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とりあえずいったん真っ白にする、忘れる

2019.02.01

本番まで 日 初日不算入本番の日まで 本日2月1日

⚫️とりあえずこれまで覚えたことをすべて忘れなさい!

 合格は予期せぬ、すっかり忘れていた、時に、突然やってくる。

 合格は、期待すればするほど遠のいていく。だから忘れることである。
 これまで解き直しを夢中でやってきて、一つだけ、心配なことがあります。
 もうこれまで学んできた知識はすっかり忘れてほしいのです。試験ギリギリまで忘れないように繰り返す、これは絶対にやらないで、ください。覚えたことを思い出そうとする、この頭の働きが、あなたの思考を殺すからです。もうすっかり忘れて、頭の中は真っ白にして、いや空っぽにして、本番に臨むのが理想です。
 覚えたことを思い出そうとしてはなりません。どこかで見たことがある、と思い出そうとしてはなりません。自分の、頭で考えて、きちんと根拠を確認して、答えを出してください。
それから、合格というのは、あなたが、忘れた、そう、合格という言葉が意識から、消えたとき、なくなったとき、そういうときに、あなたに突然現れるものです。
合格しなければ、と意識から、離れない、忘れない、そういう人には、現れない、なぜって、合格を意識し続けるのは、精神、心が、普通ではない、思考を集中させていない、ということだからです。

合格を引き寄せる心
 あなたたちは、よくやった。特に、この何か月間は、わたしの指示によく従い頑張ってくれた。
だからあなたたちはみんな合格との距離をそれぞれに、縮めることができた。もしかしたらもう少し距離が足りない、そういう子もいるかもしれない。距離がなかなか縮まらなかったのは、小4、小5の頃の過ごし方が、大きかったことは今のあなたたちならわかるはずです。ただあなたたちには、どうにもならなかったこともある。知能です。思春期の知能の遺伝率は77%と科学的に実証されています。もともと遺伝的に知能の高い子はこれからもさらに伸びてゆくことは間違いありません。しかし、早期から母親に厳しく勉強するように躾けられ、本人も人一倍の努力をしてきたが、知能的なものに恵まれていないという子は、小6あたりをピークにこれからは下降線をたどることになる。だからその意味では公立中高一貫校を受検するというのは、そういう遺伝的なハンディーを運命的に抱える子には、最初で最後のチャンスかもしれない。
 遺伝的知能に恵まれながら、まだ知能が開花途上にある子は、もしかしたら本番で力を発揮しきれないかもしれない。しかし、たとえ失敗したとしても、こういう子はこれから伸びてゆく。だから悲観することもない。そういう子には、日比谷だって西だって、未来がある。

 もしかしたらわたしはかなり残酷なことを言っているのかもしれない。
 わたしは、遺伝的決定論を述べているのだから。

 いずれにしても、少なくとも竹の会のみなさんは、みな合格に近い距離にあることは間違いない。しかし、合格が、あなたたちを選ぶかどうかは、わからない。それは、あなたたちの当日のできで決まることだからです。あなたたちの力は合格レベルにある。わたしはそう思っています。しかし、実際に、合格するかは、わからない。すべてあなたたちの心のありようにかかっているからです。軸のない精神、動揺した精神、驕り、昂ぶり、慢心、卑屈、劣等感、不安、親の期待、周りの声、自分の見栄、自尊心、周囲の評判、そういう様々なものが、あなたたちの精神を悩ます。あなたたちがとても正常とは思えない行動をとるかもしれないのは、そのゆえにです。
 だから、わたしは、あなたたちに、「自分を信じる」という言葉を噛み締めてもらいたい。
 判断の根拠は、自分です。誰にも、あなたの頭の中にいる誰にも邪魔できない、あなたを迷わす雑念、そうしたものすべてから、あなたは自由になって、自分の判断を信じて行動してください。

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