関数というものを、鳥瞰できるように説いています。私の書いた紙解説は、常に全体像を見ながら部分の意味を説くものです。その私の紙解説がわからないとうのは、既にして「日比谷を受ける子ではない」「西を受ける子ではない」ということです。日比谷を受ける子なら紙を読めば全てを悟ります。そういう子の指導は、適切な時期に適切な紙を与えるだけです。
 紙を読んで「わからない」という中学生は、七都立は無理です。
 七都立という造語(竹の会の造語)
 日比谷、西、戸山、青山、新宿、小山台、駒場
 竹の会は渋谷区にあります。渋谷区から受験する生徒は、概ねこの7校を受けます。
 都立国立は、西と並ぶトップ都立ですが、23区の生徒には対象外です。
 竹の会は七都立合格専門の塾です。
 七都立のうち小山台駒場は、共通問題出題校です。共通問題出題校というのは、入試科目五科目全てが共通の問題ということです。これに対して、独自問題出題校というのは、理社を除く3科について、各校が独自の問題を出すという意味です。つまり、理科、社会は全ての都立で共通の問題です。
 このレベルの共通問題校というのは、難関です。
 なぜか。
 共通問題というのは、このレベルになると合格する子のほとんどが五科目90点以上をとりますから、勝負は内申でつくことになります。だからオール5とか、それに近い内申でなければ合格は無理です。つまり、実力だけでは合格できないという意味で難関なんです。
 独自問題出題校は、理科、社会は90点以上取って当たり前というか、前提で勝負するところです。独自問題は、難しいとされています。数学や英語は時間内に解くのが難しいという意味で難しいということだと思います。合格者の得点も50〜70点の間かと思います。
 この争いでは、もちろん内申が良ければ絶対的に有利です。理社が失敗したらそれで終わりです。
 七都立に受かるには、もともとの持って生まれた知能は前提です。その上で、先んじた勉強をしなければなりません。中2までは、学校の進度で成績が取れても、中3になったらそれはない。いきなり学校のレベルも上がるし、入試のレベルも高い。実は、そのことを踏まえて中1になる前から取り組んで来なければならなかったのだ。竹の会では、七都立の場合、できれば中1までに中3の履修事項を終わらせておくことを推奨し、そのような指導をしている。
 それが可能なのは、竹の会には高校入試までの履修事項の体系化が完成しているからです。竹の会はもともと高校入試専門の塾であった。今でこそ公立中高一貫校専門を謳っているけれど、竹の会はもともと高校入試で勝負してきた塾である。

 七都立に受かるには、やはり早期の基礎訓練が絶対有利です。竹の会の七都立合格者を見て見ると、最近は、都立中高一貫校を受検して失敗した子の七都立成功例が多い。これは、やはり受検勉強ということで基礎訓練が完成していたことが大きい。平成十年前後までは牧歌的で小学の頃は塾にも行かないで勉強のできていた、もともとの知能の高い優等生というのがいて、中学でも好成績で七都立に合格していった。

 小学低学年から鍛えること、これは受検を名目としても、将来大きな力となる。受検に失敗しても七都立への道がある。小学の基本ができていることを前提にして、高校受験の始動は。小6の2月をもって至高とする。2月、3月までに、中1数学の関数までを終わらせること、単語500を覚えること、まずこれだけでいい。中1の夏には、中2数学、中3英語まで終わらせられれば素晴らしいが、これを成し遂げるのは1,2である。

 最後に、トップ都立の成否を決めるのは、知能にかかることも否定できない。

 

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