2022.05.26
模擬試験という実力証明制度
竹の会では、都立中高一貫校受検は、早稲田進学会の模試を推奨している。中でも小石川模試で、成績優秀者として、名前を載せることが、合格の条件の一つとされてきた。名前を載せたけれども落ちた例は多々ある。毎回載せて「落ちた」という子は一人だけいた。載ったり載らなかったりというのは、たいてい落ちる。尻上がりによくなる、最後に名前が載ったという子は受かることが多い。一度も載らなかったのに受かったというのは、富士の合格者はすべてそうだった。桜修館にも一人いた。
模試の成績は、そもそもの受検するだけの力があるのか、という一つの証明書になるとして、成績がコンスタントにいいというのは、合格可能性を証明することになる。
ただ、都立中高一貫校の模試には、塾ごとに実施されており、一つの志望校の証明書としては、信用度が低い。エナなどの公立中高一貫校型の塾で、上位を取っても、今は、早稲アカやサピックスなどの進学型の成績上位者が、併願校として、受けるから、信用できない。要するに、小石川なら小石川を志望する子たちが、全員受けるような模試でなければ、証明にはならないということだ。悲しいかな、今は、バラバラにあちこちの模試を受けて、模試が証明書の機能を持たない。しかし、その模試でも成績が悪いというのであれば、不合格証明だけはしている。
数ある模試の中では、まあ、比較的信用できそうなのが、早稲田進学会の模試ということになろうか。
高校受験なら、V模擬とW合格模擬がある。都立志望者の全員が受けるから、都立に関する限り、信用度は高い。ただ、VとWで二分されているのは、考慮しなければならない。早稲アカなどの大手塾はWを、個人塾を中心に大手の中にもVを採用しているところが多い。竹の会は、一貫してVを軸としてきた。もちろんWを使うこともある。実は、Wの方がVより合格基準値がかなり高い。それが親たちに物議を醸したこともあった。例えば、都立駒場がWで無理なので諦めて下げるという生徒がいたが、Vなら基準値を越えている。さてどちらを取るか。親、生徒には、悩ましい判断を迫られる。本来受かる子が避けて、チャレンジの子が受かる、模試がそういう悪戯をはたらく。
まあ、そのことが決定的ということもないのだが。
高校入試では、やはり駿台模試がもっとも信頼できる合格証明書と思う。駿台模試で1番を取る。これがわたしの、わたし流の、指導精神であることは揺るぎない。
模試を受けない、避ける、受けても1、2回、そういう親子は、受験というものを独断と偏見で取り組もうとしている。成功するわけもない。
国語の解き方第8回
前回な続き、文章読解の基本ツールの説明です。
前回は指示語について述べました。今回は接続語の話しです。
接続語については、接続語の種類(働きのこと)と、その具体例を覚えてください。
◎接続語の種類
①順接 前後が原因と結果の関係 だから、そこで、したがって
②逆接 前後が反対・対立・予想外の関係 だが、しかし、ところが、けれども
③説明 後が前の説明 つまり、すなわち、ただし、なぜなら、たとえば
④並列・並立 同じ抽象度、対等の関係にある言葉を並べる また、そして
⑤添加・累加 前に後を付け加える さらに、それに、しかも
⑥選択 前か後かのどちらか一つを選ぶ または、あるいは、それとも、もしくは
⑦転換 前後で話が変わる では、さて、ところで
以上おおまかに並べてみました。
③の「説明」は、要約・換言・補足・条件・例外・理由・例示ということです。
次回は、上の①から⑦について、読解という視点から詳説していきます。