2019.01.04
今年の冬はわたしにはかなり過酷です。私的なことで精神的に参っているところに朝6時起き7時に家を出て、それから帰るのは夜9時帰宅、帰ってから気がつけば午前1時過ぎ、慌てて就寝ということを繰り返しています。今年のような日程は、これがもう最後になるかと思います。年齢的にかつ体力的に無理でしょう。今後はなんらかのかたちで縮小していくしかない。ただ今のように、渋谷B教室が人気が出てくるとは思っていなかった。本年の主軸となる小5を見ても、渋谷Bの伸びは素晴らしいものがあります。つまり、実力的には、渋谷Bが渋谷Aに逆転している。これが偽らざる真実です。今のように、渋谷Aが騒がしいと、静かでひとりひとりが勉強に集中していると言われている渋谷Bに人気が集まるのは当然かもしれません。
実は、受検目的で、小5に竹の会に仮合格して入会した人たちについては、正直受検は難しいと判断しておりまして、自主的な退塾の申出を期待しているというのが本音でございます。特に、渋谷Aをここまで騒がしい教室にしてしまったのは、学力的に、集中して勉強できない子の増加のためと認識しており、わたしとしては、もとの渋谷A教室のような静寂に支配された教室に立て直すことがひとつの課題、緊急の課題と考えております。
◎遅い子、時間がかかる子は合格など期待しないほうがいい
受検にとって模試というのは、ひとつのバロメーターであることは確かです。模試で成績が悪い子が受かることはまずない。特に、いいというのも確実な合格の徴表にはならないことは経験が教えるところですが、受検を失敗する子というのは、やはり精神の弛みが共通にある、そう思います。これは精神の弛みのある子というのは、生活が不規則であるということ、そして不規則というのは、不安定の根拠でもあります。もう少し性格的なことを言えば、失敗する子というのは、飽きっぽい性格の子です。好きなことにはすぐ熱中するがすぐ冷める、こういう子は受かりませんね。
子どもの能力などというのは、たいてい時間で判断できる。時間のかかる子は、やはり能力的にはよろしくないということです。時間がかかるということの別表現が遅いということです。できる子は速い。これは頭の回転の問題です。
ただもうひとつ別の話もある。頭のいい子ほど先を読むために、諦めがいい、やりもしないで諦めてしまう傾向があるということです。とろが受検というのは、最後まで諦めないで、必死に挑戦し続けたものが、受かることが多い、これも真理です。合否がわからない、予測できない、こういうとき、模試の判定というのは、ひとつの判断資料になる。例えば、竹の会では、例年富士や九段志望者には、大原の模試を受けてもらっていた。あの模試で合格可能性80%や70%をとっても落ちるし、50%しか取ったことのない子が受かる。これはこの模試が実は参考にはならないということを語っている。しかし、頭のいい子が受けたら80%を取り、頭のよくない子が受けたら50%ということはあり、これもひとつの真理を語っている。が、模試で頭のいい悪いは、わかっても、合否はこれとは別ということである。
竹の会が推奨しているのは、早稲田進学会の模試ですが、竹の会では平成22年から受けてもらっています。最近は、受検者数がかなり落ちていますが、大原や日能研などの受検者があまりにも少ないのと比べるとまだましかもしれません。昨今は大手塾が自前の模試を実施しており、全体の位置を掴むのが難しくなっております。それに私立難関受験者の併願が増えているため、さらに判断が難しくなっている。
ひとつの目安として、わたしは過去の合格者は、早稲田の模試で140点超をとっていることを知っています。上位者に名前が載らなくても140をとる子の合格の可能性はある、ということです。140未満の合格例はほとんどない。
◎7回解き直しが合格の扉を開く
7回解き直しをやり抜いた子が受かる、受かってきた、これは竹の会では、真実です。過去問を未だに終えていない子らがいますが、わたしはじっと待っています。我慢のしどころです。7回解き直しができないほどにこういうことをやるのは戦略的には失敗です。今日はもう2日目です。もう終わっていなければならない。遅いことは失敗を意味する。
これから本番までどう過ごすか。
適度な緊張感を維持させることです。そのためには、ひたすらこれまでにやったレジュメ、過去問の解き直しをすることです。いろいろ考える前に、とにかく解き直しをしなさい、ということです。