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小石川中等、桜修館中等、九段中等は私立の併願トップ3・陣立てはない・他

2016.01.20

 おはようございます。朝7時半の気温2℃。晴れ。いよいよインフルエンザの活動域に突入です。公立中高一貫校検査日まで10日と少し。なんとか体調万全のまま乗り切りたいですね。

 これは不思議でもなんでもないのですが、実は合否の力というのは、たいていはもう去年の12月、11月あたりの力がそのままなんだろう、と思っています。適性試験というのは、知識の試験ではありませんから、もうこの時期に新しい問題集なんかを必死に解くなどというのは実は意味のないことなんです。かえってそんなことしたら当日に働かせるべき思考に枷をかけることになりかねない。

 それが証拠というわけではありませんが、去年桜修館に合格した女子は、1月の下旬に高熱を発し勉強どころではありませんでしたし、平成23年に桜修館に合格した男子は冬期の後半から本番までほとんどお休みしました。重篤なノロウィルスに罹ったのです。それでも合格しました。つまり、合格する力というのは、前年の12月あたりにはもうできている、といたことです。それからいくらがんばったからといって事態が変わることはない。

 適性検査試験というのは、ほかでもない、あなたの、緊張した、特殊な雰囲気での、思考能力、判断力を試しているのです。思考力というのは、一朝一夕にはつけられるものではありません。それこそ小4の2月あたりから1年間の割合などの基本を徹底して考える、そして小5の2月から様々な思考形成のための訓練を重ねる、そういう過程を経て、11月なり、12月なりを迎えることになるわけです。平成25年に小6の11月に退塾した子が桜修館に合格していますけど、竹の会ではそういうことも想定の範囲内であったということです。

 さて、こうして実は竹の会の諸君はすでに合格する子は早くからその力を秘めているということです。

 かつて合否限界線上にいた子たちがいた、というのも事実です。平成22年の両国合格者はそうだと思います。平成24年の富士合格者もそうでしょう。こういう子たちは12月、11月の時点では、合格線上になかったのか。おそらく思考形成という意味では合格ラインにあったということであろうと今では思っています。その後のがんばりでどうなったということでもない。ただ過去問を7回ぎりぎりまでかかって解き直したといった経験が本番当日の自信に満ちた精神状態をもたらしたという意味では意味があったということではないか。

 合格者というのは、本番当日の情緒が安定している、これがあると思います。不安ばかりで確固とした自信を欠く者は落ちるべくして落ちているのだと思うのです。問題が新傾向に見えた、というのは、落ちた子の常套句です。新傾向に見えた時点で落ちています。どんな問題に対しても、実は、本質はいつも同じで姿を偽装しているだけということに思い到って、とにかく「考える」、「まず考える」、思考の力でていねいに読み解いていく、そういう子が受かるのだと思います。見たこともない問題だからと慌ててはいけません。試験というものは、見たことのない問題が出ることが前提なのですから。自分がわからなければみんなも同じなんだと知ることです。そういうときにこそ心のもちようが問われるのです。今の自分の力を信じることです。

 本能寺に明智軍が襲いかかってきたとき、森蘭丸が、「殿、陣立ては」と命を待つ。信長は、「陣立てはない。これは戦ではない」と答えたという。たぶん小説の作り話かと思うが、信長なら即座にそう判断したかもしれない。試験を戦に例えれば、陣立ては、早くから手を打つということになる。指揮官として大まかな指示を出してきた。が、指示された者がその指示を見送り、先送り、回避してきた場合はどうなるのか。考えればわかることである。指示したことを悉く流せば指揮官にはもはや手はない。そこで、「先生、受かる見通しは?」など聞かれても、そんなものあるはずがない。わたしの出した指示がすべて実行されてこそ戦いなのである。指示が実行されないままに戦うのに、陣立てなどない。

 努力だけでは戦いには勝てない。これも真理である。竹の会では入会試験を実施して、とにかく選別はしているものの、「準合格者」とされた者の伸びは総じてよくない。理解力もさることながら、集中して長時間勉強するとか、課題の実行力とか、そういうすべての面において劣る傾向が強い。真摯に努力するという姿勢に欠けている。努力は重要であるが、努力だけでは超えられない壁もある。ただ努力というのは、時間をかけることが前提である。どのくらいの時間をかければ報われるのか、わからない。もしかしたら、受検には間に合わないかもしれない。それが努力である。が、努力を止めたらその時点で本当にすべてが終わる。世の中には、才能に恵まれた子というのがいるわけである。大手塾、たとえばサピックスなんかの選抜クラスは天才を選び抜いたクラスであり、こういう連中に努力だけで勝てることはない。なにしろこの天才たちがまた猛勉強をするわけであるから。 まあ、こうした大手進学塾という「場」に天才が集まって合格した、というそれだけのことではあるが。

 小石川中等、桜修館中等、九段中等の3校は、公立中高一貫校の中でも、私立難関受験者の併願先として選ばれるトップ3ということらしい。サピックスの選抜クラスの生徒だけで、小石川30人前後、桜修館20人前後、九段10人前後が併願しているらしい。もちろん開成を受ける子のほとんどは海城などの難関を併願しているはずである。が、小石川中等が有力な併願先として選ばれていることは間違いない。併願先として選ばれてる公立中高一貫校も、小石川、桜修館、九段にほぼ集中している。他の公立中高一貫校はそれほど人気がない。特に、多摩地区の公立中高一貫校は人気はほとんどない。あの公立中高一貫校の御三家の一つされる武蔵にしてもほとんど人気なしである。多摩地区の三鷹などの一貫校に行くことが、区立中から都立高校へというコースと比べてどうかということである。ほとんど結果を出していない多摩地区の公立中高一貫校がこれから伸びていくかはかなり疑わしい。23区でも淘汰が進みつつある。23区では、小石川、桜修館、両国、九段が鎬を削る。白鷗は微妙な時期を迎えている。いずれにして、今年の大学進学状況がその答えを出すことになる。

 竹の会では、私立ねらいの小学生が公立中高一貫校を併願する場合の指導も可能とすべく、渋谷Bを用意している。渋谷Bは、夏、冬の講習もない。配付されるレジュメも指導に即して配付するのが前提であるから、渋谷Aよりははるかに少ないかもしれない。竹の会のレジュメは、指導のために配付されるもので、レジュメだけを販売するものではないので、大量のレジュメのみを指導のないときに渡すなどのことはしないし、ありえない。しかし、配付のレジュメは少なくても、難関私立受験者は、算数や国語、理科、社会などをやってきているわけであるし、そういうことを前提にすれば、配付するレジュメも厳選できるし、それなりに成功する指導ができるのではないか。私立難関受験者が、小石川などを併願する場合は、竹の会の渋谷Bを利用することをお薦めしたい。

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