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大手で失敗する構図 親たちはなぜ大手に惹かれるのか、そしてその意図に反して自分の子を社会の底辺に送り込むことになるのか

2017.05.17

 おはようございます。実は、ブログの更新などやっている場合ではないのですが、少しだけでもと思い開きました。今日はなかなか肌寒くもあり油断をすると風邪をひきそうです。このところ熱を出すという子が時折いますのもそういうことなのかと思っております。今日は「渋谷A」の指導日となっております。子どもたちがみな元気に集うことを祈ります。

 作文、特に「桜修館の作文」という課題レジュメで苦しんでいる小6が2名いますが、今はとにかく何回でも書き直して出すことです。いつもDをつける私もかなり落ち込み、絶望的な気持ちに陥ることもありますが、すぐに思い直して、発展的なだめ出しをしております。わたしのダメだしはあなたたちの作文に必ずいい形でいずれは実を結ぶと信じております。特に、熱心な2人の子について、実に熱心に書き直しをしてきますが、D評価の連発で相当落ち込んでいるようすは察しております。何回でも書き直してわたしに立ち向かってきてほしい。わたしもあなたたちの作文を添削しながら、新たな発見をしています。理想的な合格作文というものが見えつつあります。あなたたちと苦しみながら合格作文の型に到達できる日もそう遠い日ではないと予感しております。どうかわたしのだめ出しにめげずに何度でもチャレンジしてください。

 誤解のないように申し上げておきますが、作文で苦しんでいるのは2人だけという意味ではありません。他の子は全く出さないか、出しても申し訳程度ということで、わたしの評価の対象にもなっていないということです。

 竹の会の夏の予定が確定しました。配布は、5月21日(A)、22日(B)の予定です。竹の会の夏指導は、8月の通常指導を「なし」として、7月下旬から8月中旬までに集中して組んでおります。本年は、既に参加申し出されている特定の外部生を除き、外部生の受け入れはしません。また夏参加は必須であり、申し込まなければそのまま退塾申出とみなすことになっております。申込は要項配布の日から6月末日までです。所定の申込書に費用を添付して直接お申し込みください。

 ◎新規募集の現況

 このところ小6の受検の方の問い合わせが相次いでおりますので、ここでお断りしておいたほうがいいと考えました。竹の会では、いきなり小6をとるということは、少なくとも現在はしておりません。もともと竹の会は小4早期から鍛え上げていき小6という受検の年を成功裏に指導していくという型を理想としてきました。ところが、竹の会のような無名の塾にそうやたらに小4早期から来てくれるという人はいなかったのです。しかたなく、小4の2月ということにしましたが、それでも来てくれる人はほとんどいませんでした。小5になってようやく来てくれる人ばかりで、それさえもほとんどないという年もありまして、24年にはやむなく小6の9月に入会を許可したこともありました。小5の3月というのもよくありました。竹の会に人が集まらず、大手ばかりに人が集まっていったのです。

 それから高校受験ということで小6を募集してはおります。ただし、飽くまでも高校受験であり、実は都立中受検というのは、受検の小6はとらない、という方針を骨抜きにすることになりますので、お断りすることになっております。

 そもそも高校受験目的の小6を「鍛える」というのは、かなり微妙です。本来なら高校受験目的の小学生でも小4から鍛えていくほうがいいに決まっているからです。ただ受検のための諸々の指導を割愛して、算数と国語に絞った指導に集中して、なんとか中学でも耐えうる思考力を作り上げるということはできるかもしれない、ただしかし、それも本人の能力と勉強に対するまじめさというものがかなりに成否を支配するのですが、少なくとも、受検勉強なしなら、そういうことが可能なのかな、と思っている、ということです。

 受検勉強をしながら、それが高校受験の礎になっているというのは、小4から指導した場合の話しです。

 竹の会では、現時点で、小6はもちろん小5も必要としていません。竹の会というのは、常に、指導の可否イコール退塾と考えていますので、常に、退塾ありきを意識した緊張した状態で臨んでおりますから、いつ退塾が出ても不思議ではありませんので、その補充ということはあり得ます。ただし、現在もし補充するとしたら、小4であると思います。なお、小3につきましては、来年の2月からの指導を予定しておりますので、それまでに申込をしていただければと思っております。

◎大手塾で我が子をダメにする親たち

 それにしても大手塾の隆盛は凄まじいものです。大手塾は株式会社ですからとにかく営業利益最優先です。かける広告費用も膨大です。カネに物言わせて、塾ランクではとにかくトップに名を連ねるのは大手ばかりです。人気塾サイトとの八百長で「いい塾」のトップに常に名を出しています。新聞のチラシにかけるカネも半端ではない。東京都全域にあれだけのチラシを配布するとしたらいったい何千万のカネを投じているのであろうか。大手のテキスト戦略も実に巧妙である。都立中のための大手だとテキストの内容は平易に作るのが戦略であろう。集まるのはそれほどできる子たちではないから、そういう子たちに「できる」意識を持たせるためには、とにかく易しくしておく必要がある。「できない」ということに敏感な親を騙すにはこれしかない。以前某駅前大手に通わせていた母親は、「別に困っていない」と涼しい顔をしていたが、それならなぜ竹の会に見学に来たのか、未だにわからない。このようなところに鍛えるなどという契機は微塵も見られない。ぬるま湯のような生活を小4、小5と続けさせて、小6になると、「できない」という現実はもう誤魔化せない。そこでやるのが、そのためには、これが必要だと、次から次に「特別対策」というものを提示してくる。親はこの頃には大手にいることに鈍磨して、大手の言いなりにカネをだす。こういうところで子どもを3年も野放しにすれば、どれだけバカになるのか、わかっていない。折角受検目的とはいえ勉強してきたはずなのに、思考力の欠片もなく、勉強のスタンスもないバカが作り上げられてしまうのである。

 こういう子というのは、中学ではもう使いものにならない。まず勉強というものを生活の一部として意識教育してこなかったことが大きい。小学というのは、勉強というものに対する基本的なスタンスというものを作り上げるのに大切な時期である。思考を鍛えるというのは、そういうことを意識した指導である。愚にもつかないテキストを後生大事に抱えて、講師の話を聞くだけ、予習とか復習とかの形式的な意味のない行為、そもそもの問題が易しいこともあるけれど、大切な計算とか、割合とかはまったく明後日のままに難しいことをやるのだからバカにつける薬はない。

 だいたい学校説明会でチラシを配ると、「もう大手に行ってます」オーラを出しながら、前しか見ないで、まるで厄介な勧誘かのようにあしらう姿は、さすがにわたしには取りつく島のないバカを感じるほかなく、これはやってもしかたない、ということになった。ニコニコしながらチラシを受け取る親も実は大手にしか行かないのが相場でそうなると竹の会のような無名の塾が出る幕はない。そういうわけで大手とのチラシ合戦には潔く敗北を認めたわけです。

 かつて平成27年に都立戸山に合格した男子生徒の中学では、都立専門の大手塾に通っていた同級生が軒並み落ちて、結局竹の会の生徒が一番いい都立に受かった、という話しを聞いた。進学塾大手に通っていた同級生たちの中には、私立難関高校に合格した子たちもいたが、都立は軒並み落ちた。日比谷とか、西狙いの子たちは、なんと駒場、新宿より下の高校にしたという。都立高校には大手はダメだというのは昔からわかっていたことなのだが、ここでも大手信仰の親たちの愚行は衰えることを知らない。ならZ会はどうなのか。あそこは都下の天才が集っているだけです。天才たちがいい環境で勉強して合格しているだけです。もちろんZ会の教材はいい。もともと大学入試の通信添削で培ってきたノウハウは他の追随を許さないものがある。それは否定しない。わたしも大学受験の数学ではZ会の教材に救われた経験がある。ただあの通信添削というのは性格にもよるが資料がたまるだけたまってゴミになるという弊から逃れられない人がたくさんいるはずである。つまりZ会はそのへんのところで壁に突き当たっているはずである。とにかく都下の天才を集めることには成功している。しかし、天才ではない生徒が日比谷、西に行くノウハウはここにはない。ここのところの判断を誤るととんでもない失敗をすることになる。

 

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