🟧なぜ成績が上がらないのか❗️

🟧なぜ成績が上がらないのか❗️
　成績が上がらない生徒の特徴は、「遅い」、なのに正解率が甚だよろしくない、という点において顕著である。「遅い」から遅れる。「遅れる」というのは、積み残しがある、ということである。勉強というのは、遅れが何にも増して致命的である。遅れる、遅いのは、能力の問題が大きいのだろう。中学の場合は、数学、英語が90点超をいかないのは、「遅い」「遅れる」子の徴憑であり、こういう生徒は早くから手をかけなければ、どんどん遅れていく、だけだろう。
　だからわたしは、相談を受けたら、指導時間をかけなければということをそれとなく言う。手をかけるというのはカネのかかることだから積極的に勧めることはしない。すべて相手の親の判断に任せるということであ。だがここで結局不作為なままにすれば積み残しはどうにもならないところまでいく。指導時間を増やすことはなく、遅い、遅れたままにすれば、結局落ちるところに落ちる。自明のなりゆきである。
　手をうつ、手をかける、こういう生徒には、これしかないのに。タイミングを逸したらもはやどうにもならないのが、受験である。何度も言うが、規定の回数、時間では、受からないのだ。よく塾に文句を言う人は、最低の時間、季節講習も最低の時間だけ受けて、文句を言うのである。最低の時間だけで、成績が維持できるのは、それなりの才能がいる。だから受験は目一杯取って、それでも受かるかどうか、そういうことをするのが、多くの大手の親たちである。できないと思ったら、さらに塾に通わせ、個別指導に申し込み、家庭教師をつけ、季節講習はオプション講座すべてを取る、そこまでやって、つまり、心置きなく手を尽くしているのが、大手に子どもを、通わせる親なのだ。
　そこそこ最低の回数を通って、文句を言うのは、そもそも塾をどんなものと思っているのか。
　何か、崇高な特別なところと思ってでもいるのだろうか。もともとこういうものにカネなど出したこともない親が曲がりなりにも塾に入れてできるだけ安く済まそうとしてきた、そういうことなのではないか。公立中高一貫校を志望する家庭というのはこれまで塾など出したこともないという家庭がほとんどであったのではないか。受験など無縁としてきた家庭ばかりではないか。だからこれだけおカネを出したのに、これですべてやってくれる、と思うのであろう。塾というものを知らないにしても、自分で勝手にこういうものだと決めて、カネはかけない、これだけで受かると信じて、「先生の言われるようにすべてやったのに」と爆発する。やれやれである。
　塾を日常とは別の世界にあるもの、これだけカネをかけたから（飽くまで主観的な感情）、受からなければ塾の責任だと言い出す。
いやいや、塾は、受験の競争率をゼロにする神の技など持ち合わせていませんよ。塾は個人の競争において、相対的に、他の受験生よりは、有利にすることができるだけです。しかも、最低のコース、節約コースだけで有利にするなど最初からない話しです。

　わたしはどうすれば合格するかよく知っています。昔から竹の会の合格者は手てをかけた場合に限られていたからです。わたしはボランティアで合格させたことは一度もありません。対価をもらってもらったらもらった分のことをやる，一切手を抜くことなく全力で指導する、そういうことをしてきただけです。節約コースを選んだ子に責任を感じて合格させるべく対価に合わぬ指導をするということはありません。それはボランティアのやることです。わたしはプロです。これは大手だって同じです。オプション講座を申し込んだ者にだけ特別に力を入れる。つまり特別なことをしてもらうには特別のおカネを払うしかないのです。わたしはプロと表現しましたが、大手は商売というでしょ。どちらも似たようなものです。