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才能のない者の勉強法

2022.11.08

 

才能のない者の勉強法
 解答をよんでから問題を読む。逆転の発想のススメ‼️
 これまでのアンシャンレジーム(古い体制)からの転回
 教科書を、テキストを読んでから、問題を解く、という古典的勉強スタイルでは、能力のない者が、能力のある者に打ち勝つことは、できない相談である。
 問題集を解くという過程の分析をしてみれば、問題を解くことで力をつけていくという、これまでのやり方は、才能に恵まれた者を想定したやり方であり、この方法は才能のない人間には、およそ実を結ぶことのない、死のロードとなる可能性が強い。
 竹の会伝統の7回解き直し法が、教えるもの
 才能がある者がやる7回解き直しと、ほとんど問題を解くことができないで、解説を理解しながら、やるしかない者、つまり才能のない者のやる7回解き直しでは、その持つ意味は全く異なる。才能のある者は、自ら考えて解いた問題が70%以上ある。つまり解けなかった問題が少ない。解き直しのとき、もう一度考えるに違いない。だから毎日でも新しい問題にあたることに意味がある。
 ほとんど正解どころか、手も足も出なかった問題ばかりだったという、才能のない者は、きっと解説の解き方を「思い出す」ことに脳を使うだろう。才能がないなら、最初から答え、解き方を読んで、学ぶという方法も一定の合理性を持つ。ただし、このやり方では、ある程度の量をこなさないと、効果がない。例えば、100の問題とその解き方を暗記したら、ある程度の対応ができるようにはなるだろう。これまで竹の会で能力的に恵まれない子が、合格したケースは、この7回解き直しを完遂しての結果であった、と推測できる。このときの7回解き直しは、比喩的に言えば、前人未到の量を解き直している、ということだ。7回解き直しといっても、生温い、こなし仕事でやっていた子たちは、およそ受かるべくもない。ただ漫然と7回解き直す、その量も少ない、それでは、才能のない者にが、勝てるわけがない。繰り返すが、才能がなければ、できるだけたくさんの問題を解き直す必要がある。あと、全く解けない、そういう子は、そもそも受検は無理であった、ということである。私が才能がないというとき、想定してる像は、50%は解けているな、そういう場合である。1問も解けない、これはダメでしょ。10%前後の解答率、これもダメ。40%ならないどうか? 実は、これもダメでした! 過去のデータでは、40%の解答率では合格できない。感触では、才能がない場合でも、50%は自力で解ける、というレベルまでですね。
 そこで、50%はなんとかなるという程度の才能なら、とにかく量をこなして、解き直す、これで行ける、と思います。ただし、これは、富士を想定しての話しです。小石川、桜修館、白鷗になるとまた違います。また数段上の才能がいるからです。
 才能があるか、ないか、これで決まる。ただし、才能があっても、小2から訓練しなければ間に合わない。よく親がやる、「まだ小4だから」という論理(先送り)は、実は、不合格の布石です。こういう親は試験が迫ってくると次第に真剣になってくる。ほとんどの凡人の親の姿ではある。小5までの手抜きは後から効いてくる。小6になって伸び悩むのはほとんどがこのパターンだ。小5までは、サッカーなどに精を出す、習い事に時間を割く、そこに「試験はまだ先だから」という先送りの思想があるのが見える。先送りの観念に支配された親ほど、直前に今度はその反動で藁をも摑む思いで熱を上げる。失敗した子の親が、自分の子が小5、小4時代、「まだ・・・だから」とそれほど勉強に熱心ではなかったことは、わたしの心の中にずっと懸念としてあった。だから受検のときに伸び悩み、模試の成績も振るわない、そういうことはわたしは予期していたことであったのだ。早くから決して勉強を疎かにしないで勉強最優先で生活を回してきた親だけが受験期を不安ながらも心静かに迎えられる。小2から手を抜いてはいけなかったのだ。小6になってあたふたしている子の親は、わが子の小4を振り返ってみればいい。「まだ小4だから」という、子に甘い姿勢、試験というものの過酷さをまるで見ようとない態度、油断と予断が支配しているに違いない。

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