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日比谷、西への道/小石川、桜修館へ行く/本日指導日/バカの正体

2016.09.21

 おはようございます。台風16号は温帯低気圧となり消滅しました。本日は予定通りに「渋谷A」の指導を実施できることとなり、ほっとしております。14日の指導日からちょうど1週間目になります。竹の会の指導が1回抜けたときの子どもたちの反応とはどのようなものなのか、想像しています。先日のあるお母さまのメールでは、「6月の面接時にはとても嫌がっていた娘が、竹の会に通っても良いかな、と言い出したのは、夏期指導第3回目だったと思います。友達に刺激をうけ、先生に刺激を受け、何より自分でできるようになる感覚にとても充実感を感じ、毎回、「私は昨日より頭が良くなった。」と帰宅してから申します。不思議に思っておりますが、そのうち謎は娘自身が解明してくれるでしょうか」と心の変化を伝えています。

 夏の体験指導で、竹の会、絶対竹の会に行きたい、と竹の会が好きになってしまった、という子たちが続出しました。竹の会に来た子たちがどうして「竹の会が好きになる」のか、実はわたしにもわかりません。いやほんとうに心当たりがないのです。いや竹の会というのは、退塾を辞さないという厳しい一線というものがあり、子どもたちはそういうことを当然意識しある種の緊張感というものをもって竹の会に通ってくると思うのです。そういう子たちが竹の会が好きになる、というのはいったいどのように理解すればいいのでしょうか。いつか子どもたちにインタビューしてみたいものです。

 最近の「渋谷A」の人気ぶりはわたしにも原因を特定でず、分析保留のままです。かつては渋谷Bを指定する親子もいました。経済的理由だったり、曜日が合わないなどが理由なのかと思います。渋谷Bは指導時間がAに比べて少ない。1時間あたりの費用はBの方が高い。さらに、Bでは、夏の集中指導も、冬の集中指導も時間的に「短い」。ただし、使われるレジュメについては、一切区別はありません。渋谷Bが今後どのような形に落ち着くのか、わかりません。将来Aに移りたいという人がとりあえずBでがんばるという形がひとつあります。入会試験に合格できなかったという人が試験的にBでがんばってみるという形も認めましたが、今後はない。入会試験に最低でも準合格しなければBの入室も認められない。現在試験的に指導中の子たちが指導に耐えられるか、伸びていけるのか、現在実験段階です。ただ入会試験に落ちたとしても必死に勉強する姿勢は評価するほかない。勉強にスタンスのある子の気を削ぐことはしたくない。

 無知な国民のみなさんに、本文、附属書類、交換文書を入れると6300㌻もある、いわゆるTPP協定文書を読むことなど期待はできません。この英文はニュージーランドのウェブサイトで流されていますが、日本の政府は、日本語の翻訳版は絶対に出さない、少なくとも国会審議が始まる前には出さない方針だと聞いております。

 わたしも巷の種々の本からその内容を知ることしかできないのですが、はっきりと言えることは、政府があからさまに嘘をついている、国民を騙そうとしているのだ、ということだけは確かなようです。国民が現在の生活を捨てることになる、そういうとんでもない規定がアメリカの都合のいいように決められている、いわば日本の社会をEUのように協定で強制して、アメリカの現実社会と同様にしようとする、そういうことなのだ、ということです。政府は「遺伝子組み換え食品も国民皆保険もこれまでと変わらない」と言っていますが、協定通りならこれは真っ赤な嘘です。アメリカというのは、保険会社と製薬会社という巨大モンスターが牛耳っている国です。今ではアメリカの国民は金持ちしか医療の恩恵を受けられないのです。TPPには高額な医薬品について国民健康保険に入れることに反対が明記されています。「自由で公正な価格」なっていないとして、自由市場経済に任せるべきだというのです。そんなことを言っても巨大な保険会社や医薬品会社が牛耳っているわけですから、自由な競争なんかないのです。国民はタミフル1錠を手に入れるために保険会社と契約し、高額な保険料を払い、なんとタミフル1錠7万円も支払わされるのです。日本では、薬品の価格を低く抑えて、それでも高いものについては国費を投入して国民の負担がないようにしていますが、これがTPPでは認められないことになります。いいですか、ここで騙されたらただのアホです。無知で怠惰で政府のやることに全く無関心を決め込んでいれば気がつけば歯が痛くても歯医者にも行けないという社会が必ずやってきます。それが今のアメリカの現実なのですから。

 わたしは国民のみなさんが、オリンピックでバカ騒ぎする、もっともあれはどう見てもテレビ局のマッチポンプですが、サッカーのワールドカップでバカ騒ぎする、阪神が勝ったと言ってはバカ騒ぎする、そのバカを理解できないのです。テレビ局はどれだリオオリンピックの不安をかき立てたことか。そういえば北京のときも不安をかき立てた。しかし、終わってみると、いやオリンピックが始まるともう朝から晩まで「金メダルだ」と大騒ぎしている。テレビはリオの不安について一切報じない。ただ画面ではしゃぎ、バカ騒ぎしている。バカでしょ。

 まあいいでしょ。ただTPPをやるのかやらないのか、その前に国は日本語で書いた協定を公表する義務がある。マスコミは全文を日本語で資料として提供する義務がある。国民に判断の資料を提供する義務がある。これだけ国民を舐めた話しはない。

 ◎バカの正体

 養老孟司は「バカの壁」という本で資産を増やしたが、あれは養老さんが話したことをライターが聞き取って原稿に起こしたものだということを何年か経って養老さんが告白していましたけど、あの本のバカの壁とは何だったのか忘れましたがまあ忘れるほどの内容だったのかなとも思っていますが、壁が何を象徴していたのかは気になります。考えてみれば世の中バカばかりでしょ。昔女優の桃井かおりがCMで「世の中バカばっかり」とやったらたちまち炎上して、CMは中止になりましたが、別にいいじゃないか、わたしは笑いましたけど。

 バカの正体と題しましたけど、バカって何なのかな、多分ですけど、合理的な行動が期待できない人のことかな、そう思います。わたしたちはまともな人間なら人に合理的な意思の存在を期待します。しかし、世の中には、理不尽なことを平気でやる人間がいます。不合理なことを無知で悟らず押し通す人間がいます。怠惰な人間だっていっぱいいます。怠惰な人間は無知です。でも教育があり勉強したからといってバカにならない保証はない。いや、世の中には高い教育を受けて地位も名誉もある、そういう人間の中にこそ始末の悪いバカが溢れている。不合理で理不尽。バカ医者の誤判断、バカ弁護士の無知、公立中のバカ教師、もう言い出したら終わらない。

 わたしは、竹の会という塾を東京のみなさんに真摯に伝えてきましたけど、チラシなんか配ってもまず無視でしたし、受け取ったとしてもまずゴミの運命だと直感しましたね。実感したのはほとんどが大手に通っているのだなということでした。父親はもう「塾なんて」という顔をしてますし、母親は「大手で安心」という表情が読みとれましたね。こりゃー何訴えてもダメだ、実際ダメでしたけど、今年の4月の九段であった合同説明会を最後にきっぱりと止めました。そういう無駄なことは。バカ親相手に竹の会を伝えても虚しいだけですしね。竹の会に関心を示した親御さんというのも最初は相当疑っている、だから問い合わせしてくるのも、ずっと後のこと、1年後にようやくということもある。そういう人ばかりですから、竹の会を理解する人に出会うのは難しい話しです。チラシを配っているとき「竹の会、知らないな」というおじさんがいましたけど、そのとき手伝ってくれた戸山生が「ネットでは有名ですよ」と受け答えていたのには感心しましたね。

 最近大手に通っているという小6の問い合わせというか、入会希望が目立つのですけれど、これって、大手でうまくいかなかった、ということですよね。迷わず大手に行って、1年も2年も通って今の今「失敗したことがわかる」なんて親がうじゃうじゃいるわけでしょ。遅いんですよね。竹の会で、わたしが自信を持って送り出せる、と言えるためには、少なくとも小4の2月までに竹の会にきていなければダメです。子どもというのは訓練してなんぼです。訓練期間もない子をどうやって仕上げるのですか、ありえないでしょ。

 よく地頭というけれど、親が悩むのはここですよね。できないというとき、突き詰めれば地頭の良し悪しに突き当たる。しかし、親は自分の子がかわいいので、ここは冷静には見れない。自分の子ができないのは地頭のせいだとは認めたくないわけです。ここでもう不合理な選択が始まっているわけです。バカ親ではなくて親バカです。竹の会が地頭の問題を解決できることはもちろんない。竹の会は勉強のスタンスがないと判断すればむしろ退塾してもらう。それは指導ができないからです。地頭がなければ早晩勉強のスタンスなんか崩れてしまうでしょ。そういう子たちの「生きる道」が何なのか、それは親子で探すしかない。ただ地頭のない子に勉強というのは無理であり、無駄である。社会というのは、そういう子たちにも「生きる道」を用意する多様性社会でなければならないとしても、それは竹の会のような私塾の仕事ではない。

 

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