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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

富士、白鷗合格掲示板・小石川の1強特化・都立日比谷・西への道・23区3強は日比谷、西、戸山

2016.02.12

 おはようございます。季節は春の訪れがもうすぐというところまできました。今年は穏やかな冬の日が長く続きようやく寒くなったのは2月に入ってから、インフルエンザ・ウィルスも登場のタイミングを謀りかねていたようです。

 東京の公立中高一貫校適性検査も終わり、一つの嵐が過ぎ去りましたが、竹の会にはまだ高校受験が控えています。

 今年の公立中高一貫対策は、小石川について思い通りにレジュメが終わりきれなかったことが心残りでしたが、小石川が高偏差値私立受験者の併願校として定着したことは周知のことで、なにも今年に特有なことではありません。竹の会は早くからそういう事態を踏まえて指導してきたのであり、そういうことを想定してレジュメを制作してきました。ですから、竹の会の対策レジュメが消化しきれなかったというのは、深刻です。入会時期が遅ければ遅いほど、そして家庭学習時間が少なければ少ないほど、レジュメの消化率、消化量が減り、もって合格からは遠のくということです。ましてや勉強に専念できない家庭の方針というものがあれば合格できなくてもそれは当然の、想定内のことであり別段悲しむにあたらないことです。さまざまな習い事、稽古事、スポーツなどは結局合格から遠のく、集中を削ぐことは疑いのないマイナス、足を引っ張る所為であり、世の中には、知能に恵まれた同年齢の子たちがそれこそ勉強一筋に、勉強にのみが生活のすべてをかけ、それのみに力を注いでいるということに意識的に目を向けない、とうことでしょう。それでもそういう子たちに勝てると思うのならそれは現実を直視しない夢を見ているだけです。

 27年に桜修館に合格した女子が、夏に「算数をクリアーにする」を終わらせて、竹の会の最強レジュメ「推論算数第3期」を合格はんこをとりながら終わらせたこと、これは昨今の小石川、桜修館の難関私立受験者の併願校化を考えれば成功の前提条件でした。逆算しても夏の勉強時間というのは少なくとも1日7時間は必然でした。それを唯一実行したのが27年桜修館合格者であり、彼女は、作文にしても「桜修館の作文」を完遂し、他の作文レジュメもすべてやりきり、「読解百選」、「天声人語」、「新国語読解」などすべてやりきったということです。残念ながら今年の受検ではそういう子は1名もいませんでした。大量の必須レジュメをやり残した、そういう思いがわたしにはずっと燻っています。

 高校受験では、このやり残しというのは当然致命的な事態を招きます。やるべきときにやること、実行力が問われるのが高校入試です。例えば、英文解釈の訓練ひとつにしても中2の夏から中3になるまでに没頭することが必要です。このタイミングを逃せばもはや難関校合格の機会は逸するし、日比谷、西の英語に自信をもって立ち向かうこともできますまい。高校受験は実行力の世界です。先延ばし、先送りする子が確実に落ちこぼれ、底辺を這う、そういう過程が現実のものとして日常的にする世界です。

 わたしが持つ不安というのはそういうことの打ち消し得ない事実があるからです。先日「変化の割合」の定義を忘れていた中3には正直不安どころではなかった、ありえないことであった。わたしの指示になかなか従おうとしない、そういうことの蓄積がわたしには大きな不安を醸成していくことになり、そういうことから失敗する可能性を予見してしまう、冷徹なプロの判断が先に出てしまう、そういうことがわたしには過酷です。結果が直感的に見えてしまう。掲示板の恐ろしさというのはプロの冷徹な直感がはたらくところからくるのかもしれない。わたしを安心させるだけの実行力を示してくれない限り、わたしが掲示板の前に合格を確信して立つことはない。

 合格掲示板の前に立つ、あるいは合格番号をネットで開く、そういうときにいつもわたしの中に渦巻くあり得ない不安があります。27年の桜修館合格者のときには確信に近い合格しているという信念があった。それが「ない」、「もちきれない」というのは勉強に専念してわたしの指示を100%実行してくれたという「実感=質」がないからです。

 ●都立白鷗の合格掲示板

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●都立富士の合格掲示板

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 小石川は私立難関受験者の併願校として、むしろ小石川を選ぶという私立難関合格者もそれなりにいて、1強化していくことになろうけれど、その余の東京の公立中高一貫校は、思ったより合格しやすくなったというのがわたしの実感ではある。富士や白鷗の合格者を見てみると、竹の会ではこなしたレジュメ量も格段に少なく、そして合格はんこをほとんどとれなかった子たちであった。当然のように模試の成績も振るわないままに終わった。それでも合格できるのである。竹の会の指導レジュメのすぐれていることが証明されたかたちである。特に、直前にやった「適性問題Ⅲの研究」が合格に資したように思う。

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