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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

みなさま良いお年をお迎えください

2024.12.31

 早大晦日となってしまいました。長年大晦日、お正月というものをゆっくりと過ごした経験もなく、ギリギリまで指導に明け暮れてきました。その竹の会も2025年10月をもって満40年となります。昭和60年の10月に細々と始めた小塾でした。個人の塾ですからいつ潰れてもおかしくない。とにかく細々と続けてまいりました。2025年は一つの節目として、これからの竹の会について、ひとつの判断をすることとなろうかと思います。新しい竹の会の歩みがどんなものになるのか、ずっと考えてまいりましたが、今は今年の受験生の指導に全力を集中したいと思います。

 みなさま良いお年をお迎えくださいますように。

 子どもたちはよく頑張りました。

 

 

🟨「遅い」子⁉️
 
 入会試験をクリアしなかった子は、成功しない蓋然性が高い。それでは入会試験に受かった子は成功するのか。入会試験は合格の必要条件ではあるが、十分条件ではない。入会試験に合格しても「遅い」子もそれなりにいたし、何やかやと習い事、稽古事を最優先させる子もたくさんいるから、成功の確率はドンドン下がる。
 受験というのは、指導時間をかけられない者は落ちて当然と考えるのが自然であろう。
 入会時審査で当然備わっていなければならない能力が「ない」と判断された場合、やはりその後の指導はかなり厳しい。
 進捗が「遅い」のは能力がともなってない徴憑であ。ただ「遅い」と言っても、算数の指導レジュメがよく解けている子の判断は微妙である。よく適性検査問題になると、途端に時間のかかる子というのがいた。こういう子は、一つ問題がある。とにかく、今は、受検のタイミングではないということである。事実、志望の桜修館には落ちたが、3年後都立戸山に合格した子もいた。それはその時がタイミングだったということである。ただそれにしても「遅い」子、時間のかかる子、正答率の低い子というのは、能力以外の性格上の問題を抱えていることが多い。そのために、精神が安定しない、というか普通に考えられない、普通の思考ができない、常識的な結論とされるものから外れる、ということが多々あった。
 この適性検査問題になると途端に時間がかかるというのは、おそらく常識の欠如、その意味では幼いということにあるのではないかと思っている。常識に対する語は非常識ということかもしれないが、言葉としては、偏見で見るところにあるのではないか。とにかくだから狭いのだ。全体の一部しか見ていない。それで全体についての判断をする。だから的の外れた判断となる。
 だから国語なんかもできない。国語は常識学だからである。国語ができない子というのは、やはり偏った理解をする。普通に素直に意味が取れない。国語というのは、普通の意味が問われている。だから判断に際して「ここでの普通とは何か」と問い返してみて欲しい。そう、あなたたちは、普通を知らないのだ。国語とは「普通とは何か」を学ぶ科目である。国語の思考の働かせ方というものが、見えてきたであろうか。あなたたちは普通を知らない。常識がないのだ。それは何もかも頭の中だけで理解しようとする、昨今の風潮による。それはあなたたちだけの問題ではない。現代人の習性である。実際の体験に基づくことなく頭の中だけで想像してものを言う。さらに世の中に出回っている情報は、ほとんどが伝聞で、根拠が示されてないのだ。伝聞は、権威を根拠とすることが多い。東大教授が言った、医学博士が言った、NHKに出演した医師など中身のない権威を持ち出す。偽の実験データで騙すのは製薬会社、御用学者であるが、御用学者は江戸時代だけの話しではなかったのだ。権力に媚を売る学者のなんと多いことか。
 さて「遅い」という話しをしてきたのであるが、なんにせよ「遅い」のは、そのタイミングではないということである。
 普通に「遅い」「時間がかかる」子というのは、受験のタイミングにはないのだ。
 だから高校入試でということには必ずしもならない。タイミングが外したままの子もいるからだ。
 遅いには、成長期のタイミングが合わなかったという場合のほか、もともと能力的な制約から遅いという子もいるからである。後者ならなす術を持たない。
 問題を解くのが速い子は、能力的に優れているのが普通である。そういう子の合格可能性は99%と言いたいほど高い。

 

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