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受験に受かる人のこと

2023.11.07

受験に受かる人のこと
 決して試験を舐めていないですね。だから控えめです。謙虚さというのがいい感じにこちらに響きます。決して「受かる」なんて言わない。「受かりたい」というのもやたら言わない。何か静かに思い詰めているというか、一途に心に秘めている、そういう感じをが見てとれます。そこは決意の裏返しなんだと思います。
 受かる人の共通点というのは、昔から変わらないですね。
 わたしに対する敬意というか、尊敬の念が、とても鞏固なのを感じます。大概慣れて親しくなってくると、気安くタメ口聞く、ふざけてからかってくる、失礼なことを平気で言う、そういう子が一般的なんですが、残念ながら,そういう子はほとんど落ちていきます。実力がないわけではないのに不思議なことです。

 まあ、平気に舐めた口を聞いてくるわけです。ここは実はトラップがあって、自らトラップに落ち込んでいる。どんなに親しくなっても、礼を失してはダメです。そこに浅はかさ、慢心,愚かさが見え隠れする。そういう子というのは、底が浅い、試験を舐めてるところがある。そのくせそういう子に限って,試験が近づくと途端に理性を失う。だから浅い、というのです。
 合格者というのは,思い返すと,決して礼を失するようなことを口にしなかったですね。これは不思議な一致点なんです。
 礼を失する子は不思議と受からない。また、受かりたい、受かりたい、と願望の強い子というのは、受かることはまずない。
 一ミリでも志望校というか、入試を舐めたような言動が垣間見えたら、不吉な前兆となると思っていい。だいたい志望校、入試を舐めたような子というのは、世間を舐めてるようなとこがある。世間というか、大人というか、自分よりできない子とか、口に出して言わないでも、チラッとそういう侮蔑的な言葉が端々に見え隠れするものです。
 なぜ謙虚さが、それほど大切なのか。
 これは問題に対したときに、現れる。
 バカにする態度が、ものの本質を見えなくする。慢心が冷静、客観的な判断を飛ばしてしまう。超主観的な、つまり、感情で判断してしまう。慢心というのは,感情が勝っているということです。試験に失敗する、最大の原因は、論理でなく、感情、詰まるところは、好き・嫌いの次元で判断してしまうことです。これは難しいこと書いてるから正解かもしれないとか、簡単すぎる記述だから不正解のような気がするとか、こういう感情論で問題を解いていては一生受からない。すべて謙虚さを欠いた慢心のなす業です。
 私たちは、「常識」という、「普通」という、大切な、かけがえのない拠り所を唯一の支えとして生きています。この常識とか,普通というの,慢心した心の持ち主の常識ではない。慢心した心の持ち主の普通ではない。謙虚な心の持ち主の常識であり,普通なのです。慢心が出す判断,結論は結果を待つまでもない。

 もちろん人間のどうしようもないバイアスからは逃れないことは承知で、私たちは、常識を問い、普通を問わなければならない、

 

 

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