2021.03.03
◎指導開始のタイミングを誤るな!
まず、いつ、始めるか?
早くて小2、遅くて小3を最も適切な入会時期と考えています。
竹の会を知らない人たちは、小5末からとか、小4の末からとか、何も知らないから、そういうことを言います。
しかし、竹の会に、小2の中頃に来たとして、一年経った小3の中頃、その子がどういう状態かを知れば、話しはそんな悠長なものではないことを知ることになるであろう。
小3になる直前には、私立難関中学の計算問題を完璧に解くまでに成長している。小3の初めには、割合の理解も進み、中には、と言っても、一部であるが、かなりのレベルの割合絡みの入試問題を解けるようになっている。
ところが、小5になる直前に入って来た子が、まずやることは、たいていは分数の初歩からである。通分がまだという子ばかりである。一方では、小3が、それなりに高度な割合をやり、他方では、小5が、通分を、やっている。これが竹の会でよく見られる光景である。
難関中学の計算が解けるようになるまで、何か月かを要する。それから割合を学び初める。小5から始めた子が、割合のそれなりの問題に対応できるようになるのは、おそらく小6の後半になるであろう。今年、桜修館に合格した女子は、小5の末に、大手塾から来た子であったが、「算数をもっとやっておきたかった」と言っていた。そうなのである。小6になれば算数ばかりをやれるわけではないのだ。
合格者のお母さんも言っておられたが、「貪欲にやっておかなければ、危なかった」というのは、真理である。
私は、竹の会にお子さんを通わせている親御さんは、塾というものをよく知っておられると思っています。竹の会と比較して、大手塾はもちろんすべての他塾のことをよく知っておられる。そういう塾に子どもをやることはできないと暗に思っていられるような気がする。竹の会で退塾をお願いしてもなかなかうまくゆかない。入会当初、仮合格、仮入会として、退塾をお願いすることがある、ということを告げても、そのことはすっかりお忘れになっているようである。
竹の会の子どもたちで、順調に進んでいる子は、なんと小3の間に、割合中級に達している子も出てくる。割合中級とはどの程度のことをいうのか。例えば、芝中の小問レベル、成城学園、成蹊などの問題と考えてもらえばいい。もちろん割合の問題ばかりを集めている。
これまで大手にいたという子が、竹の会のレベルに通用したことはない。つまり、世の大手好きの親たちが、大手大手と喧しく、通っても、計算は不完全過ぎるくらいに不完全で、割合などまともに理解している子などほとんどいなかった。
ただし、優秀な子は大手を止める理由はないから、竹の会に大手から転塾しようとるす子は大手に不安をもった子だからということはあるだろう。
竹の会の算数訓練を受けた子が、いわゆるある域を「抜けた」子なら、他塾では、算数1番というのも、頷ける話しではある。
竹の会に入るなら、指導開始のタイミングを逸しないことだ。
5年で来ても、4年で来ても、計算からだ。やることは変わらない。
といっても、入会時期は、その子のもともと有する地頭と無関係ではあり得ない。地頭のある子が最終的には伸びていくことは抗えない事実である。地頭がよければ小6からでも合格した子はいる。ただし、小6まで全く勉強などと無縁であったという子にそういう例はなかった。例えば、小4の頃、受験をめざして日能研に一年ほど通ったことがあったとか、小4から小5はZ会に通っていたとか、小5まで早稲田進学会にいたとか、大手塾の体験授業を渡り歩いて漢検は2級だとか、みななんらかの勉強体験を持っていた。つまりそれまでも勉強に強い関心を持ってきたという子ばかりであった。まったくの勉強に無関心できた子が成功する確率はほとんどない。