2023.01.27
竹の会 受験の格言 第1回
①齟齬について
模試が悪い→ 経験値は不合格
レジュメ合格ハンコが多い→ 経験値は合格
時間がかかる→経験値は不合格
解答速度が速い→正解率が高ければ合格の兆候、正解率ほとんどゼロなら不合格確定
②きちんとした子が受かる‼️
この私的格言は、もちろん例外があります。
私の経験した合格者像は、無駄なおしゃべりはしない、与えられた指示に全力をかける、敬いの心を忘れない、他人の立場を推しはかる思い遣りの心がある、飽くまで謙虚であり、自分を誇示しない、そういう人が合格者像としてあります。
きちんとしたというのは、責任感に裏打ちされた態度であり、実行力に裏打ちされた態度である。
父と母を敬い、感謝の気持ちを忘れない人である。父と母に感謝できるというのは、精神的に熟している、大人ということです。
もうお分かりと思いますが、子どもというのは、その反面ということです。受検は、基本大人の試験です。大人の精神、つまり常識的思考、良識的判断が問われているのです。
③何事も「必死にならなければ成就はしない」道理である‼️
いくら頭が良くても、真剣にならない者は、合格できないものです。試験とは、真剣に取り組んだ者にのみ手応えがある。精神の弛んだ者は、相手にならない。真剣に取り組むとは、試験以外のことには時間を消費(浪費)しないことです。本当に真剣に受かりたいと思うのなら、受検目的の勉強以外のことに時間を1ミリも割かないはずです。だから習い事、稽古事に時間を割けば割くほど、勉強時間は減ることになりますから、それでも習い事をやるのは、受かるということに真剣ではないということです。6年生になって見ればわかります。いくら時間があってもたりなことが。そのときに、それまで他のことに時間をふんだんに割いてきたことの意味がわかるはずです。予定のノルマの何分の一も終わらせられないままに、本番を迎えてしまう、これまでそういう人たちがあまりにも多かった。ここでの人とは、親であり子です。
幼い頃からバトントワリングをやってきて、小5になったら受検に専念するから止めると言っていた女子が、結局6年生の秋まで続けたという例がありました。同じように幼い頃からピアノを習っててこれも止めないままに受検に受かろうとした女子もいました。件のバトンの子は、11月頃だったと思います、「しまった❗️」とわざとらしく何度もため息をついて首を項垂れていたのは。内申もいい優等生でしたが、積み残したレジュメが大量過ぎてもうどうにもならないところまで追い詰められていました。こうなると勉強は虚しく空回りし、もう不合格に向けて消化試合をこなしているようでした。「なんとかなる」、「それでも受かる」と考えた根拠はいったい何なのか、わたしにはわかりませんが、必死になっていたのは、バトンであり、ピアノにでした。
④「腑に落ちない」には、必ず理由がある‼️
受検生のみなさんへの注意点です。試験に臨んで、試験問題を読んで「考える」わけですが、その結果出た結論がどうもしっくりこない、という感覚が残ることがあると思います。これは、わたし流に言えば、「どうも腑に落ちない」ということなのですが、わたしの場合は、この「腑に落ちない」という感覚はほぼ100%あたっています。
見落とし、勘違い、何らかの、意識しない、意識の外にある、何でもない見落としがある。これが社会の出来事ならば、もしかしたら、詐欺に遭っているのかもしれないし、騙されているかもしれない。そういうときは、脳が洗脳されているか、相手を信用してしまっているから、「腑に落ちない」感覚は、ほんの一瞬、刹那に脳を過ぎるだけかもしれない。だから「わたしの思い過ごしだ」と気を取り直して結局最悪の結果になる。普段から「腑に落ちなければ動かない」と決めていない限りである。一瞬一瞬のうちに変化する心の波動にスポットを当ててブレーキを踏むことは不可能に近い。しかし、最初からそう決めていたらそうはいかない。腑に落ちなければ動かない‼️ という鉄則を護ることである。石橋を叩いて渡る精神は、勇気のない人、優柔不断の人のことではない。「腑に落ちない」から石橋を叩くということもあるのである。
※ふにおちる【腑に落ちる】
納得できる。合点がゆく。
「腑に落ちない」の語源
「腑に落ちない」と言う言葉の「腑」とは内臓のことです。「五臓六腑」とは、内臓をあらわす言葉で、「心臓、肝臓、肺臓、腎臓、脾臓」を指して言います。六腑とは、「胃、大腸、小腸、胆、膀胱、三焦」のことをいいます。
比喩的に、意見や考え方がどうも自分の内臓で消化され、全身に栄養がまわるようにはすっきりと納得できない、というニュアンスを「腑に落ちない」と表したのかもしれません。さらに「腑」とは、「心の奥底」という意味があり、そこから「頭ではわかるけれど心の奥底まで響かない」というとき、「腑に落ちない」と表します。理屈ではわかるが、どうしても納得できない、その場合、内臓を使うことで、自分の体に中に吸収することができない、と表現したものです。
※三焦(さんしょう)
漢方医学における五臓六腑(ろっぷ)の一つ。上、中、下の三つからなり、上焦はみぞおちより上方、中焦は上焦と下焦の中間、下焦はへそより下の部位とされる。なお、特定の臓器として考えるときは、膵臓(すいぞう)に該当か。
まず、腑に落ちるまで考えよ‼️ 腑に落ちなければ短絡的に答えを出すな!
試験では、腑に落ちなければ、その出した答は間違っている公算大である。人間は見落としの天才である。もう一度問題を丁寧に読み返してみることである。何を言っているのか、わからなければ、腑に落ちるまで読み返すことである。
そうなのです。試験に際して、あなたたちがもっともこだわらなければならないのは、「腑に落ちるかどうか」なのです。腑に落ちなければ必ず見落としがあります。問題は3回は読み返すことです。あまりに簡単に解けてしまうと、これは「腑に落ちない」、もしかしたら勘違いしているのかもともう一度丁寧に問題文を読み返してみてください。