2019.10.31
おはようございます。うっすらと高化学スモッグに遠くの景色は霞みがちです。ただ今日もいちおう晴れです。
第24章 思考力養成のプロ
「本当に先生の思考力訓練はすごいです。
・・・全く説明を聞かずに、一人でやってしまうので、驚いてしまいました。」
上の言葉は、あるお母さんのメールの中の言葉です。
竹の会の思考力訓練の凄さについては、これまでも多くの親御さんたちから、驚異と感嘆の声が寄せられてきました。
しかし、なんと言って、現塾生の皆さんがそのことを一番痛感しているのではないかと思います。
中には、入会時「仮合格」(今はこの制度はない)で、入会できたのに、現在は、かなりの実力者であるという子たちもいます。そういう子たちには、一層竹の会の思考力訓練が、素晴らしいものだということに、納得するに違いありません。よく子どもたちが、話しているのが、聞こえてきます。「入ったときは、小数の割り算も、できなかった。通分もできなかった。」と。そういう子たちが、高学年になって、自分たちが、その当時四苦八苦してやっていたことを、さらに低学年の子たちがやっているのを見て、「すごい」と驚きを隠せないようだ‼️
竹の会の、思考訓練は、主に、割合の理解を深めることを通して訓練される。
割合のレジュメは、割合導入用レジュメと割合指導用レジュメに分けられる。前者は、割合に抵抗する子たちの指導の体験の中から生まれた様々なレジュメであり、割合概念をできるだけ平易に説明することに中心軸が置かれ、様々な角度から、割合を説き起こしている。この割合前段階の修得過程を無事終えると、いよいよ本体の割合訓練に入る。レジュメは、中学入試の割合の問題を中心に、その他のありとあらゆる型の問題が出てくるように工夫を凝らしている。子どもたちは、これを考えてゆく過程を通して、タフな思考力を身につけてゆくことになる。
入門編となる「算数の魁」は、まさに割合の定義の徹底したおさらいとなる。実は、このテキストは、前段階指導で、使った「割合基礎ドリル」と「割合感覚ドリル」に出てくる問題とほぼ同じである。ただし、ヒントの図はない。「算数の魁」は、竹の会が開発した、ミクロマクロ思考法の伝授書となっている。このレジュメ集を終えると、「思考の鍵」に進む。ミクロマクロを使って解く、割合問題を中心に、いわゆる〇〇算のようなパターン問題、縮尺の問題、速さの問題、旅人算、ニュートン算などの問題を網羅的に扱い、面積図を使うことによって解く練習もする。この続編的な立ち位置にあるのが、「ようなもの」である。割合の理解が足りないなと判断したときに使う。次は、「小学思考の素 割合問題編」である。これは、芝中レベルの割合問題を集めた、割合に特化したレジュメ集である。かなり難問も含まれている。単位当たりの思考を使った割合問題が多い。次は、「新小学思考の素」、これによって割合のさらなる練習を経験していく。次は、「小学思考の素 その他問題編」。これは割合以外の中学入試の問題を網羅的に集めたものとなっている。これが、割合五部作(「ようなもの」を除く)と言われているものである。
この五部作が、小5の1月までに終わるのが、目安であった。しかし、早くに竹の会にきた、小学低学年入会者だとほとんどがこの過程を小4を終わるまでに終える。早く終われば、次のステップが待っている。さらに上位の段階へステップします。「推理の素」、「1%下巻」、「共通問題」、「思考の源」、「算数速解」があります。さらに算数を極めたい人には、「2010算数」、「2011算数」などの難問レジュメ集があります。
ちなみに、小石川を受検するなら、以上の全てのステップを終えておくことが望ましいですね。
竹の会の算数の素晴らしさ、思考力訓練の素晴らしさは、解いた問題数は少ないのに、恐ろしいほどの力がつくということでしょうか。一つ一つのレジュメ集は、50問〜80問くらいです。大手のように大量の問題を網羅的にやることはありません。しかも一問一問をじっくりと考えて、指導を受けていくやり方です。時間はかかるが、思考力は確実についていきます。
本年の桜修館合格者が、攻玉社、巣鴨の20人選抜枠に受かったのには、理由があったということです。
実は、竹の会には、上に挙げた定番レジュメ以外に、様々な算数レジュメがあるのです。こちらは詳細な解説付きです。もちろん今年の桜修館合格者もやりました。
竹の会は、私立難関中学をめざす人にも、実は、最高のシステムであったということです。私立難関中学の算数は、大手では、過去問の難問ばかりを集めた、分厚い問題集(テキスト)をやらせるところもあります。解かせる問題はかなりの量のはずです。以前河合塾の中学グリーンコースに行っていた親子が、ついていけないと言って、わたしに個人指導を頼みにきたことがありました。わたしは、その時に、河合塾の数学のテキストというものを初めて手にして読むことができました。よくできてるな、というのが、第一印象でした。難関校の過去問題、少なくとも三十年分の中から、よくぞここまで集めて、項目別に分類したな、と大手の情報処理能力に脱帽しました。あの当時は、竹の会がまだできて数年のことだったと思います。だから竹の会には、過去問もほとんどなかったこともありました。わたしは、こういう問題集を早くからこなせれば、早慶も受かるだろ、と思いました。あの当時から有名なテキストに、「新中学問題集」というのがありました。これは竹の会でも手に入ります。そしてある時期使ったこともあります。河合塾の問題集は、新中学問題集の発展問題だけで作ったような問題集でした。これをこなせるのは、天才とされる子たちだけなのだと思います。
わたしは、難関校の難問をやること自体はとても有益だと思っています。ただ大手は、網羅的であり、解説は、その一部を授業でやる、それだけでした。解答の冊子はあったのではないか、と今思えば思えます。ただわたしはその問題集はほぼ瞬間的に解き、解説したことを覚えております。
竹の会の難問シリーズは、灘、開成などの第6問を軸にほぼ網羅的に拾い上げ、これにわたし流の詳細な解説をつくりました。竹の会は、中学受験を特に、専門にやっているわけではありませんが、思考力形成を通じて算数を解くといスタイルは完成された受験指導方式として、大手方式とは、全く別の中学受験の方法を確立したものと自負しております。
いつか竹の会算数の素晴らしさを示す子が出ると思っていましたが、その機会は今年突然報告されました。攻玉社、巣鴨に合格したのです。いずれも算数特別枠20人に勝ち残りました。竹の会算数の面目躍如です。今後、開成、早慶などに竹の会算数及び竹の会数学の洗礼を受けた子たちが合格していくことが確実となるはずです。近い将来にそのご報告ができることを楽しみにしております。