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処方指導のこと

2022.12.02

 

処方指導のこと
 正答率の低い子に、レジュメをやらせても、頭が荒れるだけである。
 元々正答率の極端に低い子は、合格可能性が限りなくないと言っていい。
 私のレジュメはある意味検査指導です。その合否は、本番の合否にそのまま重なります。正答率が悪いとどうしても大量のレジュメを課してしまうところがあります。
 考えて見ると、平成25年や27年の合格の年などは、使ったレジュメは本当に少ないものでした。これは一つには、指導のたびにレジュメを作っていたという事情があります。だからたくさんは用意できないのです。小6たちは、その日に配られるレジュメを一心に考えて出したものです。そして正答率はすばらしかった。今考えてもあれだけ少ないレジュメで、彼ら彼女らは確実に合格していったものです。今から考えると不思議なことでした。
 平成30年あたりからは、私の作ったレジュメは膨大な量になっていました。どんなレジュメも使えたのです。ところがどれだけ大量のレジュメを準備しても子どもたちは合格しなかった。根本的にはレジュメの正答率が悪かったということはありましたが、思案したわたしはかつての過去問合格法を取り入れることにしました。これは正答率の低い子の対策として有効だったと思います。しかし、欲を出して、大量の過去問を課したところで、やはり消化不良を起こしてしまいました。いわゆる頭が荒れるという結果になったと思います。
 この時の反省があります。少ないレジュメ指導の方が、頭が荒れない。精神的に安定した状態で送り出せる。少ないレジュメで戦ったほうが、合格している。これは私に戦い方の転回を求めるものです。大量のレジュメを使った方が、不安が払拭される、そういうことがありました。しかし、これは正答率の低い子には通用しない。また、正答率の低い子に難度の高いレジュメを課すこともやってはならないことでした。
 難度の高いレジュメを合格で応える子が、合格可能性が高いことはわかっています。しかし、正答率の低い子にこれは無理です。私が何よりも大切にしなければいけないこと、それは、本番前にどれだけ情緒を安定させた状態で送り出せるか、でした。竹の会の合格者は、情緒を安定させた状態で、本番に臨み、遺憾無く実力を発揮してきたのではないか。こんな大切なことをわたしは軽んじてきたのか。正答率の低さに翻弄されて動揺したことは正直に認めねばならない。
 子どもたちを精神を安定させて受検に送り出すことは常に念頭に置いておかなければならない。
 正答率の低い子たちは、解けなかった問題を大量に抱え、自信は喪失している。したがって不安がもたらす情緒不安定のままに本番に臨んだことであろう。負けは確定していたのだ。
 正答率の低い子たちの救済
 7回解き直しを貫徹させる。
 参考 本年指導小6の解き直しレジュメ
 ①単位あたり量を鍛える
 ②適性計算
 ③適性標準
 ※適性標準珠玉
 ④算数クリア厳選
 ※算数クリア珠玉
 ⑤推論を鍛える
 ⑥初見問題
 ⑦推論を鍛える・標準
 ⑧新推論を鍛える
 ※処方箋

 過去問合格法による補強 志望校の過去問を5年分研究する。具体的には、コピーした過去問に模範解答を書きこみ読み込む。

 

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