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「失敗する可能性のあることは失敗する」(マーフィーの法則)

2023.01.19

「失敗する可能性のあることは失敗する」(マーフィーの法則)
  オンラインで服、靴を買うリスクを考えると、サイズを失敗する可能性は、予め「その」メーカーのサイズを試着していない限り、かなりの蓋然性で高い。
 失敗する可能性があるものは、たいてい失敗する。この法則は、マーフィーの法則の第一番目に出てくる。
 「もし…ならばうまくいく」、「仮に…なら成功する」、という場合、失敗する可能性を前提にその可能性を覆す条件を提示する形である。
 具体的に述べよう。「もし理科、社会80点以上取れば、合格する」というとき、80点取れる可能性がなければ本番で80点を取ることはほとんどない。過去問30年分以上をやってすべてに80点以上取った生徒が落ちた例があるが、これは分析の要があり、実際に検証した。本番で60%前後しかとらなかったと思われる。本番で失敗する生徒というのは、特徴があって、V模擬を例にすれば、評価がB、つまり合格判定でも、5科目中に受験者平均点より低い科目が複数あることに気がついた。つまり、合格判定の基準は、評価ではなく、受験者平均点である。評価は、内申を加味したもので、純粋な実力を表していないから、本番では、その実力がそのまま反映される可能性が強い。受験者平均より低いというのは、危険信号なのだ。
 可能性があるというのは、「…なら」、「…すれば」という付加する仮定条件の数が増えれば増えるだけ、危ういものとなる。仮定は飽くまで仮定であり、実際の、現状の実力ではないからである。仮定とは、「ない」ものである。世の中の常識は、仮定が仮定のままで終わること、つまり、「存在しないもの」だということを教えている。仮定で見通しを立ててはならないということである。
 それでは、わたしは、この法則とどう付き合ってきただろうか。
 失敗する可能性のあることは失敗する‼️
 受験というのは、失敗する可能性のないものなんてない。どんなに手を尽くして仕上げても失敗する可能性は常に想定していなければならない。
 開成・筑駒のとき、どう考えたか。
 高校入試は、信頼できる模試がある。志望の高校を受験する、ほぼ全員が同じ模試を受ける。都立なら、V模擬、W合格模擬である。難関校なら、駿台模試である。これらの模試で全受験生に占める位置がわかる。模試をバロメーターにしながら、手を打つ、補強していく、ということが可能である。だからまず模試で成績を取れていなければ、その段階でもう可能性は「ない」とわかる。
 問題は、都立で生じる。都立は、実力と関係のない内申点が、絡むから難しくなる。内申点が高いが、実力は今ひとつという生徒が必ずいる。そうなると失敗する可能性は高くなる。そして失敗する可能性のある受験生は、必ず失敗する、というのがこれまでの冷徹な結果であったわけである。
 内申点が高いが、実力のない受験生は、模試で、合格圏内(B判定)を取っても、各得点を調べてみて、受験者平均点より低い科目が複数あれば、これは不吉な兆候である、と見た方がいいということである。内申点が高いというので推薦狙いの女子は多いと思うが、こういう生徒は実力はないから志望校を高くしても確実に落ちる。これは可能性ゼロということである。
 難関校は、駿台模試で、文句なしの成績をとればいいだけのことである。だからあげて高得点を取るための指導を徹底する。開成高校に合格させるためには、小学ですでに高度の学力をつけていることを前提として、少なくとも小6の2月からは指導を開始しなければならない。中学の課程は、中1までに終わらせる。竹の会では、中学3年間の数学と英語を高度な内容で短期間に終わらせるレジュメ体系システムが完成している。竹の会で高校入試を成功させてきた生徒は、すべて同じシステムで勉強している。都立と難関校の差は、能力もさることながら、家庭学習量の総量の差である。そもそも試験というのは、合格するために必要な勉強時間の総量というものが決まっており、そのためにこそ早くから勉強を開始しなければならないのだ。早期に準備を開始するのはそうしなければ間に合わないからだ。それは詰まるところ勉強時間の総量が膨大であり、とても短期間に終わらせられる量ではないからである。膨大な量の家庭学習が必要なのも当然の前提である。最低でも5時間-10時間は確保しなければ合格の芽はない。5時間というのは平日、10時間は休日である。5-10の法則と呼ぶことにする。

 塾の真価はどう指導するかで発揮される。竹の会では、令和4年、筑駒高校、開成高校、渋谷幕張高校などをトップクラスで合格させている。竹の会のシステムのレベルの高さは、大手進学塾の天才たちをすべて牛蒡抜きし、駿台模試1番をとることで証明された。牛蒡抜きというのは、中1,中2までは一切模試は受けないで、中3の6月に駿台模試デビューしたからだ。中2まで上位にいた連中をいきなり牛蒡抜きしてトップ3にランクインしたからだ。彼の合格で、竹の会の開成・筑駒合格のためのアルゴリズムが明確になった。

 この論点の流れで、次回は、中学受検の検証に進めたい、と思います。

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