2021.04.12
中学で失敗する奴
陳腐な転落パターンをバカ正直に踏む、80%の愚かな中学生たち! 親も同罪だ。子が部活に現を抜かしているのに、かえって部活だからと支援する親もいた。
もともと部活にほとんど時間と体力を消耗しながら、勉強で伸びていく奴なんかいない!
部活と勉強を両立させたなんていうウソを信じる都合のいい頭を持った親子が多いのは困った話だ。
中学、ひいては高校受験では成功するかどうかは、一重に中学入学前の2か月の勉強にかかる。ここでしくじった奴にもはや中学での未来はない。
いいですか、中学に入った4月にのんびりと正負の数なんかやっている奴にまともな点なんか取れるはずがないのだ。第一、授業で正負の数やってるときに、正負の数をやっていたら正負の数の計算をよちよち歩きのままにすぐ次の文字式の授業に入るからできるようになるはずがないのだ。正負の数というのは、飽くまで文字式の準備の勉強だ。そして文字式は方程式の準備だ。数学というのは文字という記号言語を使った思考様式の学問だ。少なくともここまでは中学入学前に終わらせていなければお話しにならない。そして数学の基礎は算数だ。日々の計算と割合概念の実践的習得をやってきたという下地がなければダメだ。
数学一つとってもこれだ。英語だって「先んじた」勉強が必要だ。まあ、英語は中学入学前に500語覚えておけばいいと言えばいい。
中学で潰れるのは、この先んじた勉強だけではない。中学は科目が多い。9科目ある。この全ての科目で90点前後取るには、それこそ部活どころではない。並の人間が部活やりながら合間に勉強してこの9科目すべてに90点なんか取れるはずがないのだ。
竹の会に来たとしても、このタイミングを逸したらどうにもできない。正負の数の計算が6月になっても不完全なら実はもう終わっている。学校の授業は進むから当然文字式も不完全なままに方程式なんかやれるはずがないのだ。
いいですか。中学は科目が多い。その上、主要5科目は、中間テスト、期末テストでいちいち検査される。選科(美術、音楽、保健体育、技術家庭)については、中間テストはなく、期末テストだけだ。
これだけの科目で中間、期末で90点を超える点を取って、初めて5がつく可能性がある。点数だけでは決まらないが飽くまで可能性である。90点とっても提出物を出し忘れたり、授業中に積極的に授業に参加してないと、4、3ということもある。中学は、贔屓する教師だらけだということも知っておいたほうがいい。
女子が比較的内申が高いのは、女子は先生の目を見ているのに対して、男子は、他所を見ている、ということだろう。
贔屓というのは、様々で、吹奏楽部の子は音楽5とか、ダンス部だと体育5だとか、生徒会やってたら5が多いとか、わたしの知る限りの情報でも、酷い教師が多い。
だから内申がよくても実力はないというのが、相場だ。推薦で都立に入った奴のほとんどは落ちこぼれる。内申は実力に即していないから、寧ろ主観点だから、あてにならない。
内申重視で集めれば、ハリボテ生徒ばかりが集まる。
都立日比谷が東大合格数を増やしているが、みんながみんな東大などに行けるわけではない。トップ層だけだ。ただ日比谷の校長が、予め教材を渡して、何月までにこことか、決めてやったのがよかったと言っているのが、目に止まった。竹の会でも中学の理科、社会では同じようなことをやっているからだ。ここで、「後でまとめてやる」という勉強がいかにだめなのかということも案に語られていることに留意しなければならない。よく定期テストのときに、部活で勉強して来なかった者が、直前にまとめてやってろくな点を取っていないことのはあたりまえのの話だ。いっぺんにまとめてというのがだめなのだ。区切りをつけて確実に勉強していく、これが勉強のコツと言えばコツなのだろう。
中学で、理社普通に80、90点取れない、そんなことがあるのか。
いや、実際そういう生徒がいるのだ。理科、社会って、普通に勉強していれば、90点は取れる、そういう科目ですよね。
だから理科、社会がひどい子というのは、怠惰か、無気力か、そして普通に頭が悪いのか、どれかです。親がまただめで、なんでも教えてもらえばできると信じている。だから塾は教えてもらうところと信じて疑わない。理社なんて塾なんか行かなくたって、100点取れる奴はゴロゴロいる。だから問題はそこじゃない。先述のように日比谷高校では、これというテキストを渡して、単元ごとに期限を区切って勉強するように指導したところ、今年の東大合格者が68人に達したというようなことを日比谷の校長が新聞で語っていた。そうなのである。竹の会は、もうずっと昔からそういうことをやっていたのだ。理社についてテキストを渡して、いつまでに終わらせろ、と指示してきた。しかし、ここでも、やる奴とやらない奴がいて、もちろんやらない奴は脱落する。しかし、塾はそういう子を放っておくこともできないので、直前になんとか合格基準をクリアするまでにもっていくわけである。
入会試験の趣旨
都立中高一貫校の合格をめざす、志しある児童を求める、のが趣旨です。
入会試験は、入会後の指導が円滑に進められるか、すなわち学習の進捗が滞りなく進められるか、を視野に入れています。と言っても、入会試験は万能ではなく、その後の進捗を完全には把握しきれない。だから見落としもある。入会試験にたとえ合格したとしても、実は、指導に堪えない場合があるのは避けられない。こういう事態については、指導に耐えない子は入会をお断りするという入会試験の趣旨からは、やはり退塾をお願いするしかない。
進捗が甚だよろしくない、という事情は、紛れもない退塾相当事由です。親御さんからご相談があるとき、私としては、それは竹の会の指導についていってないのだから、退塾のご判断をして然るべき事情かと考えております。
「先生、これからもお願いします」とはならない。それは、入会試験の趣旨に計れば、そもそも入会が許されない場合だったからです。
進捗が捗々しくないというのは、竹の会の指導をもってしても指導困難とされることが、明らかな場合であり、先生と相談してなんとかなるという問題ではないと考えております。
同様の趣旨から新規入会者につきましては、6か月を目安に、退塾をお願いすることもありうることをご承知おきください。
※年度切り替わりを一つの区切りとして入会試験の趣旨に測り、退塾をお願いすることがあります。
・入会後すでに6月以上経つのに進捗が甚だしくよろしくない場合
・勉強にスタンスが向いているとはとても思えない場合
・特に、竹の会では、中学生は中1後半から中2前半にかけて区切り退塾となる場合が多いことはご承知おきください。竹の会では、中1の終わる頃にほとんどが退塾し、たいてい1名いるか、0名か、になります。わたしは勉強しない中学生を指導する気など毛頭ないからです。
・受検の小6については、現在進捗の遅れている子たちがいまして、特に、私の適性指導に耐えられるだけの能力には達していない子が大半で、適性指導レジュメに入れない状況です。
進捗の遅れの原因は、小5遅くの入会者のいること、早くからいても想定の域までに達していない子たちがいること、などのためです。
入会試験の趣旨からは、本来退塾をお願いする場合なのかと)苦慮いたしております。
適性指導のできる目安
過去には、30年富士合格者たちが「その他編」をようやく8月に終えたというケースもありましたが、目安は、「その他編」を終わり、「推理の素」、「思考の源」、「1%下巻」までは終わらせていないと苦しいと思います。今年の桜修館合格者ではいちばん遅れていた者が「入試速解」の途中まででした。進んでいた者は「2010算数」を終わられていましたし、さらに「2018算数」「推論算数」などを終わらせていた者もいました。
算数の進捗の遅れは、そのまま不合格と考えてもらってよろしいかと思います。今年の受検では、ぎりぎりまで算数をやりましたが、来年の受検についても、その方針は変わりません。