2019.09.12
第12章 「竹の会は、厳しく、秀才の集まるところ」という噂が流布しているらしい
先日、あるお母様から、いただいたメールには、「友人から、竹の会は、厳しいところで、できる子ばかりが集まるところ」という評を聞き、苦笑してしまったというようなことが、書かれてありました。実は、「竹の会に入るには、竹の会は優秀な子ばかりで、躊躇している」といようなメールもありました。かなり誤解が蔓延しているようです。入会試験で合格できなかった子たちを1年前は仮合格として救済したことがあった。仮合格者の中には、指導によって伸びて行くケースもあったが、それは早期入会組に限られていた。逆に、入会試験に合格したのに、勉強一筋というスタンスが取れないとか、性格的な問題から、伸び悩むケースも出ていた。つまり、入会試験制度が、完全な選抜制度として機能していなかった。
そこで、従来の仮合格を換骨奪胎した、6か月の約束で、訓練するという試み(仮訓練)をこの9月より、始めました。
竹の会には、入会試験に合格して入会というのがノーマルとは思いますが、この正規ルートなら成功するかというと必ずしもそうではない、ということは述べました。それはそういう子の中には、必ずしも勉強第一として取り組まない者が少なからずいる、ということがあります。またそういう子の実は多数がなんらかの習い事や稽古事に熱心で勉強に専念しているわけではないということもありました。
竹の会では、予め、「よくできる」が8割以上あることを入会試験を受ける前提条件としてきましたが、竹の会に入会試験を申しこんで来られる方の中には、ダメ元で、5割、6割しかないという親子がよく申し込んでくることがあります。そういう子たちが入会試験に合格することはほとんどない、のが実情です。それで仮合格にして救済したこともありましたが、そういう子は結局うまくいかないことがほとんどでした。内申が悪い子というのは、一般に、勉強意識が希薄な子が多く、不活発、消極的です。勉強のスタンスもない。理解力も低い。仮合格は6か月して伸びなければ退塾という条件付きですけれど、退塾勧告にはかなりの抵抗があり、恨みも買います。すんなりいかないことが多いのです。
それで仮合格というのは、止めました。
ところが、ここ二、三年、8割基準に遠く届かない子たちの入会試験の申込打診が減ることはない。私は、東京には、成績不振でいい塾を見つけられずに、彷徨う親子の多いことを改めて痛感しました。
私は、最近、少しだけ竹の会も社会的役目を果たすのも悪くないかと考えるようになりました。それは熱心な親御さんの心情を汲んだことがあります。そこでこの9月より、仮訓練という制度を試して見ることにしました。仮訓練制度は、6か月の期間をかけた入会試験みたいなものです。とにかく竹の会で、基礎訓練をやってみましょう、それで効果があるのか、試してみましょう、効果がなければ、訓練不能として、入会試験は不合格ということで、訓練打ち切りとします。いわば時間をかけた入会試験なわけです。先述のように、入会試験が、将来の成功者を見落とすこともある、不完全であるという認識のもとに、さらには、勉強に希望を持ちながら、彷徨う成績不振者を救済する意図もあります。
竹の会の歴史を紐解いてみると、確かに、昔から、「竹の会は頭のいい子ばかりがいる塾」という親御さんたちの、共通した認識というか、評価があったことは事実です。だから、頭のいい子がくるのか、実は、そうはならない、たいてい成績不振の親子が、やってくる。評判を聞いてやってくるのは、実は成績の良くない子たちの親なんです。だから、今の竹の会にも、「よくできる」が、5割そこそこの子がよくくる。親としては、竹の会の指導ポリシーを理解して、できればうちの子も、と思うのであろう。
わたしも、子を心配する親御さんの心情はよくわかる。それで仮訓練という形を提示して、6か月して、指導困難と分かれば、身を引いていただく、そういうことで、とにかくも竹の会の訓練を広く受けてもらうということにした。それで芽が出ればそれこそ幸いということである。
親御さんたちが、ひしひしと感じるのは、一度竹の会を知ってしまうと、いい塾を探すのが難しいことを実感することではないか、と思います。塾巡りをされた親御さんたちの多くが、おそらく巷の塾を体験されて、「帯に短し襷に長し」という感覚をお持ちになられたのではないかと思料いたします。いやそれ以上に、何か、違う、という感覚を持たれたのではないか。かつて竹の会をやめた親子が、塾を探すのに、ネットで「竹の会のような塾」と検索した、という有名な話しが、あります。
竹の会というのは、巷の塾のイメージでは、まず包摂しきれない、と思います。それは、わたしが長年の呻吟のうちにできあがっていった究極の塾の形だからです。竹の会を理解するのは、この「草枕」を精読することもそうかもしれませんが、しかし、実際に、わたしの、竹の会の指導というものを体験してみて初めて分かることではないかと思います。
長い間、「渋谷に名塾あり」ということを夢見てきましたが、一歩でもその夢に近づくべく研鑽を怠ることはありませんでした。
竹の会合格35年史 竹の会昭和60年(1985年)創設
平成31年
中学受験
都立桜修館中等教育学校(男子)※併願合格 巣鴨中学 攻玉社中学 都立桜修館中等教育学校(女子)千代田区立九段中等教育学校(女子)千代田区立九段中等教育学校(女子)
高校受験
都立青山高等学校(女子)
平成30年
中学受験 都立桜修館中等教育学校 都立富士高等学校附属富士中学校 都立富士高等学校附属富士中学校 ※併願私立 東京農業大学第一高等学校中等部
平成28年
中学受検 都立小石川中等教育学校 都立白鷗高等学校附属中学校 都立富士高等学校附属富士中学校
高校受験
都立戸山高等学校 都立文京高等学校
平成27年
中学受検
都立桜修館中等教育学校 都立富士高等学校附属富士中学校
高校受験
都立戸山高等学校
平成26年
高校受験
都立駒場高等学校
平成25年
中学受検
都立小石川中等教育学校 都立桜修館中等教育学校 都立白鷗高等学校附属中学校
高校受験 ※1名中1名合格
都立北園高等学校
平成24年
中学受検
都立富士高等学校附属富士中学校
平成23年
中学受検
都立小石川中等教育学校 都立桜修館中等教育学校
高校受験
都立小山台高等学校 都立文京高等学校 都立産業技術高等専門学校
平成22年
中学受検
都立桜修館中等教育学校 都立両国高等学校附属中学校 東大附属中等教育学校
高校受験
都立富士高等高校
平成21年
大学受験
慶應義塾大学(商学部)千葉大学(法経学部)
平成20年
中学受検
都立桜修館中等教育学校
高校受験
都立西高等学校 豊島岡女子学園高等学校 桐蔭学園高等学校(理数科)立教新座高等学校
平成19年
中学受検
千代田区立九段中等教育学校 東大附属中等教育学校 東大附属中等教育学校
高校受験
都立狛江高等学校
平成18年
中学受検
東大附属中等教育学校
高校受験
都立富士高等学校 都立狛江高等学校
平成17年
高校受験
都立青山高等学校 都立新宿高等学校 都立大附属高等学校 桐蔭学園高等学校(理数科)
平成16年
中学受験
東大附属中等教育学校 成城学園中学校
高校受験
都立富士高等学校 都立富士高等学校 國學院高等学校
平成15年
中学受験
国学院久我山中学校 吉祥女子中学校
高校受験
都立新宿高等学校 都立鷺宮高等学校
大学受験
中央大学
平成14年
高校受験
都立青山高等学校 都立青山高等学校 都立青山高等学校 都立駒場高等学校
大学受験
慶應義塾大学(総合政策学部)上智大学(経済)
平成13年
高校受験
都立西高等学校 都立国際高等学校 都立新宿高等学校
平成12年
中学受験
東大附属中等教育学校 日本大学第二中学校 実践女子学園中学校
高校受験
都立青山高等学校 都立新宿高等学校 都立新宿高等学校 都立新宿高等学校 国学院高等学校 国学院高等学校 東京農大第一高等学校
平成11年
中学受験
立教池袋中学校
高校受験
都立青山高等学校 都立駒場高等学校 青山学院高等部
平成10年
高校受験
早稲田実業学校高等部(普通科)早稲田実業学校高等部(商業科)立教新座高等学校 日本大学第二高等学校 都立駒場高等学校 都立三田高等学校
平成9年
中学受験
成城学園中学校 大妻中野中学校 大妻中野中学校 恵泉女学園中学校
高校受験
都立青山高等学校 都立新宿高等学校 都立新宿高等学校 都立駒場高等学校 都立駒場高等学校 成城高等学校 成城学園高等部
平成8年
中学受験
昭和女子大附属昭和中学校
高校受験
都立青山高等学校 都立青山高等学校 都立新宿高等学校 都立新宿高等学校 国学院久我山高等学 東工大附属高等学校 日大櫻丘高等学校 玉川学園高等部
大学受験
東京理科大学(理工)
平成7年
中学受験
成城学園中学校
高校受験
東邦大附属東邦高等学校
大学受験
中央大学(法学部)
平成6年
都立青山高等学校 都立新宿高等学校 国学院久我山高等学校 帝京大学高等学校
大学受験
東洋英和女学院大学
平成5年
高校受験
都立大附属高等学校
平成4年
高校受験
都立青山高等学校 都立青山高等学校 都立青山高等学校 都立駒場高等学校 桐蔭学園高等学校(理数科)成城高等学校 共立女子第二高等学校 東京農大第一高等学校
平成3年
中学受験
東洋英和女学院中学部
高校受験
都立戸山高等学校 都立新宿高等学校 都立駒場高等学校 青山学院高等部
平成2年
中学受験
獨協中学校
高校受験
都立新宿高等学校 都立大附属高等学校 東京農大第一高等学校
平成1年
高校受験
都立国際高等学校
昭和63年
高校受験
都立駒場高等学校 都立芸術高等学校 都立大附属高等学校 富士見高等学校 国学院久我山高等学校
昭和62年
高校受験
都立駒場高等学校 都立大附属高等学校 都立大附属高等学校 都立目黒高等学校 青山学院高等部 市川高等学校 国学院久我山高等学校
合格者たちが使った竹の会のレジュメ