2022.12.03
都立中高一貫校受検
なぜ正答率が悪いのか⁉️
小6になって「伸び止め」(私の命名)という現象が、去年の小6に顕著でしたが、さらにその前年の小6も同じでした。この2年、これまでに経験したことのない小6の症状に驚きは隠せませんでした。「伸び止め」というのは、言葉の通りで、伸びが止まることです。それは模試の結果に如実に反映されました。小石川模試で、300点満点で100点に届かないのです。そしてこの症状はずっと変わることがなかったのです。100点に届かなくても回を追うごとに得点が上がり遂に合格ということにはならなかった。どうしたことなのでしょうか。
なぜこのような伸び止めが生じるのか、いろいろ思い当たることはあります。
①そもそもの才能がなかった
これは、レジュメの正答率に如実に現れます。進度については、わからない→解説をもらう、を繰り返していれば、進度は速いが、中身はない、ということになります。時間をかけて考えたが、わからない、それで解説もらう、というのはどうか? 全く中身がないことはないが、「解けない」というのは、やはり適性に、能力が追いついていないということですから、解説読んで「わかった」としても、越えられない、と思います。
合格する子というのは、レジュメに合格ハンコを重ねていくほどにそれが自信となって、さらに合格ハンコを積み重ね、合格→自信 の連鎖が化学反応を起こす‼️ といえます。
このように受験というのは、如何にしていい循環に乗せるかが勝負であり、自信の連鎖の波に乗ること、これに尽きます。
それにはどれだけ手をかけてやるか、です。手をかけるには、とにかく指導回数が多ければ多いほど合格に近づくということです。本年開成、筑駒合格者しかり、都立広尾、東京農大第一合格者しかり、です。指導回数を極限にして、手をかけたから受かったのです。手をかけて自信をつけて、さらに指導回数を最大にして、手をかけた。だから受かったのです。
②季節講習を受けない!! 少な目に出る‼️
いずれも絶対やってはならないことです。公立志望の親にはよくあります。
受検するのでしょ。塾の季節講習に出ないというのは、受検にマイナスの行動ですよね。季節講習というのは、塾の生命線です。ここで合否を決める、という勝負どころです。季節講習の意義を語るのも剣呑なのですが、受検すると言って、季節講習をスルーするのは、受かるつもりはない、としか思えません。塾も責任が持てない、と言うしかない。 実は、去年は新型コロナがピークだったこともあったのだとは思いますが、受検するというのに、季節講習は受けないという子たちが、いまして、懸念した通り、小6になって、伸び止めになり、模試では一貫して点が取れないままに本番を迎えてしまいました。季節講習があるから合格できるのだ、ということが、わかっていないのです。これが、公立に特有の親の姿勢だとは思いますが。
③間を空けることの悲劇
帰省先、旅行先で勉強するから、という言い訳を言う人もいましたが、そんなのまやかしです。旅先で、周りが浮かれてるのに、自分だけ勉強している図などない。
小6で、これはないと思いますが、無理をしてでも帰省する家庭はあり、絶対に譲れない選択なのでしょう。小5だと「まだ小5だから」とでも思っているのでしょう。昔ほどではないが、やはりあります。一つだけ言っておけば、過去の合格者には、そういう形で間を空けた人は一人たりともいません。虫食い出席の子の学力は落ちます。きちんと出席している子との差は明らかです。レジュメの進度、正答率にあきらかに差が出ています。やはり、伸び止めが気になります。小6になって、最初の模試で、どうなるか、です。
指導時間というのは、多ければ多いほど効果がある。それには、とにかく「間を空けない」ことです。これが実は一番重大かもしれません。新型コロナもそうですが、何かと「体調不良」で休む、休ませる親がいますが、指導が、途切れ途切れになり、毎回が、双六でいう「振り出しに戻る」なわけです。「間を空ける」と、学力は絶対伸びません。
これと逆に、指導回数は多ければ多いほどそれに比例して伸びます。指導については、これだけでいい、という回数はない。これは昔から受験直前には毎日でも指導したわけですが、とにかくそうすると面白いように「受かる」わけです。竹の会には、昔は、Sコースというのがあって、竹の会の用意するすべての時間に出席できた。当時は、月曜日から金曜日まで、15時〜21時(22時の時代もあった)までやったから、それはそれは過酷なものでした。そして当時の竹の会の奇跡的と言われた合格者たちは、例外なく、このSコースの子たちでした。受験で、S以外のコースが成功することはまずなかったのです。この当時からわたしにはわかっていました。とにかく時間をかければ受かる、ということが。だから、季節講習に参加しなかった、最低の時間コースを申し込んだ、そういう子たちが、落ちることも予想できました。しかし、それは親の選択であり、わたしは時間が足りないことを承知で、やれるだけのことはやってきました。この時、わかったのは、時間が絶対的に足りなければ、必ず落ちる、ということでした。竹の会の奇跡的合格と言われた人たちが、かけた時間は文句なしに合格をもたらすものだったのです。
夏休みのSコースなんかは、一日10時間、25日を敢行したものです。
平成10年に、早稲田実業高校に合格したS君と日大二高に合格したNさんの合格体験記にも、竹の会の長時間指導のことが触れられていますので、竹の会HPの合格者の声から転載しておきます。
※平成10年 早稲田実業高校に合格したS君
僕は小学生の頃、母に連れられ「竹の会」にいつの間にか入会していた。
それから中3の受験までお世話になってきた。その間記憶に残るエピソードもたくさんある。雪の降る日にみんなでカップのみそ汁を食べたり、ベランダになぜかたぬきの置物があったり。
そんな中で一番印象に残るのはやはり塾長「阿部雄彦」先生のことでしょう。
気さくに「雄彦ギャグ」と呼ばれるオリジナルジョークをとばすコメディアンの姿があって、それはそれはスゴイ(?)人なのです。そんな先生に僕らは笑わされて、そしてはげまされてきたことでしょうか。
中3になってから、一日4~5時間、講習の時は一日10時間以上竹の会にいるという日々だった。普通の人間なら、そんな長い間塾に閉じ込められたら苦しみを感じるだろう。しかし、竹の会において僕はそんな苦しみを感じたことはない。
竹の会の不思議な魅力にとりつかれたのだろう。
その魅力の一つに竹の会のオリジナルテキストがある。
他の塾のテキストは、妙に難しいものが多い。竹の会のテキストはそんなものと違いました。そう難しいものでもなく、基本的なことがしっかりとおさえられたものなのです。ですから、イヤにならずにじっくり解けたのでしょう。自分の可能性を極限まで引き出してくれる自由さあふれる指導法。
最後に、竹の会の何がいいのか。
その楽しい雰囲気、素晴らしいテキストもあるでしょう。
しかし塾の根本である「指導法」がカギになるのでしょう。自由さあふれる指導法。それに自分があえば、自分の可能性を極限まで引き出してくれるだろう。個人的な考えですが、竹の会の指導には単純であればあるほど合うのじゃないかと思います。何でもスナオに受け止められる人の方がイイでしょう。僕がとてつもなく単純な人間ですから。
※平成10年 日大二高に合格したNさん
私は数学が苦手だったのですが、竹の会に入っている友人が「数学のテストの点数が上がった」と言っているのを聞いて、入会を決めました。私自身も入会後、いつの間にか数学と英語の力が伸びていたように感じました。
竹の会は先生と生徒がよい具合にうちとけていたと思います。
冗談を飛ばしあったり、学校の事を話したり、時には厳しく叱られたり。こういう光景は竹の会ならではの温かみがあって、とても印象に残っています。先生と生徒が信頼し合っていたから、わからないことは、先生に質問しやすかったし、私達が納得のいくまで、説明して頂くことができたのだと思います。生徒同士も学校や学年を問わず、仲が良かったので、精神面で助け合うことができ、とても楽しんで勉強できました。
今から考えれば、三年生の夏期講習や冬期講習はすさまじいものでした。
朝9時~夜10時という長時間の勉強は初めての経験でした。
最初の頃はすぐに疲れてしまい「体がもつわけがない」と思いましたが、日が立つにつれ、体力と集中力がつき、「一日があっという間にすぎてしまう」といった感じでした。長時間、机に向かうことができる環境を先生が与えてくださったので、自分なりの勉強のリズムをつかむことができました。
それは高校生になった今でも大変役に立っています。
竹の会で毎日勉強していたので、家では単語や漢字を覚える程度。入試の直前や前日も数学と英語を見直しする程度でゆとりのある生活でした。
入試の日は少し緊張したものの、やるべきことはすべてやっていたので、心には余裕があるぐらいでした。数学でわからない問題が出ても、日頃から先生に「捨ててもよい問題」と「絶対に解かなければならない問題」の区別を教えてもらっていたので、特に焦ったりするようなことはありませんでした。
竹の会に入る前、私は数学でわからない問題があればすぐに答えの本を見ていたし、英語もただ問題を解くだけで、要点をおさえていない勉強をしていました。しかし、竹の会に入って私の勉強の仕方では伸びないということを教えられました。
例えば数学ではまず基本を教えていただき、次にプリントで問題を解きます。
この時点で、私が理解していないところを先生が熱心に教えて下さるので、基本問題は完璧にできるようになります。入試の問題は一問につき一時間くらいは自分で考えます。それでもわからなかった問題は先生が解説して下さいます。一生懸命考えた問題はその分、解法も頭に焼きつきます。
この「考える」というスタイルは竹の会で得た一生ものの宝です。
英語では、オリジナルテキストが大いに役立ちました。
重要な構文や文法、入試頻出問題を選りすぐったものなので、このテキストだけで、英語はほぼ完璧です。長文も普段から難しいものを出されるので、入試問題を解くときに簡単に感じました。
竹の会で学んだことのすべてが、高校に行っても役に立つことばかりなのです。
私にとって、現在の高校は挑戦校だったのですが、ここでも竹の会の勉強法は通用するので、塾に行かなくても十分上位の成績がねらえます。大手の塾には決して真似できない入試指導だと思います。少人数なので先生の目が隅々まで行き届いているように思いました。また、個別指導とも違い、友達をライバルとして意識し、切磋琢磨することも出来ました。