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竹の会の指導について~マクロの指導、独自校の受かり方

2020.12.28

 

 

竹の会のマクロ的指導~独自校の受かり方

 何をどうやるかは、独自校の問題が50分の時間内で80%取れるようになるには、どのような準備をすればいいか、を逆算的に考えればよい。
 というか、独自校を受験する生徒の多くは、早慶などの難関校を併願する者も多く、日比谷クラスになると、開成、早慶は当たり前である。当然、そういう難関校を念頭に勉強してきたのであるから、実力は当然日比谷が滑り止めである。そうなると、逆算的に考えても、それなりの能力は当然として、尋常な勉強量ではありえない。
 勉強の進度は、当然能力に比例する。能力が高ければ高いほど速い。そして早い。
 だからそこが見極めである。能力で決まる。一応はそういえる。が、能力がある者が挫折するのを幾たびも見てきた。能力に驕り努力を惜しむ者、サッカー、野球に入れ上げて失速した者、普段の不勉強がもたらす失速もあります。能力の不足を努力でカバーした者もいた。が、私が見てきた者で、西、戸山クラスで、能力がないという者はいなかった。青山、新宿、駒場、小山台には、能力的には中の上でも努力は惜しまないというタイプの子が成功した例もあったが、もちろん一般的には、能力の高い者が多い。が、能力は高くてものんびりと過ごしていれば、あるいは部活に流されれば、成功はない。
 能力が高い子の指導は、普通なら、指導が効果的に進む。
 手が打ち易い。英文の読み取りに時間がかかり時間内に終わらないという訴えを受けたときも、速読用のテキストを渡して、スラッシュを打って、読み下す方法を提案したり、まず問から本文を探す方法を試させてみたりなど、知恵を伝授すると、たちまちマスターしてしまうのも、能力ん゛高いゆえのことだ。
 「先生、英作文が作れません』と言えば、入試英語指導案の例文を50ほどを覚えさせて、あとは単語を入れ替えて英文を作らせることをさせた。とにかく文法的、語法的に間違いのない文を使うことを指導した。リスニングが取れない、そういう弱みもあった。竹の会の指示にしたがい、NHKの基礎英語を真面目にやってこなかったのだ。リスニングのCD渡して朝から晩まで聞けと命じたこともあった。「先生、古文が解けません」。あのときは、私立の過去問の古文の問題と声の教育社の訳を対照させたものを20題ほど冊子にして、何十回も読み比べさせた。わたしは、いつも子どもたちの悩みに真摯に対応してきたと思う。いつも毎年のように、理科と社会の点が取れない子の手当てをしてきた。中3の8月の模試で理科、社会が、60点前後だと恐ろしい事態となることがわかるであろう。本人は理科社会が悪いというので、力を入れる。しかし、9月の模試も、10月の模試も、11月の模試も、とうとう12月の模試も60点前後というのは、変わらないのだ。これは恐ろしい事実だ。内申も十分、数英国3科は9割前後取れるのに、理社だけで都立に行けないという事態に陥る。
 私は長年この問題と取り組んできた。そう、昔からこの病はあったのだ。定期テストで普通取れないのだ。学校の定期試験で理社が9割は取れる子がそうなのだ。
 最近でもこの病に罹った例は、26年の駒場合格者、31年の青山合格者がそうであった。私がテコ入れをしたのは、既に9月から。しかし、この、病から抜け切るのは容易なことではない。1月の模試の結果を見て、初めて危機感を感じた。もちろんそれまでにいろいろと、手は尽くしてきた。それでも模試で6割となるとかなりまずい。こうなるとギリギリまで手を尽くす。手を入れる。必ず過去問でチェックする。大まかな指導ポリシーは、とにかく鳥瞰図を得させることだと確信はあったからそのための手を打ってきた。本番まで模試はもうない。わたしは手持ちの過去問で検査をたびたびやった。痛かったのは、勝手に家で過去問をやっていたこと。最新の検査ができない。直前一週間、検査で理社9割前後取れるようになったときは、心から安堵した。本番、たいていはその年は社会が難しかったとか、事件が起きる。しかし、彼女たちは9割を取ってくれた。高校入試は私には勝手知った、わたしの庭のようなものである。私は高校入試が得意なのだと思う。過去幾たびもに智恵を尽くして子どもたちを救ってきた。修羅場を潜り抜けてきたという自負が私を支えているのかもしれない。過去の成功体験の数々が私の自信の根拠であることはわかっていた。
 しかし、近年は竹の会には高校入試の中学生がほとんどいない。もともと私の専門は高校入試なのに。竹の会にやってくるのは、小学生ばかりであった。本来わたしは数学、英語と戦ってきた人間です。わたしの一番得意な分野で私の力を発揮できない。早稲田実業に受かったOBの鈴木君が、渋谷教室を訪ねてくれたとき、小学生にシフトが変わったのを、「先生、もったいないですね」と言ったときは、堪えました。確かに、竹の会には高校入試の膨大な資料がある。が、それだけではなかったと思われる言であったと思う。鈴木君は、中学の3年間、そして高校の3年間を私と竹の会で苦楽を共にしてきた人である。彼こそ竹の会のなんたるかを知っている人であった。志しの高い高校受験生が集まらず、私がやむなく「止めた」ことを彼は知っていた。ほんとうに平成10年までの竹の会は、中学生で賑わった。中3がたくさんいて、私は生き生きと高校入試の指導をしていた。授業もよくやった。首都圏の高校の過去問は網羅的に揃えていた。年度ごとに買い換えるので膨大な量に達し、教室が過去問で埋め尽くされた。わたしは首都圏の過去問はほぼ解き尽くしたし、膨大な量のオリジナル解答と解説を書いた。そうしたことを知っている鈴木君の言葉であったと思う。
 わたしは高校受験のプロである、と自負していた。よく素人の母親が、私を竹の会を批判的に見て、「理科社会の授業はありません」と言うと、「授業はないのですの?」と、たちまち疑心を募らせて、「ここはダメだ」オーラを出しながら、引いていく。この人たちは塾といったら、大手の塾のイメージを被せてくるから、まず理解は不可能なのだ。
 私のいう「指導」とは、従来にない概念なのかもしれない。わたしは一人一人の子どもを導いて、合格を獲る、そういうスタンスなのである。その子の全体を見て、今その子に何が必要かをトータルの視点で判断し、的確な対策を打つ。私はその子の本質、核心を掴む。その上でその子に最適の手を打つ。常に目的、着地点を鳥瞰し、最善の選択をする。いわばマクロの指導である。よく素人の母親が言うのは、ミクロの話しでしかない。当面理科の天体がわからない、それで教えてもらおう、当面方程式の文章題がわからない、それで解き方を教えてもらおう、なんとも近視眼的な、本質的な何の解決ももたらさない発想である。
 私は既に小学の低学年からそういう事態を鳥瞰して「手を打つ」、打ってきた。将来方程式で躓かないように、見据えて、仕込みをやる、これがマクロの指導である。中1から中3の8月を見越して、仕込みをやる。英語、数学、国語、理科も社会もすべてマクロの視点から仕込んでいく。
 もちろん子どもが、天体がわからないと言ってくれば、手当てする。仕組みを説明する。わかりやすいレジュメも提供する。しかし、マクロの指導とは、例えば、中3の8月の模試で、理科、社会80点超を取れるように、プログラムを作り、何をどうやればいいかを指示し、導いていく、結果として、実現する、これがマクロの指導である。
 私の指導をまるで理解しない、できない、素人の母親から、通俗的な、ベタな定型的な質問を懐疑的にされるのには、辟易とするのもあるが、もういいかな、とたいていは、「はー、あなたのおっしゃるとおりです」と、話しを終わらせて、入会していただかなくて結構ですという内心のままに、お断りしています。
 私はマクロ的な指導家です。高校入試の専門家であり、今では、小学生指導のプロでもあります。小学生に基礎学力を植え付け育てあげる名人です。表看板は、都立中高一貫校の指導を掲げていますが、本来は、私は小学生指導の研究家です。今では、小2からの低学年児童の指導法も確立させました。私のマクロの指導は、高校入試の基礎を小学生の時に作り上げていることはもちろんです。
 都立中高一貫校対策はもちろんマクロ指導です。私の指導の評価は、平成31年に桜修館に合格した渋谷区の小6が、巣鴨算数選抜名枠、攻玉社算数選抜名枠に合格したことでおわかりいただけるかと思います。特に、巣鴨は、500人以上が受験しております。その中の3名に選ばれたのです。彼も小4から手塩にかけて指導してきた子の一人です。
 私の指導は鳥瞰的なマクロ指導です。目標を見据えてそこから逆算的に指示を出します。対策をとります。わたしの指導の一切を知らない人が竹の会の事実を何も知らない人が竹の会を批判する人もいますが、昨今は事実の裏付けもなしに、あるべき論で独りよがりな、自己満足にしか過ぎない批判をする人ばかりです。
 わたしはそういう人の言は無視します。事実のみを根拠に判断します。受験というのは、そうでなければとても太刀打ちできるものではありません。
 真の受験のプロとは、事実分析の専門家でなければならないと思うからです。その意味ではわたしはデカルトの師事者だと思います。私たちはあまりにも事実というものを蔑ろにしてきた。だから私は子どもたちに、算数、割合、思考訓練を通して、事実を丁寧に観察し読み解くことを指導してきました。竹の会の何気ない日々の訓練には、わたしのそういう思いが切々と注がれています。
 今年もあとわずかになりました。
 今年の2月には、ようやく手術にまでこぎつけました。それまでに一年を要しました。竹の会を35年間休んだことはなかった。微熱があっても決して休まなかった。が、遂に休んでしまいました。この頃から、新型コロナのニュースが連日報じられるようになりました。1月に感染を始めた新型コロナはたちまち日本中に広がりました。緊急事態宣言、学校休校、緊急事態宣言延長と、竹の会は翻弄されてきました。竹の会はこんなかたちで終わるのか、と観念しました。夏休みは10日しかなく、例年通りの夏期指導はとても組めませんでした。

 この逆境の時代に竹の会のような塾が生き残ることは難しいのか、と思う日々です。竹の会は来年の10月で満37年になります。もういつ閉じてもいい、開き直っていますが、竹の会を慕ってくれる子どもたちのために頑張れるだけ頑張りたいと決意しております。

 来年も竹の会をよろしくお願いいたします。

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2021年カレンダー   36周年のお祝いに生徒のお母さまから   旧竹の会の表札

2007/02/07 14:57

旧教室

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竹の会レジュメの素

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竹の会の神様

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英語指導案 初版

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桜修館合格掲示板

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31年桜修館合格者の使用したレジュメ

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