2023.09.20
🔛方向を手探り
わたしは専門家なのか、とよく考える。
専門家ならたちどころにどんな問題も解いてしまうのか、というと、必ずしもそうではないだろう。ところが、世の専門家と称する、自称専門家と言われる人たちが、後付けの説明をする人たちであることをわたしは度々目撃してきた。わたしは、世の専門家と称する人たちが、なにもかもわかっているかのように、難しい入試問題の解説をするのを見ていて、かなり違和感をもって,いや懐疑的に見てきたわけです。ほんとうにこの自称専門家は最初からわかっていたようにこんなに明快に解けるのか。
そう思うのはわたしが必ずしもそうではないからである。
わたしは、どんな問題まず自分で解くことを信条ときてきた。だから難問に出会えばそれなりに時間はかかった。ただこれまでに一度も解けなかった問題はない。ただ一問解くのに何日か,かかったということはよくあった。
だから世間で言う、なんでもわかる、たちどころに解明してしまう専門家というのが、いるとしたら、とてもそういう人には敵わない。
わたしは、まず添付の解答、解説は答え合わせ以外では見ない。先に他人の解法を見ると、どうしても影響を受けてしまう。というか,先入観念が邪魔をする。だからとにかくわたしの解法は、オリジナルであるのが特徴なのだと思う。考えてみれば,竹の会のレジュメの解説はすべてわたしのオリジナルであった。過去問集は詳しい解説のない,略解だけ,ほとんどが答えだけのみくに出版の,通称銀本しか使わない。解説がないのがいいのだ。
巷の解説書は,まず解答ありきで,どうも後から考えた,後付け解法が罷り通っているようで,決して読まない。読みたくもない。
わからなければ,延々と考えるのが,わたしのやり方である。
難関校の指導に際しても,決まった方法というものはなく,難事が生じるとその度に「打つ手」を考えて,方向を手探りで,解決してきた。方法は子どもの能力,性格に応じて千変万化である。成功した同じ方法がそのまま使えることはほとんどない。
いつも手探りでもっともいい方法を探し,手を講じるのがわたしのやり方であった。
だから世に言う,自称専門家の自信に満ちた発言などわたしにはない。
🔛高校入試 「理論理科ポイント集」の執筆
現在、「高校入試 地理ポイント集」の執筆に力を注いでいるところですが、この本を書いているとき、ふと思いました。もしかしたら、次は理科かな、と。理科を書くには、やや抵抗がありました。難題は、図をどうするか、でした。わたしの数式ソフトで、作図して、どこまで可能か。特に、作図は、画像処理される。これは印刷のとき、ややボケるのではないか。また、理科一般に使われるカラー図版は無理。だから理科を書くのは、抵抗があった。かつて平成5年ごろだろうか、都立の理科をまとめてテキストにしたものが、残っていた。それを今読み返してみると、図など一切ないのに、なかなか「よくわかる」。これは、理論を軸に書いたらそれはそれでいいのが書けるのではないか、と思った。理科は、だいたい40テーマに絞られる。理科は、実験、観察、それから計算問題と言われているところ、要は、理論なのだ。化学式、イオン、電子、元素、オームの法則、天体の動き、ポイントは決まっている。そういう要点について、理論と計算の法則を要約する、というのは、ありではないか。とにかく、書く価値はありそうだ。
実は、わたしは、算数、数学の解説集を是非とも書きたい、そういう思いをずっといだいてきた。
ネックになってきるのは、入試問題の著作権だ。これが解決すればこれからどんどんと書くつもりだ。
「地理ポイント集」の次は,「理論理科ポイント集」の執筆になりそうです。
「地理ポイント集」は,10月半ばの発刊に向けて,執筆しております。
🔛中2までは、優等生だったのに、中3になってわかること
まず選んだ塾を間違ったこと、学校でいい成績を取るための塾、あるいは学校で落ちこぼれないための塾、そういう塾に行ったこと、ですね。
そもそも高校入試というものをわかっていなかったこと、これがすべてです。
中3の7月なら模試を受けると想定すれば、そこから逆算すれば、いつまでに勉強を完成させていなければならない、ということが、わかるはずです。
中3になって、中3の履修事項を勉強する、そんなことしたら、入試科目が終わるのは、いつのことですか。入試問題は、教科書のレベルではないんですよ。英語だって、長文読解をいつ訓練するのですか。
理科、社会は、膨大な範囲です。これも中3から始めるのですか。
中3は、受験勉強だけやってればいい、ということではない。内申に関わる定期テストのための準備、提出物、学校行事、部活に時間を取られる人だっている。つまり、中3で受験勉強のin-putをやるのは、もともと無理なんです。高校入試の準備の中核となる部分は、中2までに完璧なまでに終わらせておくこと、これが正解です。
サピックスや早稲アカの進学クラスならそういう流れになっているでしょう。かつての河合塾のグリーンコースというのが、これにあたりますね。
竹の会の中学指導は,高校入試を見越しての早期の前倒し指導にほかなりません。
部活をのんびりやってれば少なくともトップ都立はないでしょう。難関私立なら中1までに中3を終わらせることです。
🔛竹の会のレジュメだけで合格できる‼️
早稲田進学会模試の衰退
最近は受検者数激減が目を覆うばかりである。小石川模試が70人前後ではお話しにならない。
近年気になっているのは,問題の使い回しが目に余ることである。小石川模試で用いた問題の一部を,高いカネを取っている三科型模試に流用しているのだ。去年以前の問題を使い回すということは,実は以前から気がついていた。これでは公正な判断はできない。
新作制作に手が回らないの真実ということか。新作を作るには費用と人材が必要であるから,そこのところですでに行き詰まっているということか。
内部受検者と外部受検者で模試は公平に実施されているのか。内部者は授業で有利に扱われていないか。もしそうであれば模試の結果は本番の順位を予測しない。
これは内部者の得点が通常高い傾向があるのではないかの疑いがあるからである。
ちなみに竹の会の本年の桜修館合格者の早稲田模試の結果は,酷いもので早稲田模試の基準からの合格にはほど遠い。
都立中学には、統一模試がないため、どこそこの模試で合否を判断することは、できない、のが現状である。
大手の都立中高一貫校対策塾の都立中対策模試は、使えない。一般に質の低い子が多いと思われる大手塾の模試は,そのレベルに疑問があるのは否定できない。
サピックスなどの進学塾の模試も使えない。偏差値模試であり,内容は適性問題とはほど遠い。
結局,現在東京にはまともに使える模試がない。
🔛合格判定は竹の会基準で‼️
令和5年合格者の判定は,竹の会の「合否判定レジュメ」でした。これは令和3年に桜修館に3名合格した年にも使いました。
早稲田進学会模試では、不合格判定の子たちが,竹の会判定で合格しています。
竹の会レジュメ判定では、合格というのは,そろそろわたしも自信をもっていいのではないか,と思うようになりました。
それなら判定用の,究極のレジュメを作ろうではないか,今はそう決心しました。
竹の会の子たちは,竹の会制作の模試をと言いますが,それが合否判定レジュメになるのかと思います。