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暗記の誤解

2023.05.06

🟡暗記の話し
 年表、化学式、国の名前と首都、とにかく覚えるしかない知識はたくさんある。化学式などは覚える前に化学式の成り立ち、原子と分子、イオンなどの理解があっての話しとなるが、最後は覚える。和田秀樹のように数学でさえも暗記だ、と言い切る人もいる。もっとも和田は、解法の暗記だと言い、理解の過程の暗記だ、と注釈しているが。
さて、ここでは、暗記法についての諸説を少しくご紹介したい、と思います。
まず、暗記をする前にやることがあります。
先程も和田秀樹が言っていたように、暗記するには、理解をしてからということですが、理解したなら、次にやることは、暗記し易いように、知識を整理する必要があります。
石原千秋は学力の正体は、要約力だ、と言っていますが、わたしたちは無垢の知識をそのまま、何もかも区別もなく覚えることの無駄を知らなければなりません。
暗記とは、情報整理力のことです。だからノートにまとめるというのも根拠があるのです。
要約の精神を徹底すること
自分の言葉で言い換える。このときなるべく短い言葉にするとほど覚えやすくなります。そうなのです。
たくさんの情報は一度には覚えられないのです。
だから覚える対象を絞る、明確にする。なにを覚えるのか、を決める。曖昧なものを覚えようとするから曖昧にしか覚えられないのだ。
すべてを覚えようとするから覚えられないのだ。
覚える情報は絞り込む。説明はそのまま覚えられない。だから説明は、自分の言葉で言い換える。
覚える順序
まず大枠から覚える、
要点集とは、大枠の知識であることです。
大枠の知識は大枠であるから、細かい知識には対応できません。
さらに細部の知識にまで、手を伸ばす必要はあるのです。ただ順序を間違ってはいけない。まず大枠からということです。

今年の都立社会では、大手塾のテキストには一切載っていなかった「大阪紡績」が出ました。わたしの知る限りこれが載っていたのは、なんと教科書だけでした。しかも,本文にはなく参考写真の説明にありました。

ここからわかるのは,要点集で勉強した後は,細部の、周辺の知識を教科書から補うことです。

大手の教材が使えないことがこれほどはっきりしたことはない。

「なぜ」と問いながら読む。これは理由を覚えることにつながる。記憶の強化となる。
 要約ということをとにかく徹底して使いまくれ!!
 例えば,複雑な文を一行で、自分の言葉で縮める。これが要約力である。要約は暗記を助ける。
 参考書などの図表は自分の言葉で解読して、一行で言い換えておく。
 要約とは、情報の圧縮である。要約は「捨てる」ことという発想は、情報の圧縮と矛盾はしない。圧縮というのは、確かに、情報を捨てるよりも、できるだけ取り込もうという発想のようにも思える。しかし、長い文章を圧縮した一語で言い表すというのは、無駄な語を捨てて、核となる情報のみに縮めるということなのである。

 情報の圧縮は、要約の精神である。「要はこういうことだ」と一語で言い表すことこそ要約の極意なのだから。
 共通項は抜き出し抽象化した知識に変換する。
 抽象化できない知識は、例外として扱う。

 共通項とは、似た者どうしを探すことだ。
 教科書に書いてあるそのままの形で覚えているから、応用が効かないのだ。
 過去問は教科書の逆をゆく勉強方だ。
 覚えるのは、テーマではなく、理由だ。
 理由お覚える、それは思い出せる状態を覚える、ことにほかならない。
 「なぜなら」を覚え、逆に、テーマを思い出すのだ。これが勉強のこつだ。
 電子書籍本の欠陥は、なんと言っても、周辺の知識がないことにおいて致命的だ。大枠を読むときに目に入る周辺知識が助けになる。

 

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