🟣受験はアウトプットだ❗️

🟣受験はアウトプットだ❗️
　くれぐれもアウトプット　オンリーで⁉️
　インプットのアウトプット化❗️

　受験という目的のある勉強に限って言えば、アウトプットによって、知識を獲得していくのがベストの方法だと思う。これは受験指導歴40年の経験から言えることである。
　ところがわたしは大学受験のとき、アウトプットではなくひたすらインプットで必須知識を頭に入れていった。それはそもそもの知識がなかったからである。ゆっくりと勉強する時間もなかったからである。なにしろ時間がない。しかも頭の中には知識もない。だからインプットしかなかった。受験までだからもアウトプットに使う時間もなかった。問題集も模試もやらなかった。模試は受験の前年の10月だったか、11月だったか、忘れたが、とにかく受けてみた。結果は、番外だった。わたしは知識がないのがわかっていたから、とにかくひたすら覚えた。ただ読んだテキストが問題本位だったことはある。アウトプットを兼ねていた。
　今塾の指導者となって言えることは、力をつけるにはアウトプットしかない、脳に刻み込むにはアウトプットしかない、ということである。インプットの段階でも、できる限りアウトプットに引き直してやるのがクレバーである。インプットされた知識は、アウトプットで生かされる前提である。この知識が試験で出されるとしたら、どのように出されるのだろうか、そう考えながらアウトプットを想定して眺めるのである。
　ノートは作らない。時間がかかるから。問題集1冊、しかも信頼のできる問題集、それを解く過程で、インプットするのだ。アウトプットという頭の働きの状態で、インプットするのだ。インプットという過程は、頭が、意識が、受け身の状態で、与えられる、待つ状態で、理解するというクッションを通したとしても、これを続けていれば、頭は次第に不活発になり、眠くなるのがオチだ。とにかくインプットというのは、消極的な頭を作り出す。
　問題を解くという積極的な意思が、働くアウトプットの状態が、同時にインプットを覚醒的な状態にして有意的にするであろう。
　知識というのは、ただ読む、覚えるというのは、恐ろしく退屈で眠りを誘う以外何も残さないであろう。
　だから、ある特定の問題意識をもって、読む方が格段に頭に入るのは、そのためである。
　わたしは、平板な知識集、テキスト、専門書を読むときは、1ページから読むことはしない。いやかつてはそういう読み方をして、随分と無駄なことをしてきた。500ページ以上ほどの大著を1ページから律儀に読むというのは、誠に愚行の極みではないか。悪文というのが結構あり、国立大の先生でも、2ページ以上、句点のない文章があり、それもあまりにも曖昧に指示語を使うものだから、途中で意味が追えなくなるのだ。今考えれば、こういう悪文を書く人の本など読むに値しなかったのだと思う。
　とにかくやたら指示語が多い本は読まないに限る。
　氾濫する書籍、わたしの経験では、駄本ばかりで、真の良書に出会うことは少ない。肩書きで書く輩も多い。論理破綻も平気、国語の文法もいい加減、論理が恐ろしく浅くて、感情語を恣意的に多用する。主張は主観で根拠がない、なのに断言する。参考書も駄本花盛りだ。

　「シリーズ」と名の付く参考書はまともなのが1冊あればいい。そもそも均質に良書など書けるはずがないのだ。わたしは職業柄さまざまな参考書を手に入れて読むことが多い。だからいい参考書に出会うということが難しいことを知っている。ただ鑑識眼が備わったのか，タイトルを見て大凡の見当はつくようになった。今は自分で参考書を書いたほうがいいと思うようになって書くようになった。

　受験というのは、参考書にかかるところが実は大きい。これまでも受験生には季節講習の機会にカネを惜しまず手に入れて与えてきた。竹の会では季節講習に参加しないとテキストが手に入らない。特に、節約型のコースではテキストの配布は原則ない。参考書の費用まではまかなえないからである。