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都立中高一貫校受検/都立高校上位校 受験専門 渋谷で創立30年

第60章 人気の都立中高一貫校問答  病床からの便り

2020.02.12

竹の会のみなさん、お久しぶりです。竹の会の先生です。今日は病室からブログの更新をすることに挑戦しました。原稿はiphoneの機能を使って書きますが、病室に持ち込んだノーパソを使って編集し、アップします。

第60章 人気の都立中高一貫校問答

 都立中高一貫校は、新たな展開を見せている。私立難関中学組も看過できない、一大受検勢力として、その地位を確立させつつある。時は、大学入試の改革が、引いては高校教育の変更を余儀なくさせ、早くから、考える教育を打ち出してきた、都立中高一貫校が、一躍その真価を発揮することとなった。 こうして、都立は、大学入試に有利な都立中高一貫校制度とその敗者復活戦たる高校入試、特に、トップ都立高校入試の二大制度を擁して、これまでの公立を下に見てきた、私立難関中高一貫校と対峙するまでになった。日比谷高校は、かつての栄光の時代をじわじわと取り戻しつつある。 高校入試は、都立中高一貫校の敗者復活戦としての様相を呈してきたことは否定できない。もちろん昔から下級国民、つまり経済的弱者の子供たちの救済教育の場である側面はこれからも続く。こうして都立高校は、トップテンの都立とそれ以外の都立で大雑把にではあるが、二分され、前者の都立は今後都立中高一貫校の敗者復活戦のための制度として機能することになるであろう。 竹の会の立ち位置は、都立中高一貫校指導及びトップテン都立にあることはもちろんである。 ところでトップテン都立とは、具体的に、どうなのか。 全くの私見で申し訳ないが、特に、23区だと、この7校か。国立は、多摩地区であるが、別格として入れる。 日比谷、西、国立、戸山、青山、新宿、駒場、小山台までか。

都立中高一貫校問答集

 どういう子が期待を裏切らないのか、 本番に送り出しも、無事戦ってきてくれるのか 

この制度がスタートした当初は本当に過去問やることで合格できた、と実感しています。とは、言っても、実際に、合格していったのは、ほんの一部の例外を除いて、やはり地頭のいい子であったと思います。わたしを迷わせたのは、地頭はそれほどではないのに、したがって模試でいい成績を取ったこともないのに、受かったという例が、白鷗に1人、富士には、少なくとも4名はいたことです。富士合格者は模試で名前を載せた人は一人もいません。その中で記憶に残るのは、早稲田の模試で適性問題はほとんどできないのに、作文、つまり適性Iでは、なんと80点超で3番だった子です。とにかく作文のセンスがいい。作文を苦手とする子たちが圧倒的な中で、やはり異色でした。

 作文で落ちる、ということは、あるのでしょうか?

かつて都立中高一貫校スタートから間もない頃、平成23年竹の会から小石川に初めての合格者が出た年ですが、その時だと思うのですが、わたしがブログで、小石川の合格最低点に言及したところ、合格者のお母様という方からお電話をいただきまして、お子さんが、開成中に合格して小石川に入ったこと、作文点は、確か18点だと言ったと記憶しているのですが、お友達で同じ年開成と小石川に受かって小石川に来たという生徒も作文は、15点とか16点だったと申したと記憶しております。わたしは気になったので、適性の点数を聞いたのですが、なんと80%以上の高得点だったと記憶しております。小石川では、適性IIがなかなか手強いのですが、開成合格者にはさほどでもないようでした。 わたしも当時はまずつけるのは算数力、つまり思考力だと考えておりましたから、どうしても算数が先になり、作文はそれなりに思考が出来上がってからというやむを得ない選択であったと思います。当時から作文を書けない子というのはいまして、平成22年に桜修館に合格した生徒は作文が苦手で、当日点は確か200点満点中90点台でした。ところが、平成30年に、新たな情報がありました。たまたま双子の兄弟が桜修館を受けて兄が受かり弟が落ちた。その成否を分けたのが作文だった。平成27年の合格の年にも情報があり、合格者と不合格者を比べることができた。この情報は、合格見通しなしとして退塾を勧めた親御さんからの情報で、適性は自分の方が良かったが、作文で合格した子は90点、自分の子は80点で落ちた、という内容であった。竹の会を退塾したのにわざわざメールしたのは、竹の会で算数を鍛えた一年があったから、今行っている塾では、算数が一番できるということを伝えたかったからなのだそうだ。

 模試というのは、どのように捉えたらいいのでしょうか?

 これは、都立高校入試と分けて考えなければならない。都立高校入試には、客観的尺度となる 模試があります。VもぎとW合格もぎです。どちらもかつての業者テストの廃止によって新たに外部模試として企業継続したものです。この2つの合格基準値が異なることは有名です。大手塾もいずれかを採用していますが、どちらかというと大手はW合格もぎ、個人塾、中小塾はVもぎの傾向があります。会社の規模はWの方が大きいのかと思います。竹の会では、最近は、併用していますが、軸は、昔からVもぎにありました。VもぎのC判定でも受からせたという経験値が蓄積されてきたということがあるからかもしれません。  都立中高一貫校模試には、全受検生が参加する規模のものは存在しない。ために大手塾主催の模試とか、私的模試が横行している。大手塾模試は、当該大手に通う子たちが主たる参加者となる特徴があります。早稲アカやサピの模試は、都立中高一貫を謳いながら、内実はただの偏差値模試です。ほかにエナの模試、大原の模試などがあります。日能研の模試もあります。日能研の欠点は、極端に母数が少ない。推測値に過ぎないことです。  とにかく現況は、バラバラで、模試としては機能していない。このような大人数が通う塾というのは、とにかく飛び抜けてできる層が薄くあり、その他の箸にも棒にも掛からない層までが分厚い。つまり、客観的な尺度となり得ない。その塾内位置しかわからないことです。  小石川なら小石川志望者のほとんどが参加する模試があればいいが、そんなものはない。  合否判断の難しいのが、都立中高一貫校です。  竹の会では、平成22年から、早稲田進学会の模試を推奨してきました。当時の模試では、小石川模試の参加者は480人ほどいましたから、かなり客観的なデータであり得ました。ところから、近年大手予備校模試の乱立により、この模試の参加者も激減して、さらには、早稲田進学会自体が、塾業を併設しており、塾生に有利な授業となるのは避けられません。過去の出題問題を教材に使うこともあるでしょう。ところが、最近の模試は、制作が間に合わないのか、過去の問題を使いまわしていることもあります。これだとやはり客観的数値は取れない。  ただこうは言えます。それでもまだ大手の模試よりはマシだと。早稲田は塾と言っても施設を持たない、臨時の会場を使っての、週一3時間程度の講習みたいなことをやってる。やはり模試業でしょ。受検者数は減っても志の高い子が受けている可能性は高い。わたしは、ここの模試でまず名前を載せられない、つまり上位15%内にないならば、正直合格は期待しないことだと思っています。模試にいくらいいものがないといっても、その程度の模試でそれなりの成績が取れないのは、合格からは遠いところにある、と思うのです。  受かる子というのは、少なくとも模試はいいものです。もちろんその逆は成り立たない。模試がいい子が絶対に受かるということは絶対になかった。

 これからの都立中高一貫校対策はどのように考えていますか

 正直去年あたりから質が確実に上がっていると実感しております。平成18年、19年のスタート時のレベルは、それまで受験とは無縁であった層が一気に参入したというかなりレベルの低い子たちの大乱入の時代であったと思います。25年あたりから予備校も安定期に入り、猫も杓子も層は排除されたところから、その後大きく質の転換する時代に入る。都立中高一貫校が有力私立の併願先として位置付けられるようになったのだ。例えば、小石川の併願率は、数年前でも70%超であった。今はおそらく90%前後はいくのではないか。  特に、去年と今年で、それは強く感じた。おそらく開成、麻布、巣鴨、芝など名だたる私立中学の有望な受験生たちが大挙都立中高一貫校受検に臨んだと推測される。かれらは、通常小4前後から大手進学教室に週の4日以上通い、春期、夏期、冬期などの講習も受け万全の勉強をしてきた勉強のプロである。そういう子らが都立中高一貫校に目を向けた。これは公立小で塾らしい塾の経験もなく小5前後までのんびりと学校生活を過ごして、習い事や稽古事、サッカーなどスポーツをやって時間を潰してきた子たちが、都立なら入れると楽観的にあまりに楽観的に考えて、受検を決め、塾に入る、そういう子たちが、勉強のプロ集団の相手になりうるのか、ここである。昨今の都立中高一貫校入試(敢えて入試と言おう)の質の転換はここに集約されよう。    これからの都立中高一貫校入試は、私立難関受験生、つまり勉強のプロとの戦いになる、実質そうなる、いや去年あたりからそうなったことを実感している。  これまでわたしは都立中高一貫校をめざすというのに、習い事、稽古事、スポーツ、旅行、レジャーなど楽しみながら、勉強するという子らをたくさん見てきたが、こういう親子が勉強のプロたる小学生に勝つことは、少なくとも近年はない。  本年の分析は今進めているところですが、結局、地頭のない子は受からない、ことだけは、一つの真理なのかなとは思います。  その上で、言えるのは、結局自分で考えて解くという経験を積まないと本番で未知の問題について対処できないということです。落ちる子の典型的なパターンとして、すぐわからないと言う、30分考えさせてもただ問題をボーッと見てるだけ、結局わからないで、解説をもらって、読んでわかった、そういう蓄積ばかりやっている、ということです。  解けたという経験のほとんどない子が受かることは限りなく低い。  過去問やレジュメの7回解き直しを終えられなかった場合の合格可能性はやはりほとんどない。  勉強姿勢に自分流、自分のやり方、自分の生活スタイルを優先する子は受からない。自分の都合で勉強を休むとか、犠牲にする態度は結局不合格につながる。  作文が書けない子は受からない。  模試で一度も結果を出せない子は、結局受からない。これは、また真理の一つです。どんなに頑張ったとしても、模試で結果の出せない子が受かった例は特別の事由がない限りほとんどない。特別の事由とは、例えば、天性の作文の才があるとか、まるっきり地頭がないわけではない子が必須のレジュメをすべて解説理解で終わらせたけど7回解き直しをやり遂げたとかです。  何をどうやるかを母親主導でやる子はたいてい失敗します。この点は先にも述べたとおりです。落ちる子というのは、自分ないし母親などがやることを決めてやる、つまりわたしが今何をどうやっているのか、わからない、こういう子は落ちます。

 母親ないし父親の独断専行が、失敗をもたらすというのは、どういうことですか。

高校入試でもいますが、小学生となるとよくいます。まあ、子どものことは母親が一番わかっているという自負があるのでしょうが、親は受験の知識は豊富でも、所詮はただの素人です。親がやることを決めてやらせるというのは、少なくとも竹の会の指導はない。 竹の会ではわたしの知らないところでわたしの知らない何かをやってはならない。何かをやるなら必ず申し出て、承諾の上でやらなければならない。  母親ないし父親の判断がわたしの処方に優先させる親は落ちる、必ず落ちる。  自分判断をわたしの処方に優先させるのは、不合格の選択をしたことになる。  

 これからの竹の会の指導に何か変化はありますか?

もちろんある。量より質を徹底することになります。小石川、桜修館については、地頭がない子は受からない。両国、白鷗も結局事情は変わらない。都立中高一貫校の私立難関の併願化は既に確定的であり、認識はそこから出発しなければならない。 今後は、 努力を惜しむ者は、排除される。 習い事、稽古事その他をやっている者は、私立難関受験者の敵ではない。 実家帰省、家族旅行する家族は、私立難関受験者には、喜びである。 家庭学習が3時間に満たない者はお呼びではない。 私立難関受験者は、心配ということで、塾のコースを目一杯取るものです。夏などの季節講習も目一杯取ります。つまり、勉強に対する食い込みが全く違います。都立受験者の中には、塾の時間が少ない方が家庭での勉強時間が取れると考えている向きもあるようですが、私立難関受験者とは、真逆の発想です。

◉竹の会の指導の変化 都立中高一貫校の難関化に伴う指導の中身の変更 ○量より質の更なる徹底   

 一枚の質のいいレジュメに時間をかける。結局自分で考えられない者は本番でも考えられない。1時間も考えたらもう十分考えたと思って解説を読んでマスターした気になっている。竹の会の用意したほとんどのレジュメにまともに答えられないのは、正直地頭がないのだ。レジュメを自分の頭で考えられない者に本番の問題など解けるはずがない。 結局考えた子、その結果解いた子が受かる。これが真実である。  解けないで解説を読んで終わったことにする、この態度では、到底受からない。 もっと解くこと、考えることにこだわりを持たなければ私立難関受験生には到底勝てないと思う。

○過去問合格法のこと  

 結局考えることを形成してこなかった者、解説読んでわかったを繰り返してきた者には、この方法は害となった。7回解き直しをやりきれなかった者、こなした過去問の量が極端に少ない者は論外としても、7回解き直しをやりきれなかったものは、落ちても仕方ない。また考えるという軸を形成しきれなかった者の過去問解き直しは、解き方の暗記に堕する弊があり、問題を暗記で解こうとする姿勢を知らず知らず身につけてしまう危険性大である。つまり、思考力に軸が完全にない状態での過去問合格法は害となる。

○勉強に執着のない子は受からない  

 病気は仕方ないと思うかもしれませんが、過去の合格者というのは、病気で休むことはあっても少ない。やたら早退、遅刻をしない。むしろそういうことを極力避けようとする、そういうところでは不思議と一致していました。よく病気に罹るというのは、受験的には、落ちる予兆です。
 勉強にグイグイ食い込んでいく、そういう子でなければこの試験は無理と思います。何かと勉強を先送りするとか、家庭の事情さえ、つまり親の公認さえあれば、喜んで勉強を回避するという子はダメなんです。このことは、過去の合格者を見て見ればわかることです。疲れたので休むのではなくて、疲れていても休まない、という子でなければ受からない。かつて27年桜修館合格の女子は二年間休んだのは二度だけ、いずれもインフルでした。時間正確に来ました。遅刻なしです。日曜に出された、厚さ数センチの課題を水曜に出して来ましたが、月曜は鎌倉遠足、火曜ももちろん学校、それでも全部丁寧にやりあげて出してきました。この子には家庭の事情というものがなかった。竹の会に来るのが楽しくて仕方なかった。わからないレジュメは何日も考えた。泣きながら考えたと述懐しておりました。試験のモチベーションというか、覚悟というか、違っていた。昨今の子たちは、とにかく、とりあえずという、かなり心が緩んでいるというか、緊張感がない、と思ってきました。いくらでも勉強を犠牲にするし、そのことが苦にならないように見えます。

◉2020年に向けて  竹の会の方針について

 今年の結果を踏まえて考えることはいろいろありました。
反省しているのは、レジュメに取り組んで30分もたたないのにもう「わからない」という子の扱いですね。能力を見切っていたこともあって、解説レジュメを渡すことが常態となっていました。能力はあっても、「もう十分考えたから」と解説レジュメを求めてくる子についても、苦々しく思いながらも、渡したものです。見込みのある子ならそういうことを言ってこないものです。自分で考える、自分で解くということにこだわりを持つものです。
 ただし、指導者は、この子は、地頭がいい、考えさせれば、なんとかなる子だという見通しを持っての左様な指導になることは確かです、闇雲に、考えろ! とはならない。
 昨今の都立中高一貫校の実態、私立難関受験者の併願先としての位置を考えれば、地頭のない子の受検は、無理です。特に、小石川はない。わたしは、小石川については、それなりの戦略を持っています。ここまでやれば「受かる」という、竹の会基準というものを持っております。
 小石川を受けたい、というのに別に反対はしません。ただ私の中には受かる受からないということは既に出ています。わたしから「小石川を受けてみたら」ということはあります。今年の小石川の合格というのは、去年に増して、難関であったということが、小石川内部でも、外部でも、囁かれていると思います。これまでの、つまり過去の小石川合格者とは、質もランクも違う、最高度の子たちが小石川に集まったと推測されます。これで小石川の東大合格者数はさらにさらに伸びていくことは間違いないと思います。今の小石川はそういうところです。
 ちなみに、今年の竹の会の合格者の親御さんから、{「開智日本橋学園中学  特待生入試  算数1科」について、無事に合格(DLCクラス)を頂きました。昨年度の合格データによると、DLCクラスは上位3名となります。」と言った報告が届いておりました。
 桜修館については、これまでもわたしは小石川対策に近い対応を取ってきた。それは今後も変わらないと思う。これからは、白鷗、両国についても、桜修館並みの指導を取らないと安心できないと思います。

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