2023.04.15
会員ページ必読!!「受験に失敗する親!!」など執筆!!
7回解き直しが、奇跡を起こす‼️
「7回解き直し」は、過去問合格法と両輪を成す竹の会の伝統的受験戦略であった。
過去問合格法については、このブログでも何度か具体的な説明をしてきた。
要は、指導の教材が、過去問ということだが、例えば、2次関数を指導したいとき、◯◯高校の過去問が使える、という判断を瞬時にして、書架から取り出して、コピーして、解かせる、解いたら、診る、できていなければ、わたしの解答例を読ませる、という一連の動作なのだが、前提として、首都圏のほとんどの高校の過去問を過去30年分ほど揃えていること、その過去問をわたしも解くということ、がある。わたしの解答は、解説を兼ねており、手書き解答として、かつては、生徒たちに人気だった。過去問は、初期の頃は、学参のものを使ってきたが、すぐに声の教育社のものに変わっていった。あとコピー用としてプリントになったものを使った。
わたしは、◯◯高校の問題は、どのような問題なのか、正確に記憶していて、例えば、問題20問構成で、中学の各範囲から満遍なく出す学校の場合(帝京、東海大高輪など)、偏差値も考えて、初期の入試問題導入に使うとか、確率の大問なら例えば、国学院大久我山とか、瞬時に取り出してコピーして、やらせる、そういう指導を得意としていた。過去問を生徒が解いたら、採点して、解けなければ、わたしの解いた解答を作って渡した。わたしのこのような指導法を過去問合格法と呼んでいた。平成10年の早稲田実業高校合格はもちろん過去問合格法による指導であった。このときは、早稲田実業はもちろん慶應とか、開成など難関校の過去問も過去30年以上に遡って使った。過去問合格法は、解いた大量の過去問コピーを冊子に綴じて、何冊かに分冊し、今度は解き直しをさせた。7回解き直しは、過去問合格法と必ずセットだった。もちろん最終段階の戦略である。
過去問合格法に入るまでは、数学、英語については、オリジナルのテキストを使って指導した。英語は、様々な教材を書いたが、数学と違うのは、定番テキストがあることだ。「新英語指導案」と「入試英語指導案」。英語は、最初は大量のレジュメを使って体が覚えるまで練習を繰り返す。それでようやく「新英語指導案」に入る。これは中3の英語まですべて網羅されたものだが、100ページほどしかない。かつてはこれだけで都立富士高校に合格した生徒もいた。これを三回以上繰り返して、次に、英文解釈に入る。定番の教材は、今は絶版となっている日栄社の「高校用 初級英文解釈」を使ってきた。しかし、最近はこれも絶版となったいる研究社の「高校用英語副読本」の全5巻のうち3巻を手に入れることができ、これを使っている。去年の開成高校合格者もこれでマスターした。実は、英語5文型については、高校教材を参考に詳細なレジュメを作ってあり、英文読解訓練に入る前に、徹底的に5文型について演習を積み、5文型思考を使って英文を解析する癖をつけるように指導する。
英語については、さまざまな教材を使うけれど、それは戦略的に考えた結果であり、何を使っているかは、秘密である。
断っておくが、現在は、過去問合格法は、採っていない。今の竹の会は、レジュメ指導が、軸であり、直前には、志望校の過去問をやることもみなさんと同じだとおもいます。ただ竹の会では、数学のレジュメで、力がつくことが大きいのかと思います。大手の特訓クラスのテキストを調べてみたが、竹の会のレジュメで問題なしと判断しました。今後さらにレジュメを創作することも考えています。竹の会の数学レジュメは、「入試数学ベーシック」だけで、通常は足りると思います。例えば、これだけで国学院久我山なら90点前後は取れるはずです。もちろんその実績ありです。開成クラスになると、レジュメ「ファイル海城高校」や「ファイル学芸大附属」が最強だと思います。ほかに「ファイル慶應」もありますが、これは去年開成高校などに合格した生徒はやりました。このファイル主として確率を扱っています。ほかに「独自校」シリーズがあります。日比谷を軸として、西、戸山などの過去問題にわたしのオリジナル解答を付した詳細レジュメで独自校の問題に慣れてもらいます。
左から昔の「入試数学ベーシック」テキストとそのわら半紙解説 最後は、今の解説レジュメ
7回解き直しは、もちろん今もそのままです。
令和4年都立広尾と農大一高に合格した生徒は、数学が苦手でした。令和3年9月の模試で数学50点台でした。「入試数学ベーシック」の7回解き直しが終わったあたり、12月の模試で90点超を記録しています。突然数学が取れる科目になったのです。竹の会ではよくあることです。
7回解き直しは、解き直しにかかる時間を想定して、始めなければなりません。つまり、7回解き直しに早期に入るには、それまでに所定のレジュメを終わらせていなければなりません。想定したレジュメを終わらせられないと、7回解き直しが不完全燃焼して効果が半減してしまいます。つまり、7回解き直しを成功させるには、その前提として、相応のレジュメを終わらせていることが必要なのです。今この時期は少しでも時間を惜しんで勉強にかける時間につぎ込んでいかなければとても間に合いません。これまでもそうでしたが、受験学年になって勉強以外のことにつぎ込んでいる時間がそれまでと変わらないのであれば、そのままに本番に突入したとしたら、それは、落ちてもしかたない、と考えてください。少なくともわたしはそう考えています。
落ちた人たちは、いつも手抜きしてきたことを後悔していました。