2023.02.27
桜修館 都立中高一貫校のトリセツ
如何に勉強すれば合格できるのか?
過去問は、どこまでやるべきか
何をするのが一番効果的か
前提としての基礎学力に2年以上かけろ!!
基礎学力とは、なにか
第一 計算力
第二 割合についての深い理解
第三 語彙力
第四 読解力
要するに、基礎学力を鞏固にし、もって、注意深く文章を読み取り、その主旨を理解し、問いの意図を汲み取り、何層にも張り巡らされた、勘違い、思い込みを誘う罠を思考の力で躱(かわ)していくことが、できるほどの思考力をつけることが、最終目標となろうか。
第一の計算力は、小数の計算(億単位の小数の割り算と四捨五入・概数処理など)、分数の計算、逆算などに通暁することです。竹の会の実績では、小3で私立難関中学の計算問題を5分以内に正解しています。
第二の割合に通暁することは、竹の会の指導の核となるものです。進学大手の子たちがベタな割合の問題を公式にあてはめて俊足で解くのはどん詰まりとなる道程であることは知っているでしょうか。そうではなく割合は実質から理解していくのです。割合の基本の仕組みを理解することを通して思考の力を積み上げていくというのが真の狙いです。竹の会には、割合の導入から始めてすでに二十冊ほどのレジュメ集が体系化されています。この体系化過程を通して割合的思考からさらに上の算数思考へと飛躍していく子たちが最難関の開成などの問題を特養になるのです。
第三の語彙力は、問題文を正確に読み取る上での前提となるものです。多くのみなさんは、漢検3級を基準としていますが、竹の会には小6で2級まで取得した子たちもいます。漢検はともかく語彙力をつけることが次なる読解への道を容易にすることは確かなことです。竹の会ではさまざまな語彙力をつけるためのレジュメを製作しております。
第四の読解力ほど重要なものはありません。豊富な語彙力を背景に読み取る力を磨いていくことはすべての試験の要となることです。
さて、このような力は、もともと高い知能の持ち主でなければ育ち得ないのか、ということである。
ある程度の知能は必要である。内申で言えば、「よくできる」が100%を基準値として、「できる」が、3個までが許容範囲である、と思われる。
内申基準を満たしても、知能はそれで担保されない。「できる」が1個であとはすべて「よくできる」でも、普通並み、若しくは並み以下ということもよくあった。都立中高一貫校は、「並み」では受からない。最初から受検など考えないほうがいい。
「中の上」が、受かるには、それこそ遅くとも小3から訓練して行かなければならない。それでも受かるという保証はない。
都立中高一貫校は、「上」にある子たちの戦場である。そこでは、内申は先述の基準が前提である。
もともとの基準をまるで満たさないのに、受検をと意気込みこの世界に飛び込むから苦しむことになる。それよりも中学に入ってトップ層に位置するために、小学の今、基礎を固めておく、そういう姿勢で、勉強をするのが、賢い選択である。ここで受検に比重を置いた勉強をすることが、将来の高校入試を棒に振ることになる選択をしている、ことになっているということの方が、深刻である。
「上」にある子の中から選抜する試験である。「中の上」にある子が、選ばれることはもちろんある。確率は低いけど。だから、6〜8倍というのは、もともと受かるはずのない者を含めてのことである。憧れだけで受検をする子が圧倒的多数の試験である。
さて、基準を満たして、どう取り組むか、である。
第一、算数力を鍛えよ❗️
私立中学を例にすると、芝中あたりの算数の問題は解けてあたりまえというレベルが望ましい。竹の会の最高レベルの算数は、開成・麻布・早稲田中の第6問(最難問)をターゲットにしている。
第二、読解力を鍛えよ❗️
豊富な語彙力を身につけよ❗️ その上で、真の読解力を磨け❗️
どうしたら読解力がつくのか。
これはさきほど述べたように語彙力を日々鍛えることは当然の前提として、それなりの文章を読みこなすほどの読み取り能力が必要である。語彙力を増やすには、自分のためのbookを作ることを薦める。知らない言葉の漁師になれ、ということである。まず知らない言葉に強く関心を持つことから始める。俗に「本を読め」というが、これは、活字というか、文章に慣れるために、常日頃から読むというのは大切である。その場合も最初は語彙に関心を持ち、知らない語彙をコレクトと、自分だけの語彙bookに収集していくことである。語彙への関心がいずれ真の読解への扉を開くことになる。あなたたちは当面語彙ハンターでなければならない。読解のルールを学ぶのはまだまだずっと後でいい。とにかく文章になれろ!!