2022.04.23
5月の連休の過ごし方について
連休は、受験生にとっては、いちばん勉強にできるチャンスかもしれない。かつて小6の話しであるが、5月の連休にキャンプに出かけた家族がいましたが、試験は失敗しました。お盆に1週間 法事と称して母親の里帰りにつれていかれた女子が失敗したこともありました。お正月は必ず家族で実家で過ごすという習慣の家庭がいましたが、失敗しました。わたしには、失敗の理由はわかりません。もっと別の何かであったのかもしれません。しかし、不思議とわたしには失敗するには共通の何が見えるのです。これはまた別の機会に書こうと思いますが、合格する子のタイプというのは、不思議な一致があります。例えば、きちんと敬語の使える礼儀正しい子であったとか、謙虚な姿勢はもともとの性質のようにも思え、私には恐れ多くてとても失礼なことは言えないと心からそう思っているような子が受かってきました。そういう子は受かる。わたしは過去の合格者を思い出してみてもそういう子が合格したように思います。
連休中、1日10時間勉強できますか。 私がこれを小6に要求したのは、平成21年のこと、あの年、入会した杉山太一君(桜修館合格京都大学法学部合格)は、最高一日17時間を実行した。平成23年小石川に合格(東京工大合格)した男子は、一日10時間を実行した。 あの時から、竹の会では10時間実行したら受かる、という流れができた。形だけの10時間、帳尻合わせの10時間、つまり虚偽を報告した者は当然落ちた。 虚偽と言えば、このところ私の予期と反した結果が出ることが気になっています。それは、算数が上級者になったことになっている者が、模試の成績が悪い、結果落ちるという現象が出るようになったことです。 常識的に、考えれば、実は、算数の実力、従って、思考力がついていなかった、いないということになる。 つまり、算数はみかけ上進んでいるように見えて、その実、そうではなかった、ということです。 説明を受けた問題しかできない、自らの工夫で解くということができないという子がいたが、こういう子も適性には通用しなかった。 竹の会では、上級レジュメとされる「推理の素」を2日で終わらせた、という猛者が出た。さらにこの子は超難解レジュメとされる「超速解」を3日で終わらせた。土日に終わらせてきた。不思議なのは、その子が塾ではなかなか解けないで、結局教わりにくることであった。 竹の会では、7回解き直しが、義務であるが、今年はこれをやり遂げたという報告も一切なかった。 中学生のみなさんが、本気で日比谷クラスに合格したい、と思っているのなら、もはや普通の楽しみは捨てなさい。勉強だけを見て前へ進んでください。時間が許すなら10時間勉強しなさい。開成、筑駒に受かるのに、どれだけ勉強したと思いますか。そういう人にとっては、連休は勉強がたくさんできる、最高の機会なんです。こういうときこそ勉強する者が、残るのです。人並みに娯楽を楽しんで、落ちたとき、こんなに頑張ったのに、と言って欲しくないですね。 あなたたちは、頑張ったら成功すると思いますか。みんな頑張っているのです。頑張っただけでは受からない。 試験とは、的確な方向づけが、その成否を決める。だから独学はハンディーなんです。指導とは、方向を誤らないように、時には、方向を微調整しながら、導いていくことなんです。 わたしには、例えば、都立なら国立(くにたち)とか、日比谷とか、受けたい、という生徒がいれば、その方向づけをする。このときに、勉強の方向づけをする。しかし、せっかくの方向づけも勉強で答えなければ、わたしにはもはや打つ手はない。中学生の多くが挫折していくのを見てきましたが、実行しない、勉強しない、それで一気に崩れてゆきました。