2020.05.02
竹の会の正体(3)
竹の会は、受験英語専門塾である。
竹の会の正体シリーズの第3回目になります。
竹の会はもともと数学を得意としていたことはすでにお話ししました。しかし、英語については、特に、考えていなかった。わたしの大学受験の経験から具体的なビジョンはあった。しかし、竹の会を開設した当時、既に地元には評判の英語塾があり、特に、区立上原中の生徒のほとんどが取り込まれていた。あるいは、英検、トイフルを視野に入れた英語専門塾が人気を集め、代々木中の生徒で英語に関心のある子はほとんどこの塾に流れ込んでいた。こういう中で、竹の会が、英語で信用を得るのは大変なことであった。多くの英語塾が、学校英語や資格英語を売りに特化していた。わたしは活路を受験英語に求めた。ここからわたしの苦難の道は始まることになる。
わたしは、まず市販の英語参考書、問題集を買い込んだ。そしてとのかく読みまくった。ボロボロになるまで読んだ。そして当時の主流であったワープロ専用機で、問題を試作してみた。夥しい数の試作問題を作っていった。さらに、塾用専用教材をたくさん手に入れ、これも読みまくった。そして研究した。また当時私立によく使われていたプログレス英語を大阪の出版社から全て取り寄せて、研究した。またある時、指導の機会を得た青山学院中等部の女子が青山学院で使われていた多数の英語プリントを持ち込み、わたしはそれを解説することになった。わたしの目を開く問題にわたしは活路を見出した。その後、ある高校用英語指導教材に巡り合う。これは素晴らしかった。この頃、都立新宿高校三年生たちを一年間英語授業した。毎回の授業では時間をかけて準備して、授業した。わたしの授業を一年間ノートした女子のノートを見て、わたしはそのノートをコピーさせてもらい、竹の会の英語教材の制作の叩き台とした。わたしが、英語指導を志し、既に数年が経っていた。わたしの作った問題はもう夥しい量に達していた。わたしは、膨大な資料、参考文献に囲まれて、いよいよ竹の会のオリジナルテキストの制作、執筆にとりかかった。思えば竹の会の英語を超一流にと志して、何年の歳月が流れたことであろうか。わたしはようやく竹の会の英語を世に問うことができるまでになったのである。
※竹の会英語テキストで、成功した人たちのこと
わたしはわたしの書いた英語テキストを使って成功していく人たちのことを想定していた。そしてそれは現実になった。「新英語指導案」は都立レベルの英語なら100点が取れるテキストとして信頼を得ていった。早稲田の英語で竹の会の「入試英語指導案」が通用することも実証された。平成10年早稲田実業高等学校に合格した鈴木君は、「入試英語指導案」の前身、「英語ポイント集」を使って合格を果たした。かの「英語ポイント集」は、中2入会時英語2の生徒が都立入試で英語満点を取ったなどさまざまな伝説を遺した。
⭕️閑話休題
英文解釈指導の研究のこと
英文解釈については、旧帝大は、長文読解がほとんどであり、受験時代は、わたしも戦略的に、勉強した。まず単語を1万語ほど覚えることにした。わたし流の語呂合わせで、三か月かかった。読解のためには、原仙作の「英文標準問題精講」を50回は読んだ。しかし、今となってはなんとも無謀な勉強法であったかと思う。後年、中高生に英語を教える頃は、五文型による英文解釈法の大切さを痛感した。その後様々な名著を読むにつけ、英文勉強法をわたしが如何に知らなかったかを悟ったものである。わたしは、中学生に英文解釈を指導するとき、5文型思考というものを徹底して叩き込むが、もしわたしが受験時代、今の私に教わることができたならとよく思う。今のわたしの悩みは、英文読解用の副読本が、手に入れにくいことだ。高等学校用の副読本は高校教師でないと注文できない。
次回予告
竹の会の正体(4)
竹の会は、都立中高一貫校専門塾である。
幻の名著「英語ポイント集」 その中身を受け継いだ「入試英語指導案」 高校入試英語の基本事項を完璧にまとめた「新英語指導案」
平成10年までの「英語指導案」三部作
初代「英語指導案」
平成10年当時まで竹の会の主流指導書であった「数学ベーシック」
今は、その主要な問題は、レジュメ集「入試過去問撰」として詳細な解説をつけられて、再現されている。
青山学院高等部、都立新宿高校生のための高校英語授業記録
(新宿高校生Tさんの講義ノートから制作)