2023.01.13
区別ができないのは、なぜか?
分類の基準はなにか、そこを押さえろ‼️
一年生が、英語で苦労している。今まで放置してきたのは、知っている。遅ればせながら、英語をやらざるを得ないところまできた。私にできることは、「やる」のを待つことしかできない。いくら音頭を取っても踊らなければどうにもならない。英語が、中1のときにとことんやっておかなければ、取り返しのつかないことになることは、これまで何度も口が酸っぱくなるまで説いてきたが、なかなか笛吹けども踊らずの状態であった。
高校入試と英語
都立共通問題の英語は平易と言えるだろう。注意しなければならないのは、リスニングである。100点中の20点は、リスニングである。対策としては、中1の4月からNHKの基礎英語を聴いていればいい。共通の英語読解文は、易しい。しかし、英語を毎日コツコツとやってこなかった者には、難解であろう。やらない者は、何日でも、何ヶ月でも放置しておくのが英語である。そういう者にとって英語ができないとしてもそれは当然であり、従って都立受験は無理である。もちろん私立は、単願しかない。
英語の恐ろしいところは、中1からサボると、もはや取り返しはつかないということである。つまり、後からやっても最早遅いのだ。中1で英語をサボった者は、中2になっても「わからない」ままであり、そのまま3年生になってどうにかなることもない。中3の7月には、模試が始まる。高校入試レベルの模試である。点数にならないであろう。
英語に馴染まない者には、異人の言語に面食らう。見慣れぬ横文字、読み方さえわからない。発音がまたわからない。英語の文が、またわからない。主語が3人称の単数・現在というのが、ピンとこない。動詞ってなんだ? 動詞がまた変化する。原形ってなんだ。目的語? 動詞の目的語、前置詞の目的語? 代名詞? 代名詞の格変化? わからないことばかりだ。第一、単語が覚えられない。中1の中には、未だに、「1月から12月まで月の名前」を英語で書けない者がいる。そんなことは、もう4月には覚えておくように言っておいたのに、何をやっているのか。これ以上、遅らせるなら、もう竹の会での指導はできない旨、言い渡したが、事態の深刻さが、わかっていないようだ。
学問というのは、概念の「区別」が第一歩である。
英語が、できない、わからないという生徒の共通点
①単語を覚えていない。単語を地道に覚える努力をしていない。覚えられないと言って投げ出したままでは、何の解決にもならない。覚えられないのは、初めて見る言語で頭の中に受け入れる枠組みがないからである。だから最初は慣れる、馴染むために、毎日少しでもいいから、接する、読む、眺める。ある程度単語を覚えてくると、とっかかり、枠組みらしきものが次第に出来上がってくる。とにかく初めての言語なのだから、かかりきりになるくらいに、接することが、必要である。ほとんど放置しておけば、結局、最初の段階のままに、ずるずると持ち越すことになる。中3になっても、中学入学時と変わっていない、そういう生徒がそれなりにいる、それが公立中学である。最早英語はどうにもならないところまできている。
英語は毎日とにかく触れていないとダメだ。考えても見てほしい。あなたたちが、話す日本語は、あなたたちが、生まれてからそれこそ一日も欠かさず触れている、だから手となり足となるほどに日本語が脳に組み込まれているのだ。英語だって同じだ。とにかく毎日英語に触れる生活をしなければ言語は身につかない。
こうして、共通点の②は、英語と距離を置き過ぎることである。英語放置症候群、しかも重症。
③共通点の三番目は、総じて「字が汚い」ことである。殴り書きに等しい英語を書く。まあ、スペルが汚い生徒は、漢字、平仮名も汚い。今となっては、遅きに失するかとは思うが、丁寧に「ゆっくり」と書いてみることである。字は「形」であるのに、形になっていない。字が形だということを忘れて、我流で崩して書く、悪い癖をつけたものだ。
最後に、どうしても「新宿」以上に行きたい、という強い信念を持ってひたすら目標に向けて勉強することである。強い意志は、岩をも通す。