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合格する子のこと~桜修館、開成、筑駒合格の本音

2023.04.22

 

合格する子のこと~本音を言えば……
 静かに闘志を燃やす子、自分の意思を伝えなければというときは、さすがに口を開くが、普段は勉強に集中して、無駄話はしない。穏やかですね。受験と戦ってて周りにはとても気なんか回らない。だからおしゃべりなんかしない。無駄口も叩かない。試験が近づくとさらに無口になっていく。合格する子というのは、そういう子です。
 それからやたら食べない。さっと終わらせて、もう勉強に集中している。そんな感じですね。
 本番直前までおしゃべりをやめない。いつもふざけている。そういう子は、いかにできる子でも受かった例はないですね。直前は、不安からやたら喋る、そういう子がいます。緊張した精神状態に耐えられないのですね。試験が近くなると、だんだん自分を追い込んでいく。それはつまり集中していくことですが、そして本番には、張り詰めた精神状態で臨む。それが理想なんです。
 不安から友達とずっと喋っている、これなんかは、もう戦う前に勝敗はついているわけです。
 試験というのは、自分との戦いなんです。如何に緊張感を維持していくか、最高の精神状態で本番に臨めるか、これです。だから、直前の日々は、心が乱れることなく、穏やかな精神を持続することがとても大切なんです。だから長時間テレビを観るとか、長時間ゲームをするとか、親戚が集まって大騒ぎするとか、友達と長電話するとか、みんなアウトです。心をコントロールすること、穏やかな、緊張感に溢れた状態を保つこと、が大切です。もちろん息抜きは必要です。だから緊張感が吹っ飛ばない程度ということです。
 合格者の姿を思い浮かべると、直前に、大声で笑っている子は受かってません。大声で笑っている子は受かっていません。
 それから、受検への明確な自覚、意志ですね。これが勉強への強い願望、情熱、熱い心、すべて目に表れていますね。受検意思が曖昧、グレーという子は、すぐ気を緩める。だからすぐ笑う。力を抜く、リラックスしたがるのです。気合い、気概が響いてこないのですね。そういう精神状態だと勉強するときも、選択を迫られると消極の道を取りがちです。押して来ないのですね。
 竹の会では、令和4年開成高校、筑波大附属駒場高校、渋谷幕張高校などに合格しました。トップ合格だと思います。竹の会のような小塾でなんでこんな結果が出せるのか。
 いや簡単ですよ。わたしを失望させなければいい、落胆させなければいい、のです。わたしは、見どころのある子には、これこれのことをやってと指示を出します。たいていはわたしの期待は裏切られます。そういうとき、その子の能力はここまでです。わたしの期待が大きいほど落胆します。失望します。一度でも失望したらそれは成功から大きく遠ざかる。それだけははっきりしています。その辺の見切り、それがプロの所以です。
 合格する子というのは、わたしを落胆させない。いろんな意味で失望させない。逆に、わたしを驚かせる。君はこれができたのか!   全部やってきたのか!  たった2日でこれだけの量を終わらせたのか!  それなのになんと丁寧で綺麗な字なのだ!  日曜日指導日に課題、月曜日鎌倉遠足、火曜日学校、水曜日指導日に課題提出、これだけの課題をすべてやりあげたのか!
 失望
 時間がかかる、できない、ほとんど正解できない、これはやはりだめです。時間がかかってもできる、その方がまだマシですが、これも直前には赤信号です。やはり速くて正解率の高い方がいい。当たり前です。
 この辺に能力差というものが、出てくるのは、仕方ないことです。頑張ってるのに、できない。それはわたしにもどうにもならない。ただもしかしたらわたしが知らないだけなのか、習い事、稽古事、スポーツなんかやっていたとか、それで勉強が進んでいなかったとか、それなら仕方ない。わたしは、もう受検学年になる前から勉強に夢中だった子しか受からないのだろう、と思っているから。
 ピアノに夢中、ダンスに夢中、発表会だけは、最後の試合それまでは。 みんな落ちた、みんな直前に失速した。都立中を舐めていたとしか思えない。少なくとも生存競争という自覚はなかった。習い事しながら受かる? それって食うか食われるか、じゃないよね。
 「ながら」で受かるとたかを括っていた人と、必死に命を削る思いで勉強した人と、その差なんですよね。
 わたしなんか、いつも肩透かし食らって、きました、生半可な姿勢で勉強してきて、失速して、落ちたら、恨まれる。感謝の欠片もない。そういう目にばかりあってきました。
 大手って、恐ろしいくらいの数が落ちてますよね。でもだからって大手の悪口を言う人はいない。それは大勢と常に比較されてきたから自分の位置というのがわかってる。だから落ちても文句は言わない。自分の力、能力が及ばなかった、と考えて諦める。しかし、竹の会のように、数人しか受検生がいないと、落ちたら、塾のせいにする。人間とは都合のいいものです。
 大手だったら、どんなに高い講座でも申し込む。しかし、竹の会なら節約される。だから、講習受けないとか、最小の費用で済ますとか、やる。すると、成績に如実に出る。こういう負の連鎖になったらもうダメです。大手の難関進学の最上位クラスは天才の選抜クラスです、そういうところは、教材なんかも、このクラスでしかもらえないという仕組みにして、付加価値を高めるから、費用はもう半端ない額です。しかし、親は惜しみなく払うわけです。早慶、開成なんかに受かるならいくらカネかけてもいい、と親も気前がいい。 
 竹の会は開成受験だから特にカネ取るなんてやらない。教材にかかる費用はすべて持ち出しです。決められた月謝以外は取らない。ただ季節講習だけは十分に時間を取らないと受かるものも受からない。しかし、都立中受検の親はもともとカネはかけないで受かることを望んでいる人ばかりで、私立受験の親のようにカネはかけない。だから講習も参加しないとか、最小とか、でいいという親も多い。本音を言えば、講習出なければ落ちる。成績はどん詰まりになるに決まっている。最小で済まして受かるはずはないのだ。本心を言えば、落ちるべくして落ちただけなのだ。都立中受検の親は、私立受験で遅くとも小4から大手進学塾にカネを注ぎ込んできた親とは全く違うのだ。できるだけカネをかけないで受かろうと考える親ばかりだ。これも都立中受検の大手塾ならそういうこともないのかと思うが、竹の会のような小塾では、ここまでやらなければ受からない、という思いはあっても結局少ない時間でカネのかからないコースにするしかない。だから、当然受からない。
 試験本番まであと9ヶ月ほどですが、夏休み、冬休みに時間を最小に端折ったら、どうやったら受かるというのか。その間、勉強に使える正味の時間を習い事、稽古事、スポーツなどで減らして、盆、正月、連休とその度に減らす。いったい正味どれだけの時間勉強にかけられたのか、そういうことです。
 人間というのは、こういうふうにトータルでは見ない。先のことなんか頭にない。当面の8月なら8月、盆くらい休んでも影響はないだろう、と考える。受かる親というのは、そういう発想はしない。まず勉強ありきで考える。そして勉強を犠牲にしてやることなのか、と考える。盆くらいというのは、勉強を切り捨てる発想なのだ。すべてにその発想だと、トータルして見れば勉強にかけた時間の如何に少ないことかがわかるだろう。
 開成だって、筑駒だって、わたしにこれだけ必要だという時間を思うように使わせてもらえるなら、そんな難しい話しではないと思っている。なぜ、竹の会の都立中落ちた小学生が開成高校、筑駒高校などにトップ合格できたのか。もちろんその子が優秀だったのだ、言われれば確かにそうなのだろう。しかし、早稲アカやサピなどのトップのクラスの天才たちを牛蒡抜きにして、駿台模試で1番とったことの説明にはならないでしょ。彼らは、中1から、いやもっと前から、連日塾に通い、あらゆるいいと言われる特別講座を申し込み、季節講習も目一杯受けてきて、とにかくカネをかけてきて、最上位クラスに入り、模試で上位にいた。少なくとも中2までは。竹の会の子は中3の6月初めて駿台模試デビューでした。そこでいきなり1番‼️  突如として現れた、のです。だから牛蒡抜きと言ったのです。
 わたしはその後大手の最上位クラスが使うというテキストを手に入れた。それで目を通して、わかった。竹の会のレジュメで1番取った理由がわかった。竹の会のレジュメは単元別なんかじゃない。最初から、いきなり慶應女子なんかの問題をそのまま使う。それをわたしが詳細に必要な知識をまぶして解いていく、説明していく。そういう体裁のものです。わたしが、こういうシリーズを作って完成したのは平成20年のこと。このレジュメを使って、豊島岡女子、立教新座などに合格した、それ以来、難関高校を受けるという生徒がいなくて、わたしのレジュメもずっと眠っていた。それが去年何年かぶりに使えた。それだけのことです。竹の会で開成を受けようなんていう親子はそもそもいませんからね。みな大手に行くでしょ。だからたまたまいた。それだけのことです。そしたら大手の連中をすべて打ち負かしてトップで合格したというわけです。
 

 

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