2023.02.21
桜修館合格をめざしての勉強へのアドバイス
シンプルな勉強とは「情報の一元化」を図ること❗️
※一元化 バラバラのものを核となるものを中心に整序すること(私的定義)
具体的適用
参考書の余白に、説明、「なるほど」(感想)をメモする❗️
→復習の効率化
メモは再度読むとき、つまり繰り返し(復習) のとき、メモを読むことによって、改めて読み取ることを回避できる、いわばショートカット・メモとして機能する。
古来の勉強、古典的方法(サブノート勉強法と呼ばれる)は、教科書・参考書の内容をノートにまとめて、そのノートを読む・覚えるということであった。しかし、これは範囲の狭い出題の場合にしか使えない。膨大な範囲の試験(入試・資格試験)で、ノートにまとめるなどやっていたら時間の無駄は致命的である。さらにサブノート式は、書かれてあるものを理解しノートにまとめるという、すでに書かれている内容をわざわざ書くという労力をかけるものだから、非効率性をもともと内在するものである。サブノート式の長所は、読み取り、ノートにまとめるというときに、理解を深めるというところにあると思います。確かに、理解をするために、深めるために、ノートに整理しながらまとめるというのは効果があります。わたしもこのことは実際に体験して実感しております。つまり、隣位するためにまとめるというのは正当な勉強法だと思います。しかし、こり方法はあまりにも時間がかかりすぎます。長時間かけてもなかなか終わらないというのは、勉強全体から見たらやはり不毛の方法かと思います。
ノートに「すでに書かれている内容を改めてたとえまとめるとしても、書く、書き写す労力をなくすこと」は、時間節約の要点です。ノートに書くことで盗られる時間を思考にかけるということは、なによりも最優先の命題です。わたしたちは、試験合格という目的を掲げる限りは、時間という見えない敵を意識して勉強せざるを得ないのです。時間は目に見えない巨大な敵です。普段の勉強においても時間はさまざまに関わってきますが、試験は制限時間内に解く、という条件付きです。時間をかければ解ける人は比例して増えるでしょう。限られた時間内での勝負、それが試験です。これは、普段の勉強においての時間のかけ方にも影響します。普段いくらでも時間をかけて勉強していいのか。ということです。実際、あまりにも時間のかかる人は、いくら正解を出せても不合格となる蓋然性が高いのです。速く解いて正解率が高いという子は合格する場合が多いのです。だから普段の指導で、どこまで考えさせるか、という問題があります。いくら時間をかけてもいいのは、小5まででしょう。この長時間思考のくせをつけてしまうと、なかなかそのくせが取れないという悩みもあります。小6になると少しは思考の手順も慣れてきたかと思いますので、いろいろ調整しながら「考える」という戦略を学ばなければなりません。いくら時間をかけても解けない見通しくらいはつけられるようにしましょう。
余白に分類と総合するメモをすることは、実は、さまざまな利点があるのです。分類と総合とは、我妻先生の言葉ですが、これは、翻訳しますと、要約、鳥瞰図をかくということなのかなと思います。要約も超要約でなければならない。短くかつ要点をおさえる、それはかなり工夫というか、頭を使うことです。また、鳥瞰とは、全体図ということですが、これができれば、それは読解の達者ということです。つまり、要約というのは、読解に長けていなければできないことです。理科や社会の暗記事項は覚えるかどうか、と考えている人が多いかと思いますが、実は、読解力に関係しています。暗記事項だって要約して覚える必要があるのです。だから要約力は磨いておかなければならない。
それから市販の参考書にはもう最初から要領よくまとめたカラフルなサブノートが売られていますが、こういうものを最初からメインとして使ってはならないと思います。先述のように、参考書の余白を利用して鳥瞰メモを書き留める、つまり要約メモですね。これは自分でやらなければ訓練にならない。それに他人がまとめたノートは役に立たないと思います。図と表とかはまとめるまでの作業に意味があるのであって、予めまとめられた図や表から理解の過程を学ぶのは、つまり逆算するということですが、時間のかかる仕事です。