画像
中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

慶應女子への道・桜修館への道・「丸投げ」と「手をかける」を指導

2023.05.07

🟡「丸投げ」と「手をかける」を指導
 竹の会の合格記録によると、平成11年青山学院高等部に受かった女子がいる。この女子は、中1の4月から中3の10月までSAPIXに通っていた生徒だ。この生徒の第一志望は、慶應女子だった。もともと中学受験をやった子で、桜蔭に行って東大をめざしていた。有名な進学塾に通っていたと聞いている。竹の会に相談に来たのは小6の3月だった。中1から竹の会には、当時竹の会の標準的コースだった週2回、3時間/1回 に通い、SAPIXのフォローをしていく、という契約だった。
 彼女は、控えめで、わたしへの敬意に満ちた生徒であった。ほとんど休まないで通ったと記憶しています。SAPIXでの成績は、中1の最初のSAPIXの首都圏全体のテストで3位だったという報告を受けているだけでした。当然うまくやっているものと思っていました。しかし、中3の10月でしたか、突然母親から電話があり、実は、落ちこぼれて、第一志望の慶應女子どころではない、という話しをされました。わたしは、状況を把握するために、現在SAPIXで使用している教材、資料を全部持ってきてほしいとお願いしました。彼女が、どっさりと持って来たのは、声の教育社の過去問のコピーでした。首都圏の有名高校10校以上はあったろうか。それらの過去問の問題と解説を全てコピーしたものが、丸投げされていた。自分で解いて、わからなければ、声の教育社の解説に丸投げということです。あのSAPIXがそういうことをやるのか、と驚いたものです。
 11月から、私の責任で指導することになりました。そう,SAPIXは10月で止めました。わたしは,まず「新英語指導案」をやらせたことは覚えています。数学は、「入試数学ベーシック」をやらせたと思います。英語の追い込みに何を使ったのか、覚えていません。たぶん私のことだから,「英語ポイント集」をやらせたのは間違いありません。それは,わたしが彼女のために「英語合格本」を執筆していることからも推測できます。まず「英語ポイント集」はやらせる。その上でさらなる手当てとして「英語合格本」を書いたに違いないからです。それからわたしの得意とした過去問による指導もやっているにちがいありません。とにかく時間がなかったので薄氷を踏む思いで手を打っていきました。本番まで3か月余り、わたしに与えられた時間はそれだけでした。私は例によって寝ても覚めても彼女の指導に手をかけました。そしてなんとか復活、青山学院高等部には合格したのです。彼女が青学に通いながら竹の会に通うことになったことは別の機会にお話ししたとおりです。彼女が現役で慶應大学総合政策に合格したこともお話しした通りです。今彼女が毎日新聞で第一線の記者として活躍していることもいつかお話ししたことがあります。
 竹の会の、私の指導は、「手をかける」指導ということなのかもしれません。

 問題集、渡しただけ、後は「自分で解きなさい」、「考えなさい」、「自分で答え合わせをしてください」、「わからないときは、解説を読みなさい」、「それでもわからないところは、教えます」、そういう塾があるのだそうです。ほぼ丸投げですね。自分で考えさせることを売りにした、そういう塾に行っていた、という学習不振児の親が竹の会に面接に来たとき、話していたことです。丸投げをする、本当の理由は、手をかける時間がない。教材を作るなどの手をかけることをサボっている、それが本音のところだろうと思わざるを得ない。すくなくともその塾は手をかけることはなにもやっていない。まるで「自分で考える」ということが,なにものにも勝る美徳・真理のように、開き直っている。

 何にしても、問題集の丸投げは指導としては荒過ぎます。
 竹の会の親御さん、子どもたちも、今は、竹の会の指導が、手をかける指導であることをよく知っていて、指導を休むことは損だと考えている。考える、と言っても、一人で考えるのと、指導付きの考えるでは、質がまるで違う。竹の会で,わたしの指導を受けながらの勉強が,いかに効率よく,また理解を進めるものか,竹の会の子たち,親御さんにはよくわかっているのだろう。

 竹の会の,わたしの指導は今がいちばん最先端にある、最高段階にある、と思っています。子どもの能力,性格,勉強姿勢,勉強にかける熱意,主体性,独立心、そういうものを見切り,はかりにかけながら,こどもの理解の斑点,つながらない理解にピンポイントで指導を打つ。今竹の会に邂逅した人は幸運と思う。

 「手をかける」指導は近年の新境地である。子どもというのは、手をかけなければ伸びない。合格もしない。ただわたしも人間である。敬意を払わない人間に手をかけることは決してない。わたしの生活のすべてをかけて合格に導くために手をかけるのはその子の資質が敬意に満ちているからである。大手塾に多い、不遜な子どもは竹の会の相手ではない。大人を揶揄し,馬鹿にする子どもはわたしの指導をする相手ではない。

 今の竹の会の指導は「手をかける」指導を最大の方法としている。丸投げは絶対にやってはならない。これは多くの、大小の塾が多かれ少なかれやっていることである。
 

 

ページトップへ