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🟪不安に殺される時代

2024.11.26

🟪不安に殺される時代
 あなたたちを殺すのは、あなたたち自身です。あなたたちは、脳内に制御不能な、絶え間なく湧き起こる不安発生機を内蔵されています。
もともと不安は危険を回避する、人間に本来備わった防御本能の表れです。不安が予めの防御を可能にし、その不安が現実となったときに対処することができるのです。様々な不安が襲うのが現代社会です。不安がストレスとなりまた様々な精神疾患を生み出しました。ガンの80%はストレスが原因だとされています。現代人は、心配性、いや心配症、さらに進んで神経症になる人も少なくない。
 あたかも自己免疫疾患に似て、不安の増大は、不安が心を支配する、自己不安疾患を起こし、正常な思考を追放し、不安から生起した偏見思考、マイナー思考が闊歩する。あるいは思考停止を結果する。不安は本来リスク回避のための神の授けてくれた能力であったはずなのに、不安が正常な判断を妨げる。
 🟣不安が高じた病
 取り越し苦労、気苦労
 物事を悪い方に取る癖
 (マイナーな方を選ぶ癖)
 (マイナス思考)
 読解問題を解くとき、選択肢問題で、不安が邪魔をして、もっともありそうにない肢を選んだ経験はないであろうか。選択肢の正否を不安が判断するのだ。
 読み取り過程においても、不安が邪魔をする。読み取りが自信のない解釈を選ぶ。
 さてこれは由々しき事態だ。不安が、正常な読み取り、判断を歪めるのだ。本来、不安はわたしたちの生存を助けるシグナルであったはずなのに、わたしたち過度の不安に悩まされる。
 不安が機能しないことがある。オレオレ詐欺に引っかかった高齢者は、騙される不安よりも、身内の危難に不安が向き、心がフリーズする。騙されるという不安がないのだ。このように不安が飛ばされるのは、他のことに気を盗られるからである。ほかの何かを信ずることにより、自己の防御反応である不安が働かないのだ。このように不安は
「信ずる」心が入り込むと途端に消え去る。つまり、不安は、信ずる心と、併存しないのだ。
 だから宗教を信仰する人には、不安がない。この意味で頑固な人にも不安がない。頑固な人は、何かに固執する、何かを頑迷に信じる人だからである。
 似非医学を信ずる人、素朴科学を信ずる人、迷信を信じる人、みな不安がない。というかこういう人たちは不安から逃げるために、無理に信じようとするのだろう。
 不安のあまり衰弱する人もいる。不安が心身に甚大な被害を及ぼし、心も体も蝕むのだ。
 確かに、わたしたちは、不安から予めの回避措置を取ることができる。しかし、不安というセンサーはあまりにも情緒的である。特に、不安というのは、次から次に新たな不安を派生し、心に襲いかかる。
 

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