2024.09.01
○都立公立中高一貫校には、信じられる模試がない❗️
竹の会が平成21年から利用してきた早稲田進学会の模試も今や参加者が100を切って久しい。往年は500人ほどいたのに。近年、過去の問題の使い回しが目立ち、手抜きも甚だしかった。内部の生徒に解ける問題を出しているのではないか、という疑いはかなり前から、あった。異常に高い得点を取る生徒がいると疑いたくなる。
竹の会では、とにかく早稲田進学会の模試は受けてもらってきた。参加者は、100を切る。それでも名前を載せられない子はいたからだ。
ここ何年かは、竹の会で合否判定のためのレジュメの成績で合否を判定している。内申があるのが前提ではある。
これがかなり正確に実力を判定し、合格を予想している。
都立中高一貫校は、都内の大手塾が各自に模試で商売をしているので、志望校ごとの全志望者の中の位置を測れない。これは受験生にとっては不幸なことである。高校入試だと今年はV模擬一択であり、都内の例えば都立青山志望者は全員が受けるだろうから、かなり確度の高い合否データが得られる。これに対して、都立中高一貫校には、そういう信頼できる統一模試というものがない。なぜなのか。大きな理由は、高校入試の都立は、皆んなが行かざるを得ないが、都立中学は、試すという意識が強く、まだ高校入試があるから、それほど危機感がない。それは、倍率に現れる。高校入試の都立は倍率2倍を超えるのは、2、3である。ほとんどが1.5前後。
これに対して都立中高一貫校はその数も少なく、倍率は5〜8倍とかなり高い。高校入試の場合は、もともと業者テストとして、模試専門の会社が育ってきたが、突然作られた都立中学には、そういう模試専門の会社というものがなかった。こうして、都立型の大手塾は、自前の模試を大勢集めた塾生に実施するようになり、進学型の早稲アカやサピックスも独自の模試を主催した。日能研、栄光、z会、大原などのバラバラの模試によって、志望校の正確な位置を知るのは凡そ不可能となったのである。
さて、それではどうしたらいいのか。幸い竹の会には過去の合格者の実力がレジュメを通して測れる。特に、直前に使用する「合否判定レジュメ」は、かなり正確に実力を測ることができることが、実証されている。
○ポイント集の心
「新英語ポイント集」の元となった「英語ポイント集」は、急遽早稲田実業の推薦を受けることになった生徒のために制作した20ページほどのプリントであった。早稲田実業の過去問10年分を逐一解きポイント化していったものである。その後、テキスト化に際して、さらに過去問を遡り、ポイントを増やした。このポイント集は、多くの受験生の合格に寄与してきた。「同じ問題が出た」、「すべてこのポイント集の中から出た」というのが定番の感想であった。ただ前々から偏差値70以上に対応するには足りないとは思っていた。
「新英語ポイント集」は、「英語ポイント集」を整理し、重複していたポイントを集約し、新たに、大学受験に対応できるようポイントを大幅に増やした。そのために参考にした大学受験参考書は、2冊を軸として参考に数冊を使用した。いずれも大学受験の名参考書と言われているものである。大学受験には、網羅的ではありません。ただし、重要とされるポイントは網羅しています。大学受験にも使えるようにしています。なによりも英語思考の基本を学ぶには最適と思います。英語思考とは、5文型による英文の解析ができることです。
「英語ポイント集」
理科と社会
これはやらないでなんやかやと言う人がいますが、実際に使い込んでみた人のみが、その真価がわかる、ということです。
その価値は、使った人、つまり、受験生だけがわかるのです。パラパラとめくっただけで、悪口を言う、いわゆる同業者、その他の類いには正当な評価はできない。
ポイント集は、究極の受験対策書です。特に、これまで都立で理科社会が取れないという受験生の悩みを一気に解決する、唯一のテキストとなるでしょう。
今後、続編となる、「筑駒・開成のための理科」「同社会」は、まず、ポイント集を完全に回して、取り組んで欲しいと思います。
待望の数学シリーズは、これから竹の会の主力シリーズとなると思います。もともと竹の会は数学で定評を、得てきた塾です。
また算数についても竹の会には資料が豊富であり、時間が許せば、算数シリーズにも取り組みたいとは考えています。
国語については、一つは、著作権の関係が面倒臭いというのがあります。実際に出題された文章で解法を語るというのが、普通にできないのが、この科目の特徴です。
ただわたしが実際それなりにの書を読むときの意味取り、意味の追跡、意味を繋いでいく過程、そういうことの実況中継はできます。
読解という目的に沿うものとして、私なりの国語読解法というものは書けそうに思います。ただそのためにはもう一度読み直したい本、さらに読もうと思いながら読めないままにいる本をすべて読み終わってからです。
竹の会との訣別の日のこと
もうお気づきの方もいられるかもしれませんが、これまでの草枕の公開ページは、現在は会員ページにのみの掲載となっております。HPの目的は新規会員開拓にあるのは当然ですが、要は、それをやめたということです。現会員の指導をもって、終わりにしたいということです。
なお、これまでの「草枕」は、加筆削除して順次シリーズとして書籍化していく予定です。
なお現会員でも勉強に前向きのスタンスのない子には、早期の退塾を勧奨します。私の時間をそういう子に費消したくありません。もう時間を無駄にはしたくないのです。
将来的には、生徒は10名以内にとどめ、これまで先送りしてきた研究、執筆活動に力を注ぎたいと思います。
本年10月は竹の会開設40年目に突入します。それがひとつの節目になるかと思料しているところです。
竹の会は、今後は少数の子を細々と診ていく、つまりわたしの趣味の指導とし、入会試験を高度なものとして、開成レベルの子も視野に入れながら、英才指導を愉しみ、懸案の執筆もしていく形を想定しております。
だから生徒は一人でもいいのです。つまり、事実上竹の会は終わります。
いつか来ると思い続けてきた竹の会との、訣別の付け方を探して続けてきた、わたしの「答え」になるのか、と思います。