2025.01.09
🟧弱い人間は学歴社会の外❗️
受験というのは、タフな精神、強靭な精神が求められる。特に、逆境に強い打たれ強さが、そして強かな精神が、なければとても学歴を勝ち取ることなどできない。
わたしは、九州大学に受かった年の前年の10月だったか、11月だったか、大分県の全県模試を受けた。結果は、酷いという話しではない。大学受験などするのがおかしいという成績だった、と記憶している。さすがに気落ちしたが、それでも「必ず受かる」という強い意志が、わたしをひたすら勉強に駆り立てた。朝から晩まで机から離れることなく、参考書を回した。この方法と決めた方法に迷いはなく、毎日毎日休むことなく、ひたすら読んだ。わたしが勉強を開始したのは、合格の前年の9月から翌年の2月まで。6か月だった。8月まで東京横浜間を往復して6トン車を運転していたのだ。勉強の勘を取り戻すのも容易ではなかった。何もかもすべてが、マイナスの環境であった。けれどもわたしは決して負けない、潰されない、と何度も心に繰り返した。逆境にはもう慣れっこだった。いつもわたしにはこれ以上ないという逆境しかなかったからだ。落ちたらまた東京に舞い戻るしかない。
だからテレビで、新聞で、わたしの番号、名前が告げられ、載ったとき、わたしは心が一瞬無になった。ああ、終わったんだな、そう思った。そしたらスーッと涙が流れてきて、あの逆境の世界のことは忘れてしまった。
諦めてはいけない。諦めたら俺にはもう生きる人生はない。死んだ人生、そんな人生なんて生きたくもない。だからオレは負けない。必ず勝つ。
あの頃、ブームだったマカロニウェスタンが好きだった。荒野で孤独に戦うガンマンに自分を重ねた。心はアウトロー、それで自分をなんとか保てたのかもしれない。
何にも負けない不屈の精神、これがいつも心に宿った。逆境がわたしの人生なのだ、と開き直った。順調な人生、なんとか生き抜くという苦悩のない幸せな人生、楽かもしれないが、そんな人間、人生は退屈で耐えられないかもしれない。だから逆境がわたしに合っている、そう開き直ってきた。
子どもたちを指導するようになって、子に甘い、過保護の母親、父親を見て、その子の我慢のなさ、我儘から、温室に囲われ続ける、わたしから見れば自滅、人生の敗者でしかない子を見てきた。だから竹の会に残る子はタフな子なのだと思う。わたしは過保護の温室の中でしか生きられない子はわたしとは関係ない世界の子なのだと忘れてきた。
人生はタフな精神だけが自分を救ってくれる。わたしはそう信じて生きてきた。